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またしてもナナメ見映画
ハードディスク内もだいぶ整理されてきました。すべてWOWOWから録画したものです。

b0062149_19124379.jpgまずは「隣のリッチマン」(バリー・レヴィンソン、2004年、アメリカ)。さえない親友のおかしな発明に協力しなかったがために、後日その発明が大売れした分け前に預かれず、豪勢に暮らす彼にねたみを抱く男の話です。ベン・スティーラー、ジャック・ブラック、おまけにクリストファー・ウォーケンという非常に魅力的なキャスティングなのに、なにゆえこうも眠気を誘うのか。話のテンポが悪いし、俳優それぞれの個性も活かされていないように思います。唯一面白いのは、ベン・スティーラーの妻役のレイチェル・ワイズのハジケた演技ぐらいでしょうか。実にもったいない感じのする作品です。


b0062149_19202314.jpgお次は「ペイチェック 消された記憶」(ジョン・ウー、2003年、アメリカ)企業秘密を探り出しては他社に渡し、後でその間の記憶を消す、というのを繰り返してきた男が、巨額の報酬と引き換えに大きな仕事を請け負ったものの、終えてみればその報酬の受け取りを事前に拒否していたと言われ、おまけに警察にまで追われる・・という展開。あまりにも都合のいい進み方は、ゲームのクエストを1つ1つ終えて行くみたいで笑えますが、まあジョン・ウーですから、この大ざっぱさもご愛嬌。ただどこかのレヴューで書いてあったと記憶しているのですが、ユマ・サーマンがあまりきれいに見えません。ベン・アフレックも大味な感じの俳優さんに見えました。これもジョン・ウー・マジックなのか??


b0062149_19502421.jpg最後は「奥さまは魔女」(ノーラ・エフロン、2005年、アメリカ)。この有名なテレビドラマをリメイクするにあたり、サマンサ役に選ばれた素人女優は、実は本物の魔女だった、というストーリー。ニコール・キッドマンはこういう非現実的な役柄をするとハマると思うのですが、今回のイザベルも可愛く演じていました。オーソドックスだけれど色使いが素敵なファッションも魅力的です。イザベルの父親で出ているマイケル・ケインもいいし、お隣さんのマリア(クリスティン・チェノウェス)も笑える。ただし、ダーリン役のウィル・フェレルが生理的にダメだし、笑えません。別の俳優さんにしてくれたら・・と何度思ったことか。この映画はラジー賞(アメリカの最悪映画賞)に軒並みノミネートされていましたが、それほど悪いとは思わなかったけれど主演男優賞はうなずけるかな・・
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by poyance | 2006-11-27 20:06 | 映画
読書記録
いつになく現代ものばかり読んでいます。

b0062149_20403084.jpg『インド旅行記1・2』(中谷美紀、幻冬舎文庫)

旅行記はたまにとても読みたくなるジャンルの本です。違う世界の日常へ入り込み共感や違和感を覚える、という感覚がたまらないのでしょう。どこそこの名所へ行った、という記述よりも、何を食べたとか泊まる所がどうだった、だの些末な話がたっぷりあるほうがより好みです。その点ではこの本は前者後者半々くらいの割合で成り立っているでしょうか。けれどもこの中谷さんのかなり潔癖性なところ(チューブのワサビを食後に飲み込む、というのはすごい)とインドという国にのめりこまずにある程度客観的に物事を眺めているところが面白くてあっという間に読みました。おそらく3、4も今後発売されると思われるので楽しみです。


b0062149_20504414.jpg『ニシノユキヒコの恋と冒険』(新潮文庫)
『光ってみえるもの、あれは』(中公文庫、以上川上弘美)

古本探しでいつもお世話になっている I 先生がとてもよいとおっしゃっていたので、川上さんの『光ってみえる・・』を文庫化早々読みました。確かに今まで読んだ川上作品の中でいちばん好きです。挿入されている文学作品の一節も素敵です。いつものようにちょっと(というよりかなり)変わった人たちが、ちょっと(かなり、というのもある)変わった行動をとる話なのだけれど、それを全く自然に感じさせるのが、川上さんの文体の力(力が入っていないように思わせるところもすばらしい)です。ただ、話の内容が後半長崎に舞台が移ってから説明的になりすぎているのが残念。そこまでは青春小説として傑作だと思います。『ニシノユキヒコ』も後半説明的になっているように感じます。
ところで、『光って・・』を映画化するとしたら大鳥さんはぜひ忌野清志郎でキャスティングしてもらいたいです。


b0062149_2283398.jpg『噂の娘』(講談社文庫)
『小春日和 インディアン・サマー』
『文章教室』
『タマや』
『道化師の恋』(河出文庫、以上金井美恵子)

以前、金井さんの初期作品を読んで挫折しました。「私、ヌーヴォー・ロマンのことをよく知ってますの、フフフ」みたいな雰囲気が充満しているように感じられてダメだったのです。今度は最近の作品で、昭和中期の美容院が舞台の少女小説、ということで再チャレンジしてみましたが、これは面白かった。一文が気が遠くなるくらい長いのでエネルギーを要しますが、それだけに読みごたえがあります。引き続き「目白四部作」と呼ばれる4つの小説に挑戦。『小春日和』の桃子さんはちょうど私と同じ年代にあたり、あの80年代後半ごろの「オリーブ」を購読し、ニューアカにかぶれ、ジャームッシュだのミニシアター系の映画に夢中になっていた女の子たちについての記述を読んでいると、何だか自分のことを言われているみたいでこっぱずかしい。でも今回はこの毒を多分に含んだ文章も嫌みに思えず、溢れ出るペダンチスムも頑張ってるねえとカワイク思えてくるのが不思議です。



b0062149_22225883.jpg『格闘する者に○(まる)』(三浦しをん、新潮文庫)

最後はこれまた I 先生ご推薦の三浦さんの作品。川上さん以降のさらに新しい世代の人の作品はまだ読んでいないものが多いですね・・ 三浦さんは思っていたのと作風がかなり違いました。もっとファンタジックなイメージを勝手に持っていましたが、実際読んでいると非常に安定した文章を書かれるのだなあと思いました。この作品は主人公の性格もあるのだろうけれど、自信がみなぎっている感じです。
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by poyance | 2006-11-25 22:30 |
シンデレラマン(ロン・ハワード、2005年、アメリカ)
b0062149_2152469.jpgWOWOWで録画したものを鑑賞。かつて力あるボクサーだったものの、落ち目でライセンスまで剥奪されてしまったジム・ブラドック(ラッセル・クロウ)は、大恐慌のなか家族を満足に養うこともできません。途方に暮れるところへ、かつてのマネージャーのジョー(ポール・ジアマッティ)が出させてくれた一度だけの試合で勝利する、という番狂わせを演じてしまい、再びボクサーとしてリングに戻ることになる・・という物語です。

実話なので、筋を変えるわけにもいかないでしょうが、いかにもアメリカ好みのストーリーです。こういうストレートな終わり方の映画を見て後味のよい思いをするのもたまにはいいです(後味悪い映画が好き、ってわけじゃないけど・・)。ロン・ハワードはこういう作品を作るととてもうまいですね。ボクシングには全く興味がないけれど、ぐっと引き込まれ、2時間半近くある長さもあまり気になりません。でも個人的にはボクシングの試合部分よりも、前半の家族の物語のほうが印象深いです。貧乏、子供、夫婦愛と泣かせる要素満載です。最近涙腺がさらにゆるんできたので、この前半部はツライです・・

ラッセル・クロウにもこれまで全く魅力を感じていなかったのですが、このブラドック役はとてもよかったです。やはり俳優を生かす映画ってあるんだなあと思いました。相当体をしぼったのか、別人に見えました。それからポール・ジアマッティのおさえた感じの演技も渋いです。また妻役のレニー・ゼルウィガーのファッションがかわいいです。貧乏なのに小ぎれいに見えるのが少々難ですが・・
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by poyance | 2006-11-14 20:54 | 映画
オリバー・ツイスト(ロマン・ポランスキー、2005年、 イギリス/チェコ/フランス/イタリア)
b0062149_20415134.jpgWOWOWで録画したものを鑑賞。ディケンズの名作の映画化で期待して観ました。孤児オリバーが孤児院から葬儀屋へ奉公へ出されたものの、ひどい仕打ちにあって逃げ出してロンドンへ向かい、そこでもまた過酷で数奇な運命をたどる・・というもの。長編なのでどういう見せ方をするのか楽しみでしたが、オリバーの出生の秘密などはすっぱり省いてフェイギンとの話に重点を置く、というものでした。原作を読んだときには、フェイギンは根っからの悪人ではない複雑な人だなあと感じていたのですが、この作品でも愛着が持てる描き方だったので嬉しかったです。何といっても演ずるベン・キングズレーが本当にすばらしい。「砂と霧の家」のあの上品な軍人さんがこうも変わろうとは! 最後のシーンなどはあまりにも哀れで涙が出ました。

オリバー役のバーニー・クラーク君は、本当にキレイな男の子で、汚い格好をしていても品の良さが漂ってます。上等な服を着ているときよりも、ぼろぼろな服装のときのほうが、美しさが光ってました。
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by poyance | 2006-11-06 21:02 | 映画
インサイド・マン(スパイク・リー、2006年、アメリカ)
b0062149_2026434.jpgレンタルDVDで鑑賞。銀行強盗を企てるも、周囲を包囲され逃げ場がなくなった状態。その犯人(クライヴ・オーウェン)、警察(デンゼル・ワシントン)、そして会長から交渉役を任された弁護士(ジョディ・フォスター)の駆け引きの物語。テンポがよいのか悪いのかよくわからない話の持って行き方で、中盤あたりは眠くなります。随所に人種差別についての言及が見られる所はスパイク・リーらしいけれど、ラストはえらくオシャレにまとまっていて、ちょっとキレイすぎるんじゃない?と思ってしまいます。

クライヴ・オーウェンの知的な犯罪者役は板についてました。デンゼル・ワシントンは最近はこういうヤラシイおやじの役を好んでやっているのか、はまってきたような・・ ジョディも裏に何かありそうな弁護士役をソツなく演じています。でも観てからだいぶ時間がたっているせいか全体的に印象が薄いですね・・
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by poyance | 2006-11-06 20:39 | 映画


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