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このところの愛聴盤
このところの愛聴盤_b0062149_1757443.jpg本業が始まり、ウィークデーを不規則なスケジュールで行動しています。おまけに今期のTVドラマが気になるもの(待望の「タイガー&ドラゴン」もいい感じ)が多く、ハードディスク録画&視聴に追われているのも手伝って、夜中の映画がますます観づらくなってきました。映画関係の投稿はしばらく激減するかもしれないので、音楽と本のことだけでもマメに書くようにしよう。
年末にOFSを観て購入したKings of Convenienceのアルバム"Riot on an empty street"をまたよく聴いています。タヒチ80の新譜が、春のおでかけにお供させたいアルバムだとすれば、こちらは昼下がりに家の中でぼおーっとしているときに流したい音です。基本はギターとピアノというシンプルな構成に、やさしくあたたかみのあるヴォーカルが重なるというもので、聴いているといつしか眠ってしまうくらい・・リラックスできます。ノルウェー出身の2人組で、ヴォーカルの人、アーランド君(ひょろ長い体にメガネが印象的)はロイクソップ(こちらも新譜が9割がた完成しつつあるとか)の"Remind me"で歌っていた人だというのは、後で知りました。音楽の趣味がなかなか合わない家人も、これは気に入って自分からよくCDをかけてます。

このところの愛聴盤_b0062149_18233165.jpgそして、今さらながらのRadiohead。BSでやっていたライヴの再放送を観たのをきっかけに、また盛り上がってます。ライヴ映像というのは、自分がその場にいないわけだから、本来観ていてもあまり面白くないんですが、これは引き込まれてしまいました。"Paranoid Android"とかすごかったなあ。レディオヘッドのよさは、メッセージをはっきり持っている、エモーショナルである、というだけでなく、複数の曲を1つにまとめるだとか、1つの曲にできる限りのコードを詰めこむだとか、常に音作りに対して挑戦的である、という点にもあると思います。もうすぐ新曲が出るらしいので、楽しみです。
# by poyance | 2005-04-17 18:35 | 音楽
新譜続々
新譜続々_b0062149_221272.jpgこのところ臨時の仕事や雑用で忙殺され、映画が観る余裕がありません。そのかわり、好きなミュージシャンたちの新作が立て続けに出たのでCDはよく聴いています。まずは、Tahiti80の"Fosbury"。相変わらず爽やかな音で、聴いていてウキウキしてきます。前作は夏の終わりに聴きたい音でしたが、これは春先にピッタリな音です。ただ、前作ほどのインパクトは感じられなかったかな〜。"Changes"とかはとてもよい曲ですが(PVもカワイイです)。

新譜続々_b0062149_2301661.jpgお次はさんざん待たされたBeckの新作です。ジャケの絵は沢野ひとしかヘンリー・ダーガー風で不思議な感じ。音は前作の静かな雰囲気とは一転して、"Odelay"あたりに近いですが、今までにありがちな過剰な装飾はそぎ落とされて、シンプルな作りになっています。ベック君もパパになって風格が出てきましたか・・。かといって保守的になることもなく、聴いていて面白かったです。待ってたかいがありました。CDが出た後、限定版のDVD付2枚組まで発売されて、どっちも買っちゃいましたよ・・。

新譜続々_b0062149_2354737.jpgそして、お久しぶりのNew Order。いつの間にか紅一点のギリアンが抜けていて、男4人組になってました。前作が今ひとつなじめなかったのですが、今回は"Brotherhood"あたりの音に近く、違和感はありませんでした。大好きなバーナード・サムナーの声もいつも以上にのびのびしていて、爽快な感じです。一方であまりにもスカッとしすぎて、今までのニュー・オーダーにあった屈折感に欠けています。ニュー・オーダーの真価とは、哀愁漂う「泣き」メロがあってこそ、だと思っているので、今回は全体を通して聴くとちょっとツラいです。1曲1曲取り出して聴くといいんですけどね・・。日本盤にはバーニーが日本語で歌う"Krafty"が入っていて、それが笑えます(でもなんで訳詞がアジカンの人なんだ??)。

新譜続々_b0062149_247138.jpgニュー・オーダーに憂いを見いだせなかったフラストレーションを解消してくれたのは、初めて聴いたこちらのHoodの新譜です。OFSで "The Lost You"のPVを観てすごく気になり、CDを聴いてみたら、すごくよかったです。音は非常に実験的なんだけれど、難解というわけではなく、全体的には風景画のようなイメージ(ジャケの写真が象徴的)で、とても新鮮でした。かなり年季の入ったグループのようなので、過去にさかのぼってアルバムを聴いてみようと思います。
# by poyance | 2005-04-06 02:59 | 音楽
ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!(アレクサンダー・ペイン、1999年、アメリカ)
ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!(アレクサンダー・ペイン、1999年、アメリカ)_b0062149_2245457.jpgタイトルを見ただけ(原題は"Election"(選挙)というシンプルなものなんですが・・)では、まず手がのびないであろうこの映画をレンタルしてきたのは、監督が今気になっている「サイドウェイズ」のアレクサンダー・ペインで、おまけにこの作品をクリント・イーストウッドが絶賛していたからです。主演はマシュー・ブロデリックとリース・ウィザースプーン。マシュー・ブロデリックを久々に見ましたが、さすがに老けました。昔は彼がトレイシーのような役をしていたのに、今や先生役ですか・・「エレファント」のティモシー・ボトムズ同様時代を感じますね。リース・ウィザースプーンはあまり好きではないのですが、今回のトレイシーのように、したたかな女の子の役を演じたらピッタリです(サッカリーの「虚栄の市」が彼女主演で映画化されるそうですが、それもはまり役だろうな〜)。個人的にツボだったのは、トレイシーの対抗馬ポール君の非常に「間の抜けた」お顔でした。
内容は、高校の生徒委員会の会長選挙をめぐるブラック・コメディで、自分のキャリアのために立候補したトレイシーの野望を打ち砕こうとして、マシュー扮するマキャリスター先生があの手この手を使うのですが、それがもとで・・というものです。確かにトレイシーの動機は不純かもしれないんですが、彼女はだからといって裏工作をするとか、姑息な真似をするわけではなく(ポスターを破きまくったりはするけど)、逆に彼女の魂胆を見抜いて、それを阻止しようとするマキャリスター先生が、結局はズルいことをしてしまう、という皮肉な展開です。
テンポよく話が進み、ところどころ面白いアイディアも見られるのですが、イーストウッドさんが手放しで褒めるほどかな・・というのが正直な感想です。作る側から見ると斬新なのかしら?? 最新作の「サイドウェイズ」を早く観たいですね。
# by poyance | 2005-03-29 01:28 | 映画
17歳のカルテ(ジェームズ・マンゴールド、1999年、アメリカ)
17歳のカルテ(ジェームズ・マンゴールド、1999年、アメリカ)_b0062149_20444838.jpgBSで放映されたのを観ました。ウィノナ・ライダーが原作に惚れ込んで、主演だけでなく製作総指揮をとった作品です。おそらく撮影当時ウィノナは27、8歳だと思いますが、17歳の役を違和感なく演じています。というよりも、主人公スザンナがウィノナ自身とダブって見えてしまいます。冒頭から「お金があるのに万引きしたり・・」とか言ってるんだもん。この映画のあとに、例の窃盗事件騒動が起こったりしているし、スザンナの世界にどっぷりはまってしまったのでしょうか。もっとも映画のスザンナはそこから立ち直っているんですけれども・・
そういう事情もあってか、ウィノナの演技は真に迫ってます。アンジェリーナ・ジョリーをはじめ、他のキャストもなかなかいいと思います。今や美しくてセクシーなアンジェリーナですが、ここではウィノナをたぶらかすメフィストフェレスのような役柄のためか顔がコワイ・・ いるだけで迫力満点です。虚言癖のジョージナとファザコンのデイジーもよかった。ジョージナが最後に「オズの魔法使い」のラストを観て泣いているところや、デイジーのどこか「普通でない」(特に表情)部分がにじみ出ているところなど、それぞれうまかったです。ジョージナ役のクレア・デュヴァルは、他の映画やTVドラマなどでも時々見かけます。美人ではないですが、記憶に残る役者さんですね。女の子たちのファッションもそれぞれ趣味が違って面白かったです。デイジーのお人形さんみたいな髪型や洋服、ウィノナのボーイッシュな(若い頃のジェーン・バーキン風)スタイルなど、60年代のテイストにあふれていて観てて楽しかったです。
# by poyance | 2005-03-28 22:36 | 映画
ナナメ見映画「ブラウン・バニー」(ヴィンセント・ギャロ、2003年、アメリカ)
ナナメ見映画「ブラウン・バニー」(ヴィンセント・ギャロ、2003年、アメリカ)_b0062149_2235568.jpg家人のホームシアター化熱が最近急に高まってきて、電源関係が一新された(「基本は電源!」らしいです・・)のを記念して、この映画を再鑑賞です。実はこの作品は、去年映画館で見た唯一の映画でした。最初見たときは気がつかなかったんですが、粗い粒子のフィルムで撮影されていたんですね。その荒さと映像の褪せた感じの色合いが、古い写真アルバムを見ているような、どこか懐かしい感覚を生み出しています。白い色が印象的で、特にバドが中盤でバイクを走らせる塩の湖(でしたっけ??)のシーンは美しいです。
この作品は、ヴィンセント・ギャロの私的な部分が色濃く出ている映画だと思うのですが、決して「私映画(私小説の映画版)」になっておらず、とても「詩的な」作品に仕上がっています。それを象徴するのが最初のバイクレースの場面であり、えんえん続くバイクの円運動は物語の構造を、所々の音の遮断は現実がそうでなくなる瞬間を、すでに予告しています。小品のようですが、この作品は前作の「バッファロー’66」よりも綿密に練り上げられているように見えます。
カンヌでは大ブーイングだったそうですが、 例のラストシーンが問題だったのかな?? 確かにショッキングではあるけれど、あのシーンによってバドの弱さがより強調されることになると思うのです。なんだかかなり傷心モードみたいですが、ギャロさんにはまだまだこれから新しい作品を撮ってもらいたいです。
# by poyance | 2005-03-17 02:13 | 映画


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