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夏休みの読書記録
この夏は、色々なことで気ぜわしかったのと、あまりに暑かったのもあって、ヘビーな本には全く手が伸びず、軽めなものを選んで読書していましたが、それなりに面白い本に出会うことができました。結構「有名人本」をチョイスしてますね。でも芸能関係の人にはときどきはっとさせられるような文章を書く人がいて、今回読んだ片桐はいりさんの本などは、下手なエッセイストの本なんかよりずっと面白かったです。



b0062149_20452515.jpgまずは三谷家の猫の写真が載っていて思わず買ってしまった、女優の小林聡美さんのエッセイ『マダム小林の優雅な生活』(幻冬舎文庫)。「味写」と呼べそうな写真もさることながら、彼女のさばさばした文章も楽しい。この後『凛々乙女』『東京100発ガール』『案じるより団子汁』『キウィおこぼれ留学記』と次々に読み続けていきましたが、どれも文章から彼女の声が聞こえてきそうでした。

そういえば「やっぱり猫が好き」の3人で今やっているビールのCM、結構好きです(特に最後の室井さんが)。言ってみればあれは、「551」のCM(ってどの辺りまで放映されているんだろうか)と同じパターンで相当ベタですよね〜。



b0062149_2058568.jpgこの後よく読んでいるブログで取り上げられていて興味を持ち、同じく女優つながりで、片桐はいりさんの『わたしのマトカ』(幻冬舎)を。映画「かもめ食堂」(録画だけしてまだ観ていない・・)の撮影で、ほとんど前情報もないまま訪れたフィンランド旅行記です。北欧で流れるゆったりした時間や、もの静かだけれど親切な人々との交流を彼女独特のやさしい目線で語られており、彼女の文章は初めて本格的に書いたとは思えないほど、味があります。

その後、2作目の『グアテマラの弟』もすぐに読みました。急にこの南米の国へ旅立ち、音信不通だった実弟(この人も相当ユニーク)のもとへ訪れた顛末記ですが、それだけではなくて、最後まで読むとこれは実のところ「家族」というものを見つめた文章だったのです。最終章などはじんときます。彼女の文章はとてもまじめな感じだけれど、どこか力が抜けて笑えるところもあって、まるで彼女も敬愛するアキ・カウリスマキの映画のようです。



b0062149_2242016.jpg新聞などで取り上げられ気になっていた『らも 中島らもとの三十五年』(中島美代子、集英社)を次に。中島らもは、小説は数えるほどしか読んでいないのだけれど、音楽ブログでも触れたラジオ番組や、「プレイガイドジャーナル」(ってわかってもらえるだろうか)で連載していた「啓蒙かまぼこ新聞」、そして「どんぶり5656」といった深夜の前衛TV番組などを通してずっと行動が気になる人でした。ラジオ番組での彼は、ときとして「あ〜イッちゃってるなあ」と感じることがあったのですが、その当時のこともこの本を読んでそうだったのかと納得しました。夫人である著者の、さりげないようでいて、実は非常に赤裸々でディープな内容の文章が、それほど不快感を覚えることなく読めるのは、やはりその人柄によるものなのでしょうか。関西のシド&ナンシーみたいな2人は、そうとう滅茶苦茶な生活を歩むことになるのですが、出会うべくして出会ったカップルだったのだなあと思います。

この後『雪沼とその周辺』(堀江敏幸、新潮文庫)を読みましたが、これに関してはFBNで書こうと思っています。それから、少女文学も読みたくなって、新潮文庫の『赤毛のアン』シリーズも並行して読んでました。子供の頃ダイジェスト版で読んだ気になっていたら、今回知らない話も多くてちゃんと読んでいなかったことがわかりました。イヤというくらい善人がたくさん出てくるので、疲れきったときに読むとなごみます。これまで5冊読了しましたが、シリーズ最後まで読むべきかしら・・
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by poyance | 2007-09-18 22:29 |
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