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レイ(テイラー・ハックフォード、2004年、アメリカ)
b0062149_311721.jpg久々に近所のレンタル店に行ったら、見たいと思っていた作品が新作で続々出ていて、とりあえず家人の希望でこの作品を鑑賞。実は私はあまり期待せずに見たのですが、昔のジャズ・レコードのジャケットのようなタイトルバックからあっという間に引き込まれ、2時間半以上という長さを全く感じないまま見終わりました。
まず映像が印象的。人物のアップが多いのですが、カッコいいショットの連発でした。また現在を暗めのトーンで、過去の回想を少し色を飛ばした感じの色調(特にグリーンの色が目に焼き付く)で描き分けているのも効果的で、レイ・チャールズの歌が彼の人生と深く結びつき、その人生は彼の少年時代に大きく影響されている、という構造が映像によってわかりやすく示されていました。過去の回想が、取ってつけたようではなくとても自然に挿入されていたと思います。その過去のシーンが皆とてもよくて、少年レイが音を聞くことで自立し始めるシーンなど泣かされっぱなしでした。
話の筋だけ追ってみると、レイは「音楽の神様」どころか、ドラッグに溺れ、浮気しまくり、金にも執着するし、昔の仲間も見放すという全くのダメ男。でもそんな彼を救うのは「あなたが一番愛しているのは音楽」という妻の一言で、それを裏付けする彼の音楽に対する思いは映画全体に満ち満ちています。それは制作者側のレイ・チャールズに対する愛情と尊敬の現れとも言えるでしょう。ジェイミー・フォックスも本人かと見まがうくらいの熱演で、「コラテラル」に勝る彼の代表作といえます。最後はもっと盛り上がってもよいかなと思いましたが、この作品は伝記映画のなかでも、力作のひとつですね。
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by poyance | 2005-06-20 03:37 | 映画
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