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ラブリーボーン The Lovely Bones
b0062149_19473760.jpg監督:ピーター・ジャクソン
公開年、製作国:2009年、アメリカ/イギリス/ニュージーランド

レンタルDVDで観賞。原作を読んだことがないので実際どうなのかはわからないが、この監督の最も好きな作品『乙女の祈り』を彷彿とさせる作りとなっていて、舞台となる70年代の風景も相まって懐かしい感じのする映画だった。現実世界ともうひとつの世界が並行的に描かれていても、その二つの世界が交錯することはほとんどない。この「もうひとつの世界」は天国と現実の中間とされていて、カラフルでハッピーな部分ととことんヘヴィーでおぞましい部分が混在しているが、この世界の表現がすごくやりたかったんだろうな〜。

死んだスージーは残された家族に語りかけることも自分の殺した男に制裁を加えることもできず、うっすらとしたしるしを周りに受け取らせる(父親や妹が犯人を確信したときも、初恋の相手との交流も、彼らが彼女からのメッセージを自覚しているようには見えない)ことがやっとの、非常に無力な存在として語られているのがとても面白かった。なので、ハッピーともアンハッピーともいえない結末は意外なようで意外でない、という感じだろうか。このどっちつかずの終わり方が結構好きだった。allcinema での評価は結構低いんですね・・

スージーを演じたのは、『つぐない』でのオスカー・ノミネートで一挙に知名度が上がったシアーシャ・ローナンで、この作品撮影時はまだ無名だったそうだが、ここでもしっかりした演技力で可憐な少女を見事に演じている。両親役にマーク・ウォルバーグとレイチェル・ワイズというのも渋く、『ハプニング』のときもそうだったけれどマーク・ウォルバーグの父親姿にはしょっちゅう涙腺が刺激される。逆にスーザン・サランドンのおばあちゃんはカッコいいけどちょっとやりすぎだろうか。むっちりとして健康的な妹リンジー役(シアーシャよりかなり年上なのに妹役がぜんぜん不自然でない)のローズ・マクアイヴァーも、初恋の相手レイ役リース・リッチーのエキゾティックでミステリアスな雰囲気もよし。一方スタンリー・トゥッチはもちろんオスカー・ノミネートもうなずける演技だけれど、あまり悪役の彼は見たくない(悪役が多いんだけどさ)。
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by poyance | 2010-08-09 19:40 | 映画
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