![]() ミアはリッチな家の奥様で、いかにも高級そうなお洋服を着ているのですが、しっくりきません(コーディネートは可愛いんですけど)。逆に夫役のウィリアム・ハートや友人役のシビル・シェパード(懐かしい・・ブルース・ウィリスと共演した探偵もののTVドラマをよく見てました)は、エグゼクティブ感バリバリで、対照的です。何だかなあ〜と思っていたら、映画の内容自体が「今の私は本当の自分じゃない」というもので、ラストの自然な姿を見て納得。ですが、全体にメリハリに乏しくて、まず1時間で眠りこけてしまい挫折し、次の日もまたラスト近くで寝てしまいました。うーん、悪い映画じゃないとは思うんですけど・・。昔の恋人の幽霊役のアレック・ボールドウィンがよかったです。今度は「殺人ミステリー」をちゃんと見るか・・。 ■
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by poyance
| 2005-02-28 18:07
| 映画
![]() 一方で、メインの女の子2人は、池脇さんも上野さんもうまいのはわかるんだけど、もともと苦手なタイプの女優さんなんです・・。そういうこともあって、2人の魅力があまり感じられぬまま、見ておりました。でも彼女たちを取り巻いている事物は好きでした。ジョゼの部屋が乙女チックで、小さな化粧台にマニキュアがたくさん置いてあるところとか、よかったなあ。彼女がつくるごはんも純和風っていうのもいいし。また妻夫木君がおいしそうに食べるので、見ていておなかがすく映画でした。 内容は「せつない恋愛映画」と形容されていることが多いけれども、「恋愛」よりも恒夫の弱さを中心に据えた映画に思いました。優しいけれども、女の子にだらしない(ラブシーン多かったですよね・・)し、ジョゼを家族に会わせるのに躊躇するし、挙げ句の果てにジョゼを捨てて元の彼女に戻っちゃうし・・。自分から別れといて、別れた後に泣くかよ!って最後にツッコミ入れたくなりました。 ただラストがひどくあっさりしていたので、ありがちなジメジメ感はなかったです。重いテーマが含まれていると思うのだけれど、清々しく感じる作品でした。笑える部分も多かったし・・特に荒川良々君の「絶版」は最高でした。 ■
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by poyance
| 2005-02-26 22:05
| 映画
![]() 話の内容は「エラスムス」という制度でスペイン留学することになったフランス人学生グザヴィエの1年間を描いたもの。自宅通いで地味な学生生活を送っていた私には、楽しそうでうらやましいかぎり。そしてこの映画の原題は「auberge espagnole」というのですが、文字通り「スペインの宿」の意味の他に、「たがが緩んだ状況、ろくでもない所(映画では「ごちゃまぜ」となってました)」という意味もあるそうで、まさにグザヴィエが暮らすアパルトマンを言い表してます。これといった大事件もなく、淡々と話が進むのに退屈しないのは、このアパルトマンに住むルームメイトたち(国籍も性格もマチマチなのに、ほとんどみんな本国に恋人がいるにもかかわらず浮気してる・・)が、生き生きとしているからでしょうか。有名どころが演じているわけではないのですが、みんなのびのびとした演技で見ていて楽しかったです。特にレズビアンのイザベルがカッコよかった。彼女を演ずるセシル・ドゥ・ラ・フランスは「ぼくセザール10歳半・・」という映画にも出ているらしいので、こちらも見てみようかな。 ■
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by poyance
| 2005-02-24 16:09
| 映画
![]() ![]() ところで、家人は子供の頃、「キャシャーンがやらねば誰がやる!」というあのアニメの最後のナレーションに「オレがやる!」と答えていたらしいです・・それは当時のお子様方にとってはお約束だったのかな?? 私の「キャシャーン」の記憶は、妙に線がラフだったことと、悪者の親分が児玉清に見えてしかたなかったことでしょうか・・ ■
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by poyance
| 2005-02-24 14:01
| 映画
![]() 主人公が電話ボックスから別のボックスへと走り回るアクションものだと思っていたら、ずっと同じボックスで動かないんですね〜 まあアイデアはいいのかもしれない(低予算でできそうだし)けれど、なぜ彼が狙われるのか、よくわかりませんでした。他に殺された2人とコリン・ファレルの立場って、相当違うし・・ あの電話ボックスを使っていたから、というだけでは唐突すぎて説得力不足なように思います。それに犯人の声が、ナレーターの声みたいに聞こえる設定になっていて、電話から聞こえてくる感じじゃないのもヘンでした。 さてフォレストさんですが、今回はスーツ姿で、ラフな格好で見ることが多いせいか、ちょっと違和感アリ。役柄はものわかりがよい人で、よかったんだけれども・・あんまり彼のよさが活かされてないように思いました。 ■
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by poyance
| 2005-02-22 22:13
| 映画
![]() 邦題は「僕の妻はシャルロット・ゲンズブール」ですが、「ゲンズブール」という名字は出てこないんですよね〜 原題はMa femme est une actrice(僕の妻は女優)だし。シャルロットの相手役(テレンス・スタンプという配役がシブイ)も名前が出てこないし、極力人名は省かれています。お話は人気女優の夫の苦悩を、姉夫婦の話もからませて、コメディタッチで描いたもの。コメディとしてはどうなのでしょう・・フランスのコメディは時として面白く思えないんですが、これはイヴァン自身も語っているように、ウディ・アレンやビリー・ワイルダーの作品を思い出させるところもあり、それより何より、全体にイヴァン・アタルのシャルロット・ゲンズブールへの愛情が漂っていて、楽しく見られました。たまにはこういう安心してみられる映画もいいですね。破局や離婚の多い芸能界のなか、この2人はいつまでも相思相愛でいてもらいたいカップルです。 シャルロットの衣装を見るのも楽しかった。トレンチ・コート姿はカッコいいし、初めて見るスッチー姿(制服がカワイイ)も素敵でした。 またこの映画にもリュディヴィーヌ・サニエが登場してます。「スイミング・プール」でも思ったけれど、彼女のちょっとかすれた声、好きだなあ。 ■
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by poyance
| 2005-02-21 21:42
| 映画
![]() 前作「8人の女たち」とはガラッと変わった雰囲気で、特に南仏に場面が移ってからは、陽光が活かされた美しい映像の連続です(今回もまたDVDの画質がとてもよかった)。この光と緑のあふれる爽やかな風景の中で、抑えた演出のもとストーリーは進行していきます。シャーロット・ランプリングとリュディヴィーヌ・サニエ2人の演技もすばらしく、それぞれの年代の女のいやらしさをうまく表現しています。特にシャーロット・ランプリングはとても抑制された演技なのですが、瞬時に不機嫌になったり、ほくそ笑んだりするときの顔の表情がすごいと思いました。 ![]() さて、後半は謎に満ちた展開になり、今までの情報が次第に不確かになっていきます。ジュリーは本当にジョンの娘なのか、はたまたジュリーは本当に存在したのか、ということすら曖昧になり、そのままエンディングを迎えます。いろいろと解釈はあるでしょうが、私には、ジュリーはすべてサラの創作であり、私たちは彼女が南仏で書いた小説をそのまま見せられていたのだと思えました。ジョンからのつれない電話がきっかけで、サラはまだ会ったことのないジョンの娘、ジュリーを作り上げ、現実と関わらせていきます(未公開シーンに彼女が汽車の中でブロンド娘に出会う、というものがありましたが、ジュリーの外見はそこから生まれてきたのではないでしょうか)。ジュリーには、サラが手に入れられないもの、例えば若さ、ジョンの愛、そして「フランス的であること」(陽気さや奔放さですが、これはあくまで「イギリス人」であるサラが抱いているイメージです。そしてサラは事あるごとに「イギリス人」であることを強調されます)が凝縮されています。当初はジュリーの方が優位に見えますが、ジュリーはジョンに捨てられた女の娘で、その母も亡くしたことがわかり、彼女が誘惑した男もサラに心変わりし、そして殺人という罪を犯してしまいます。そして最終的にジュリーがサラを頼り、母親代わりとして彼女を見るとき、サラはついに彼女より優位に立ちます。この物語を書くことによって、サラは彼女の嫉妬の対象に復讐し、別の出版社から発表することで、ジョンに復讐することになるのです。最後にサラがジョンの実の娘を見てわずかに笑みを浮かべるのは、自分自身が作り出したジュリーの方が、断然魅力的であることを確信したからではないでしょうか。この映画には、男女または女同士の愛憎のドラマのほか、作品を創作することや、イギリス的なものとフランス的なものの対立など、いろいろなテーマが含まれているように思います。 とはいえ、彼女のお腹の傷のことや、母親の小説の内容など、謎が残る部分は多々あり、マルセルとその家族の存在なども手伝って、ちょっとデヴィッド・リンチの映画も思い出させます。他の解釈もたくさんとあると思うので、ほかの人の意見もいろいろ読んでみたいですね。 最後に、偶然にも、この映画でまたフランクさんが不運な目に遭わされています。ちょっとヴィンセント・ギャロ風でいい感じの人なんですけど・・ ■
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by poyance
| 2005-02-20 01:26
| 映画
![]() 後になって考えてみると色々思うことはありますが、実際見ているときはそれなりに楽しんでました。東京都千代田区、っていう場面もあるんですが、チャイナな雰囲気が漂っていて、思いっきり怪しかったです。このほかトラブルの合間にアクションあり、友情あり、親子愛あり、そしてラブもあり・・ 飽きることはありません。かわいそうだったのは、大統領とフランクさんですね・・大統領も妙に影が薄いと思ったら・・。それにあの金持ちの子の弟はどうなったの?? 主役のジェイク・ギレンホール君はカワイかったです。相手役の女の子は「オペラ座の怪人」でこのところ脚光を浴びていますね。 これはレンタルDVDで見たんですが、DVDの画質がすごくきれいでした。これとは反対に、字幕がかすれてたのが残念です。 ■
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by poyance
| 2005-02-18 16:50
| 映画
![]() 『神楽坂・茶粥の記』(矢田津世子) 『木乃伊の口紅・破壊する前』(田村俊子・途中で挫折) 『天上の花ー三好達治抄』(萩原葉子) 『愛の生活・森のメリュジーヌ』(金井美恵子・途中で挫折) などです。女性作家のものを続けて読みました。講談社文芸文庫さまさまです。この中では『天上の花』がダントツに面白かったです。「純粋な人」と接するにはこちらもエネルギーが要るなあと思いました。 この後またイギリスものが読みたくなって 『女相続人』『国際エピソード』(ヘンリー・ジェイムズ) 『大転落』(イーヴリン・ウォー) 『お菓子と麦酒』(サマセット・モーム) と続きました(ヘンリー・ジェイムズは英文学ではないけれど)。ヘンリー・ジェイムズはやっぱり面白いなあ。「大転落」は独特のユーモアに馴れると楽しめます。『お菓子・・』は最初がしんどかったんですが、中盤からは一挙に読めました。今度は「人間の絆」にトライしようと思います。今は『二人の女の物語』(アーノルド・ベネット)を読んでいますが、目下仕事が休みに入り、家にいると映画やテレビをどうしても見てしまうので、読書量は大幅ダウンしてます。読書はもっぱら通勤電車の中なので・・ 他にも森茉莉を読み返したり、林芙美子関係の本を読んだりもしましたが、それは割愛。 買った本は、色々ありますが、アジア関係の食文化と雑貨関連のものと、古本が多かったです。いちばん嬉しかったのは国書刊行会の『ヘンリー・ジェイムズ作品集』の読んだことのないものを手に入れたことです。装丁も美しくて気に入っています。ただ読むにはちょっと重たい本なんですが・・。 ところで、スカパーのシネフィル・イマジカでBBCのTVドラマ『高慢と偏見』を放送しています。3回シリーズの第1回を見たのですが、小説にわりと忠実で、色々思い出しながら楽しみました。ミスター・ダーシィはコリン・ファースが演じています。それ以外のキャストはあまり知らない俳優さんたちですが、なかなかイメージに合っていると思いました。特にミスター・ビングリーとミスター・ベネット(エリザベスのお父さん)はいい感じ。またオースティンが読みたくなってきました。 ■
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by poyance
| 2005-02-16 20:55
| 本
![]() ちなみに、ミクシィにも書いているのですが、去年の私的ベスト5(外国映画編・ミクシィでは3位までしか書いていませんが)は以下の通りです(これは去年見たもの、という基準で書いてます)。 ![]() 第1位 アダプテーション(スパイク・ジョーンズ) 前半と後半の印象がこれほど違う映画もないでしょう。こんな変な脚本よく思いついたな〜。映像も圧倒的。 第2位 ミスティック・リバー(クリント・イーストウッド) とにかく俳優陣の演技が卓越してます。ショーン・ペンとティム・ロビンスももちろんすごいけど、私はケヴィン・ベーコンが一押しです。 第3位 青の稲妻(ジャ・ジャンクー) 今、最も好きな中国の監督。1作ごとにますます好きになります。少年達のうつろな表情が目に焼き付きます。 ![]() 第4位 ドッグヴィル(ラース・フォン・トリアー) とにかく発想が面白いと思いました。悲惨な話ですが、俳優陣のしっかりした演技と深みのある映像に支えられています。 第5位 恐怖分子(エドワード・ヤン) 衝撃的なラストシーン。だいぶ前の映画ですが、内容は古びていません。この監督、新しい映画はもう取らないのかなー。 映像賞 イン・ザ・カット(ジェーン・カンピオン) 「ミスティック・リバー」とは対照的な、フワフワとした柔らかく、官能的な映像です。特に冒頭は息をのむ美しさです。メグ・ライアンの失敗作と言われているみたいですが、私はここでのメグは嫌いではありません(ところどころ本来この役をやるはずだったニコール・キッドマンに見えてしまうのですが)。逆に、相手役のマーク・ラファロが生理的にダメでした。 ■
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by poyance
| 2005-02-16 01:15
| 映画
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