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デス・プルーフ in グラインドハウス(クエンティン・タランティーノ、2007年、アメリカ)
b0062149_21423043.jpgレンタルDVDで鑑賞。ガールズ・トークに花を咲かせる女の子たちと、彼女たちを執拗に車で追い回すスタントマン・マイク(カート・ラッセル)の物語。

ストーリーはもとより、傷だらけのフィルムや編集のまずさなど映像の作り方が70年代のB級映画にいかにもありそうで、もうタランティーノのオタク心がそこかしこに感じられ、前半はただただそれだけで感心して観ていました。それが中盤であのような展開となり、後半へ続いていくことで、この作品が単なるマニアックな映画として終わらせないようになっています。これはあの時代のB級作品に対するオマージュであると同時に、それらに対するタランティーノ流の新しい返答であるといえるでしょう。モノクロ画面(これも再生機械がおかしくなったのかと錯覚してしまうような処理がしてあります)をはさんで始まるクリアでカラフルな画面と女の子たちのファッションが今風になっていること、音楽再生機がジュークボックスから iPod へとなっていることなどにもうかがえます。もちろん音楽はいつにも増してセンスよく、サントラが欲しくなってしまいました。

それはともかく女の子たちが(お世辞にも上品とはいえないけれど)みんな何と魅力的なことか。前半の女の子たちは、スタイル抜群のジャングル・ジュリアをはじめみんなセクシーだし、後半の女の子たちはボーイッシュでものすごくカッコイイ(一人女の子らしいリアのみが最後のカーチェイスに加わらない、というのも暗示的)。そして誰があのような結末を想像できたでしょうか。あまりにも唐突でかつ痛快な終わり方に爆笑してしまいました。新しいタイプのガールズ・ムービーともいえるかな。これまで観たタランティーノ作品でいちばん面白かった!

カート・ラッセルはよくあんな役引き受けたよなあ、という意味でもすごくよかったです。女の子たち役の女優も、ビッグ・ネームはいないけれどもみんないい感じでした。ジャングル・ジュリア役のシドニー・ポワチエはあの同じ名前の俳優の娘さんでした(お母さんは「冒険者たち」のジョアンナ・シムカス!)。後半グループのゾーイはやはり本当のスタントウーマンでした。

ところで途中にソフィア・コッポラへのオマージュが見られます。あの二人まだつきあっているのだろうか・・
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by poyance | 2008-03-02 21:00 | 映画
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