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オーシャンズ13(スティーヴン・ソダーバーグ、2007年、アメリカ)
b0062149_20415643.jpgレンタルDVDにて鑑賞。ホテル王バンク(アル・パチーノ)に裏切られて病に倒れたルーベン(エリオット・グールド)の仇をとるべく、ダニー(ジョージ・クルーニー)とラスティー(ブラッド・ピット)はかつての仲間たちと大掛かりな復讐計画を立てる・・

相変わらずのスタイリッシュな映像にクールな音で、これまでのシリーズが好きだった人の期待は裏切らない作りになっています。内容も、ショボかった「12」よりは充実しているし、これまでの出演者(ヴァンサン・カッセルも!)も登場しているし、気の利いた笑いのシーンも多くて、「粋な」という形容詞が似合う作品です。あの復讐にかかる費用を考えたら、ルーベンもホテル一軒楽々買えるよね〜なんていうツッコミはこの際言うのはやめるとしても、もうこのシリーズはこれでいいかなーとも思います。こういう肩の力が抜けた映画もいいけれども、そろそろ監督にもシリアスな現代劇を撮ってもらいたいなあ。

俳優陣は今回も楽しそうにやっているので、観ていてこっちも楽しくなるのがこの映画のいいところですね。今回はこの頃気になっているケイシー・アフレックの怪しい(「妖しい」ではない)魅力がクローズアップされる場面があって、そこがとてもよかったです。それと、エレン・バーキンがキャメロン・ディアスに見えてしかたがなかったし、「アンディ・ガルシア年とったなあ・・」と思って見てたらアル・パチーノだったよ。だって二人ともイタリア系なんだもの!!

「久保田」ってアメリカでも認知度あるのでしょうか? 相撲とかも出てきたし、今回は日本テイストがそこはかとなく漂ってます。
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by poyance | 2007-12-25 21:05 | 映画
舞妓 Haaaan!!!(水田伸生、2007年、日本)
b0062149_20442356.jpgレンタルDVDにて鑑賞。修学旅行の際の出会いから、ひたすら舞妓さんとの野球拳を夢見つづける男、鬼塚公彦(阿部サダヲ)の物語。

宮藤官九郎脚本と阿部サダヲ主演、ですのでスタートからテンションが高い高い。スピード速く物語は進む一方で、非常にわかりやすい展開になっていて前半はクドカンのうまさを感じます。「ものすごいご都合主義なのが気持ちいい」とは家人の表現ですが、ベタなマンガを読んでいる感覚で楽しめます。逆に後半からはペースが大幅にダウンして、人情話的な部分が強くなり、とても古いタイプの映画に思えてきました。とはいえ、深く考えずに笑えるおバカな作品としてじゅうぶん面白かったです。

阿部サダヲが主演、ということだけでも画期的だと思いますが、期待を裏切らない熱(苦し)い演技で、鬼塚役はやはり彼しかできないでしょう。堤真一は、今回の役も器用にこなしていて、いろんな面を持っている俳優だなあと思いました。個人的にツボだったのは、キムラ緑子と生瀬勝久がだんだん若がえっていくところですかね。Mr.オクレやバナナマン日村といったチョイ役もなかなか効いてます。

そういえば、一度だけ人に連れられて京都のお茶屋さんに行ったことがあるけれど、野球拳はなかったなあ・・
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by poyance | 2007-12-19 20:46 | 映画
サン・ジャックへの道(コリーヌ・セロー、2005年、フランス)
b0062149_2483273.jpgレンタルDVDにて鑑賞。死んだ母親の遺言で、莫大な遺産を相続するためにスペインのサンチアゴ(サン・ジャック)まで歩いて巡礼することになったピエール、クララ、クロードの三兄弟と、同行した人々(ガイド、リセエンヌ?らしき少女2人、アラブ系の若者2人(うち1人は少女たちと同級生)、ガンを病む女性)との交流を描いた作品。

この監督の作品はとにかく登場人物がしゃべりまくるのが特徴で、そのマシンガントークが生みだすおかしさは「女と男の危機」などでは魅力的だったのですが、今回は特に前半部分がかなりあざとい感じで、観ていてつらかったです。ところが後半グループに連帯感が出てくるころから、会話も落ち着き出して観やすくなり、幻想的なシーンも挿入されてトーンも変わってきます。特に失読症のラムジイ君に関する話はエメン・サイディの素直な演技も手伝って涙腺を緩ませます。最後は感動を妙に引っ張ることなくあっさりと終了して、後味もよかった。特に新しさは感じなかったけれどもそれなりに楽しめる作品です。

しかし今回の見どころは会話よりも、巡礼の道をとりまく景色で、もくもくと人々が歩くシーンの何と美しいことでしょうか。日本でいったら四国のお遍路さんみたいなものだと思いますが、こういう道ならちょっと歩いてみたいなと思いました(でも2か月もかけて歩くし、スペインに入ってから800キロとかいってるから相当な距離なんだろうな・・と思って調べてみたら総距離1500キロ!でした)。豪華ではないけれども食べ物もおいしそうで、食事の場面も楽しみでした。

とりたてて美男美女が出演しているわけではないけれどもみんないい顔に見えたのは、やはり作品の力なんでしょうか。長女のクララ役のミュリエル・ロバンなどはいかついおばちゃん(長男とつかみあいの喧嘩もする)なんだけれども、ラムジイ君の柔和な顔と並ぶととてもいい感じです。ぽっちゃりしたナターシャ・レニエみたいなカミーユ役のマリー・クレメールも地味だけど印象に残りました。
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by poyance | 2007-12-17 02:49 | 映画
大日本人(松本人志、2007年、日本)
b0062149_2213026.jpgレンタルDVDにて鑑賞。電気を浴びて巨大化しては各地に出没する「獣」と戦う男、大佐藤(松本人志)をドキュメンタリー風に追う作品。

カンヌに招待されたということも驚きでしたが、常々「映画には興味がない」というようなことを言っていた松本人志が映画を撮ったということ自体が驚きでした。「許されざる者」を高く評価し、ラース・フォン・トリアーやギャスパー・ノエ好きの彼がどんな奇天烈な作品を制作したのかと思いきや、前半はドキュメンタリーのパロディ(インタビューを受ける人々がすごく素人っぽくていい)として淡々と進み、昭和4~50年代の特撮映画に対するオマージュにも見えるし、とても映画らしい。

ところが後半へ行くにつれてコント色が濃くなり、テレビ的部分が大きく出てしまったまま終了してしまいました。これは視聴者の期待を裏切る計画がもとからあったのか、成り行きでただそうなってしまったのかはわかりませんが、賛否両論になったのもうなずけます(なぜかこの終わり方、オリヴィエ・アサイヤスの「イルマ・ヴェップ」を思い出してしまった)。個人的にはなぜ映画の結末にこの撮り方を、という意図が見えてこなかったのが残念です。大佐藤の日常を追うひなびた色の映像なんかはわりと好きだったんだけどな〜

音楽はテイ・トウワだそうですが、意外にも北野作品の久石譲のようなセンチメンタルな音に聞こえました。松本作の挿入歌(笑)「デラ・アモーレ」はツボでした。どえりゃ、どえりゃ〜ってフルコーラス聴いてみたい。

俳優としての松本人志は、娘に会いにいくときのちょっと嬉しそうな場面がよかったですね。自分が監督で全体の8割近くは自分を映しているのに、ナルシスティックな部分が感じられないのも不思議ですね(逆にマゾヒスティックな感じがしました)。ワンレンヘアも似合ってました。猫もいっぱい出てきて可愛かったです。
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by poyance | 2007-12-09 02:03 | 映画
シン・シティ(フランク・ミラー/ロバート・ロドリゲス、2005年、アメリカ)
b0062149_1471110.jpgレンタルDVDにて鑑賞。少女誘拐犯を追う刑事ハーティガン(ブルース・ウィリス)、恋人の娼婦を殺され復讐を誓うマーヴ(ミッキー・ローク)、かつての恋人の住む娼婦の街でのトラブルを解決しようとするドワイト(クライヴ・オーウェン)の物語。

原作であるアメリカン・コミックのポップさとフィルム・ノワールのどこか懐かしい雰囲気を備えた作風ですが、中途半端さを感じます。「スカイ・キャプテン」くらい徹底して作り込んだ画像やキャラクターの作り方だったらそれなりに楽しめるのに・・ 複数の話で構成されていて、それぞれの時間の関係がよくわからないところもあり、あまりのめり込めずに観ていました(ので途中で寝たところもありました・・)。

俳優陣は豪華で、各々持ち味を出していたと思います。ミッキー・ロークみたいに原型がわからないくらいメイクで顔を変えていたのはともかく、ベニチオ・デル・トロみたいにちょっとだけ顔をいじる必要性ってあったのだろうか。彼の役回りもショボくて、この人選だけは納得いきません。一方でフォトジェニックなクライヴ・オーウェンはモノクロ画面でもくっきりな顔立ちでカッコよかったです。しかしマンガチックで最もインパクトがあったのはイライジャ・ウッドのケヴィンでしょうか。ジェシカ・アルバもキュートでしたけど、やっぱり「ダーク・エンジェル」を超える役にはあたらないなあ・・

ところで、タランティーノのゲスト監督部分はどこだったんだろう??
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by poyance | 2007-12-08 01:44 | 映画
リターン・トゥ・マイ・ラヴ(スティーヴ・ブシェミ、2005年、アメリカ)
b0062149_228771.jpgレンタルDVDで鑑賞。ひと花咲かすこともできず、NYから故郷へ帰ってきた作家志望のジム(ケイシー・アフレック)だが、自分と同じくらいダメ人間の兄や優しすぎる母親など家族といることにも嫌気がさしている。バーで知り合った子持ちの看護師アニカ(リヴ・タイラー)といい仲になり、事故で入院した兄の代わりに両親の経営する工場で働き始め、子供たちのバスケチームのコーチも引き受けるが、何か気持ちが晴れない・・

「負け犬」映画、ってところがスティーヴ・ブシェミらしい作品。映画の雰囲気や物語の内容は「バッファロー '66」を思い出させるのだけれど、エキセントリックなところや妙なヒネリはほとんどなく、かなりオーソドックスなタッチで描かれています。物語だけを考えてみれば、そう新鮮さは感じられませんが、風景の撮り方や、登場人物たちへの優しい視線、そしてキャスティングなどに救われていると思います。粗い映像に丸みのある色彩、オフビートな進行具合にこの結末と、ほっこりしたいときに観たい映画です。ちなみに音楽はジョン・ルーリーの弟、エヴァン・ルーリーです。

b0062149_230971.jpgケイシー・アフレックはマイナー系の映画への出演が多く、こういうナイーヴな青年役がはまりますね(お兄さんのベンとは全然違うタイプだなあ)。相手役のリヴ・タイラーもかなりガタイがよくなった気がする(180センチ近くの身長にあの小顔なので、余計そう見えるのかもしれないけど)が、とても魅力的で可愛い。個人的には「ロード・オブ・ザ・リング」のアルウェンよりは、こういう町にいるちょっと可愛い女の子みたいな現実感のある役のほうが似合うと思います(そういう意味でニコール・キッドマンとは対照的ですね)。家族思いのお母さん役のメアリー・ケイ・プレイスもよかったです。彼女は「のら猫の日記」でもそう思ったけれど、人のいい普通のおばさんを演じるとうまいです。

今回はフランス版ポスターも載せてみました。デザインがいい感じです。
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by poyance | 2007-12-03 02:41 | 映画
ボーン・アルティメイタム(ポール・グリーングラス、2007年、アメリカ)
b0062149_2262916.jpgなんばパークスのシネコンで鑑賞。自分の過去を追跡するボーン(マット・デイモン)は、彼の記事を書いたイギリス人記者と接触するが、記者は接触中に殺される。ボーンは記者がつきとめた「ブラックブライアー」計画について、情報を漏らしたスペインのCIA工作員のもとへ向かうが、そこでかつての同僚ニッキー(ジュリア・スタイルズ)と再会する・・

ボーンの過去が今回明らかになる結末へと2時間弱でうまくまとめてあり、退屈させない内容でした。このシリーズでは、アクションシーンで街がうまく活かされているなあといつも思うのですが、今回もモロッコでの追跡シーンがとても面白かったです。そして、拳銃発砲や格闘シーンでの音が乾いた感じに処理してあるのも、派手なアクションを極力省いたという内容と非常にマッチしていて印象的でした。ただ、これは2作目でも思ったことですが、カーチェイスなどスピード感を出そうとするがために、細かい編集にしてあるのがとても見づらくて、かえって何が何だかわからないのが残念。登場人物の視点に立ったときのカメラもブレブレでつらかったです。

マット・デイモンは今回とてもたくましくなっていて、アクションシーンもとてもさまになっていました。ニッキー役のジュリア・スタイルズも同じようにごつくなっていたように見えたのは気のせいか?(笑) 今回の工作員パズ(エドガー・ラミレス)とデッシュ(ジョーイ・アンサー)も地味ながらよかったし、CIA側のデヴィッド・ストラザーンやジョーン・アレンも大人の演技で渋かったです。
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by poyance | 2007-12-01 22:04 | 映画


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