監督:スティーヴン・ソダーバーグ
公開年、制作国:2011年、アメリカ WOWOWで録画したものを鑑賞。謎の病気パニックものだが、そこはソダーバーグなので、変に盛り上げたりせずに手堅く冷静な作りになっていて、『トラフィック』などに近い雰囲気である。Day2から始めるあたり、大体最後のまとめ方は想像つくけれど、そのあたりがカッコよすぎてどうよ? と思ってしまう。豪華な出演者を揃えても地味に見せてしまうあたりは、監督の「俳優に引っ張られてませんから!」というプライドも感じる。今後はどういう方向へ進んでいくのか、最近の作品を見ると監督自身も迷っているように見える。 マット・デイモン、グウィネス・パルトロウ等々とにかく主役級の俳優をずらりと揃えているのがすごいし、俳優それぞれがしっかりした演技をしているので娯楽映画としては申し分ない。ケイト・ウィンスレットはプロに徹する女性を演じるのがとてもうまいし、マリオン・コティヤールの凛とした姿も素敵だ。しかし今回突出しているのはジュード・ロウだろう。胡散臭いネット界のカリスマというのは意外な配役だったが、はまっていた。 #
by poyance
| 2012-09-05 17:34
| 映画
監督:ベルトラン・タヴェルニエ
公開年、制作国:2009年、アメリカ/フランス WOWOWで録画したものを鑑賞。アメリカ南部を舞台にした殺人事件に南北戦争の亡霊がからむ、という内容で、筋だけ書くとキワモノっぽいが、映画は抑制された空気のなかで展開されていて、特に将軍の亡霊が出てくるシーンは穏やかでよい。猟奇的な殺人と、それを捜査する警察官、容疑者に浮上する卑劣な男、この地に撮影にきた映画俳優、そして将軍の亡霊らが奇妙な縁で結ばれるのだが、何に焦点が置かれているのかよくわからず、何だか不思議な味わいの作品だった。ベルトラン・タヴェルニエって『田舎の日曜日』とか『パッション・ベアトリス』を撮った監督だよね?? 70歳を目前になぜこの作品を撮ろうと思ったのか疑問は残る。 トミー・リー・ジョーンズをはじめ、ジョン・グッドマン、ピーター・サースガード、ケリー・マクドナルドなど、出ている役者は個人的に好きなタイプの人ばかりなので雰囲気はよい。トミー・リー・ジョーンズはまた警察官役だし、ジョン・グッドマンもまた変態じみた役だ(笑)。ピーター・サースガードは、こういう気の弱いダメな感じがよく合っている。 #
by poyance
| 2012-09-05 17:08
| 映画
監督:ロマン・ポランスキー
公開年、制作国:1968年、アメリカ 「録画だけして観てない、とは今さら言えない映画」シリーズその2。結末が結末なので、今となってはクラシックなホラーなのだけれど、現実と夢の交錯する場面や、ローズマリーが精神的に追いつめられてゆく様子の表現が秀逸で68年作とは思えないほどモダンで面白い映画だった。最後をあいまいにしたら、ローズマリーの妄想なのか真実なのか謎のままに残しておけることもできただろうが、はっきりさせているのでそこにだけ古さを感じる(子どもを見せないのはよかったが、あの揺りかごと十字架だから・・)。 ミア・ファローはウディ・アレンの映画のイメージが強かったのだが、やっぱり彼女の代表作はこれだろう。ローズマリーの心理の変化を巧みに演じている。そして彼女のファッションがどれもこれも上品で可愛らしく、ポンポンのついたタータンチェックの帽子やピンクのフワフワのスリッパといった小物にいたるまでとてもよく似合っている。個人的にはショートカットよりも最初のボブスタイルのほうが可愛いなと思う。俳優としてのジョン・カサヴェテスを初めて見たけれど、あまりいい役ではなかったので、別の作品でまたお目にかかりたい。 #
by poyance
| 2012-09-05 16:41
| 映画
監督:アンドリュー・ラウ
公開年、制作国:2002年、香港 WOWOWで録画したものを鑑賞。「録画だけして観てない、とは今さら言えない映画」シリーズその1。『ディパーテッド』の元ネタをやっと観た。香港ノワールものはあまり観たことはないので、どうかなと思いきや非常によくできた物語で脚本もしっかりしていて無駄がない。知っている話なのに、麻薬取引やウォン警部の殉職シーンなどはスリリングで興奮させる。また余計な恋愛モードなどもあまりなく、全体的に引き締まった作りの映画だと思う。スコセッシ版よりはこちらのほうが好きかな〜 主役二人のキャスティングが絶妙で、頭が切れて悪い部分を奥底に潜ませているラウは眼光鋭いアンディ・ラウにぴったりだし、義理堅く、悪の世界に染まれぬヤンはトニー・レオン以外に考えられない。そうしてこの宿無しの子犬みたいな雰囲気のトニーをひっそりと受け止めるのがケリー・チャン、というのもいい。トニー様は相変わらず素敵だが、電話で話す声が結構甲高いのが意外です。 #
by poyance
| 2012-09-04 19:29
| 映画
監督:マット・リーヴス
公開年、制作国:2010年、アメリカ WOWOWから録画したものを鑑賞。『クローバーフィールド』はブレブレの画面で気分が悪くなって挫折したが、こちらはまっとうなスタイルで撮影されていてひとまず安心。本家『ぼくのエリ』は未見のまま鑑賞したが、途中から結末は何となく予想がついた。グロテスクなシーンはかなりぼかしてあり、特に終わりの方のプールの場面の映像の処理の仕方が面白い。 ところでアビーが「私は女の子ではない」と語るシーンがあるが、原作では彼女は変身する前は少年だったという設定だそうだ。それだけでなく、オーウェンはいじめっ子たちに頻繁に「女の子」と言われる(彼のルックスもまた繊細だ)し、そのいじめっ子も兄に「女の子」とからかわれるなど、この映画に登場する少年少女たちはジェンダーの境界上で揺れている存在に描かれているようで、それが興味深かった。 アビー役のクロエ・グレース・モレッツは『ヒューゴ』のときでも感じがよかったけれど、これからの活躍が期待できる若手だ。また「父親」役はリチャード・ジェンキンズで、こういう役ははまり過ぎである。いじめっ子役のディラン・ミネットがどこかで見たなあと思ったら、「LOST」でジャックの息子役をしてた少年でした。 #
by poyance
| 2012-09-04 16:57
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