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ダージリン急行(ウェス・アンダーソン、2007年、アメリカ)
b0062149_20171535.jpgシネリーブル梅田にて鑑賞。長男フランシス(オーウェン・ウィルソン)の発案で、父親の死後久々にインドで顔を合わせたホイットマン家の三兄弟。フランシスの仕切りのもとで「ダージリン急行」に乗りこんだものの、兄の強引さに次男ピーター(エイドリアン・ブロディ)も三男ジャック(ジェイソン・シュワルツマン)も次第にフラストレーションをためていく。「心の旅」と称されて目的もわからず列車に乗り込んだピーターとジャックだが、実は彼らは行方不明だった母親(アンジェリカ・ヒューストン)のもとへ向かっているのだった・・

「ライフ・アクアティック」がちょっと物足りない出来だったので、今回不安を抱きながら映画館へ行ったのですが、予想以上によかった! デビュー作の「天才マックス」は見ていないのでそれをのぞけば、今までの中で最高傑作です。とくに本編(*1参照)の最初のシーンが秀逸です。ビル・マーレイの使い方が非常に贅沢で、このシーンを観ただけで家人はエイドリアン・ブロディのファンになったそうです。そのほかカメラワークも面白いものが多かったし、色使いもとても美しい。これはインドという国のなせる技なのか。

物語的には今作がいちばんまとまっておらず(*1)、グダグダしたところもあるから万人向けではないかもしれません(現に映画館で私の横で観ていた女性は大いびきをかいていた・・ 劇場からぜんぜん笑い声も聞こえなかったし・・ オーウェンの登場シーンとか遺産をめぐるいざこざとか大笑いしそうになったのに・・)。だけど今回が最もアイデアにあふれて自由に作っている気がします。うまくまとめあげる、というよりもいろいろと横にはみ出た部分を抱えているほうが、この監督らしいように思います。

キャスティングも絶妙でした。ウェス・アンダーソン組とも言うべきいつもの人たちもよいし、エイドリアン・ブロディがそこにうまくはまっている。常々彼はこういうオフ・ビートものが似合いそうだと思っていたので、嬉しい発見です。それからナタリー・ポートマンもとても魅力的でした。個人的にはそう好きでもない女優さんなんだけれども、今回はそのジーン・セバーグみたいな出で立ちともどもよかったです。

ところでホイットマン家特注の革製品シリーズがみなカワイイ。マーク・ジェイコブズとルイ・ヴィトンとのコラボらしいです。ヴィトンに興味ないけどあれは欲しいな〜。

*1 冒頭に短編を配し、終盤に短編映画的な過去の回想シーンなどが挿入されている。冒頭の短編は「パリ・ジュテーム」に入っててもいいような素敵な仕上がりです。
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by poyance | 2008-04-12 20:46 | 映画
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