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久々の読書記録
前の投稿から半年以上たってしまい、何をどの順に読んだかもうろ覚えです。映画と違って本の感想はまとめづらくて書くのがおっくうになってしまうのです・・ 記憶を辿ってみると、案外読んだ冊数が少ない。途中で挫折したものを入れるとこの倍くらいは読んでいると思うのですが、それにしても勉強不足ですな・・ とりあえず思い起こせるもののタイトルだけは記しておきます。

b0062149_2045848.jpg『澁澤龍彦との日々』(澁澤龍子、白水社)

シブサワさんは、本当は読んどいたほうがいいと思うんだけれども、なぜか触手がのびない人なのです。しかし、この奥様の書いた本はちょっと気になって、横道からのシブサワ入門してみました。それにしても龍子さん、きれいです。



『吉屋信子 父の果/未知の月日』(みすず書房)
『自伝的女流文壇史』(吉屋信子、中公文庫)

少女小説で有名な作家ですが、このみすずの短編集はそれとは違った趣の作品が集めてあって興味深かったです。『自伝的〜』は自分と何らか交流があった女性作家についてのエッセイで、柔らかい口調で述べられているものの、時に辛辣、そして時に強い自尊心をうかがわせます。このあと少女小説にもトライしたけれど、食傷気味になり頓挫。


『窓の灯』(青山七恵、河出文庫)

芥川賞作家の作品集。このところの受賞者のなかではわりと好きな人かもしれない。


b0062149_2111046.jpgLes fillettes chantantes
Olivier 1940
(Robert Sabatier, Le livre de poche)

福音館のオリヴィエ・シリーズの続き。福音館では3冊で完結のように扱われていて、それ以降はもう翻訳されない雰囲気だったので、原書に挑戦。知らない単語がたくさん出てくるにもかかわらず調べなくても話の内容はわかりやすいです。オリヴィエの初体験やその後の経験談(それも年上の人妻ばかり)が出てきたりするので、やっぱり少年少女向けの文庫には入らないわな・・ オリヴィエ・シリーズはあと3冊ありますが、また時間をおいて読んでみようと思います。


『ヨーロッパぶらりぶらり』
『日本ぶらりぶらり』(山下清、ちくま文庫)

旅行記は好きな分野ですが、この「裸の大将」の旅行記はそのなかでもかなり面白かった。彼の素直な目を通して見られると、ヨーロッパもほかの旅行記とは違った姿となって表れます。文章もくせになります。


『反近代文学史』(中条省平、中公文庫)
『坑夫』(夏目漱石、新潮文庫)

FBNにも書いたけれど、中条さんの作品分析はどれも興味深い。その作品を魅力的に感じさせる才能に長けた人だと思います。この本のなかでは漱石が唯一批判されている、というけれど、それでも漱石が読みたくなるくらいです。この後漱石の異色作『坑夫』を読みましたが、異様なともいえる冒頭の物語展開と『坊ちゃん』や『三四郎』あたりの青年口調の組み合わせが新鮮でした。


『ギャスケル短編集』(岩波文庫)
『白衣の女』(ウィルキー・コリンズ、岩波文庫)
『贖罪』(イアン・マキューアン、新潮文庫)

今年に入ってからはもっぱらイギリスものばかり読んでいます。上の2作はディケンズに認められた作家の作品。前者は女性で少々教訓話じみた部分もありますが、面白く読みました。後者は3冊ものという長い作品でしたが、サスペンス的要素が豊富で一気に読みました。最後の作品は映画「つぐない」の原作です。前半はちょっとエレガントすぎて読みづらかったのですが、後半の戦争時の話になるとがぜん面白くなりました。感動的な結末なのだけれど、全体的に技巧的なところが鼻につく、と言えなくもない。私はカズオ・イシグロのほうがしっくり来ます。
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by poyance | 2008-04-02 02:29 |
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