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マトリックス・レボリューションズ(ラリー&アンディ・ウォシャウスキー、2003年、アメリカ)
マトリックス・レボリューションズ(ラリー&アンディ・ウォシャウスキー、2003年、アメリカ)_b0062149_2312186.jpgこれもWowowで録画したものを見ました。見始めてから「リローデッド」の内容をスカッと忘れている(戦闘シーンが大半だったですよね・・)ことに気づき、どういう話の続きだかよく分からず見てました。最初静かな対話シーンが多いので、今回はテイストを違えてくるのかなと思ったら、途中から前作と同じ調子になっちゃいました。最初のインド人親子との場面とかわりと期待させるものがあったのになあ。中盤からはこれでもか、というくらいの戦闘場面で、事態が深刻になるほど笑えてきました。ネオの登場時間も全体的に少なかったです。そしてクライマックスのスミスさんとの対決では、ものすごいことになっているにもかかわらず寝てしまいました・・。うーん、第1作はすごく面白かったのに、こうも変わっていくものか・・。
あとこういうSFアクションものに出てくる未来のマシンとか生物って悪趣味なデザインが多いですねー。まあ敵、という設定だったら嫌悪感を催させるために仕方がないのかしら。ザイオンに住んでる人たちの戦闘服も何だかなあ(穴のあいたセーターとか、普段着はまだかわいいのに)。ダークなトーンの風景も手伝って、一瞬「ロード・オブ・ザ・リング」を見ている感覚に陥ります。
# by poyance | 2005-02-14 21:04 | 映画
トゥー・ウィークス・ノーティス(マーク・ローレンス、2002年、アメリカ)
トゥー・ウィークス・ノーティス(マーク・ローレンス、2002年、アメリカ)_b0062149_22381042.jpgWowowで録画したものを見ました。またまたヒュー・グラントさん登場のラブコメです(よく考えたらここでのヒューさん登場率、すごく高いなあ)。そしてまたまたボンボンのダメ男役・・いい加減飽きないのか。今回は顔の輪郭もぼやけた感じで、「アバウト・ア・ボーイ」ほど魅力的じゃなかったなあ(始終飛ばしているブラックなジョークはよかったけどさ・・)。相手役(というか主役)のサンドラ・ブロックもあんまり好きな女優じゃないんですよね。「スピード」のようなワイルドな姉ちゃんのイメージが強いので、弁護士、という役も違和感ありました。お話も今ひとつで最後で根はいい人なんだということは分かるんだけれども、それまではヒューさんはサンドラに迷惑のかけっぱなしだし、ケーハクだし、バカっぽいし、チャラチャラした女の子ならまだしも、どうして正義派弁護士のサンドラがヒューさんに引かれるのかが、よく分かりませんでした(やっぱり顔に??)。
全体としては今ひとつな映画ですが、タイトルバックと音楽が洒落ていてよかったです。ノラ・ジョーンズも本人役でちょっとだけ登場してます。あと、サンドラが最後に着ているグレーのボックスプリーツのスカートにピンクのブラウスとカーディガン、というコーディネートが可愛かった。
# by poyance | 2005-02-14 20:48 | 映画
10年の空白
94−5年あたりで音楽誌を買うのをやめてから、音楽情報がサッパリとだえてしまいました。それまでは毎月3誌ぐらい買ってUKモノとかはしっかりチェックしていたのに・・ ちょうどそのころどれも同じ音に聴こえてロックに対する興味が失せてきていたのです。そうなると何かのきっかけで、すごくいい曲や面白いバンドに出会わない限りは、自分で情報を集めようとしないと、全く現状がわからなくなります。おまけにここ数年80−90年代のナツメロばっかり聴いていた時期もあったりして、この10年ほどの間、新しく知った人やバンドは数えるほどしかありません。Beck、Air、Tahiti80などがその例ですが、それも彼らが話題になった相当後のことで、テレビでサマーソニックのCMを見なければ、あるいはふらりと立ち寄ったHMVで不思議な名前と印象的なジャケを見てCDを衝動買いしなければ、彼らのことを今も知らなかったかもしれないのです。10年の空白_b0062149_23215221.jpg
それが去年あたりからスカパーの音楽チャンネルを見始めて、ちょっとは耳や目に新しいモノが入ってくるようになりました。大好きな番組にOur Favourite Shopというのがあるんですが、これは80−90年代の懐かしいPVと最新のものを同時に流してくれる、私にとってはアリガタイ番組なのです。ここでいろいろと知らなかったバンドや人をお勉強することができました。そして今年に入ってからは10年ぶりくらいに「ロッキング・オン」を買って、2004年度の総括を読んで、CDもいくつか買ってみました。Kasabian(すべてが怪しげ)、Franz Ferdinand(昔のロキシー・ミュージックなどを思い出した)などなど新しく出てきた人たちもすごく面白く聴けました。その中でいちばんグッときたのはSuper Furry Animalsです。これもOFSを見てたら彼らのPVが流れてきて妙に心に残ったので、アルバムを買ってみたらとてもよかった。ホワイト・アルバムのころのビートルズなんかを彷彿とさせる一方で、アレンジは時にアバンギャルド。けれども「うた」の心が決して失われておらず、一緒に歌いたくなる曲ばかり。新人さんかと思っていたらすでに結成10年だそうで、ちょうど音楽情報の消えていたころと重なっておりました。空白の時期にこんな素敵なバンドが出てきていたなんて・・ でも今になってでも出会えてよかった。10年の空白_b0062149_23221623.jpg
もう1曲今月ヘビロテで聴いているのはMorrisseyの「I have forgiven Jesus」です。モリッシーと言えばThe Smithsのころはマキシ・シングルも買うほどの入れこみようだったのに、ソロになってからはほとんど聴かなくなっていました。「ロッキング・オン」にも「復活!」と書いてあったので彼にも空白期間があったのかな。今回の曲はモリッシーらしく衝撃的なタイトルですが、すごく悲痛な内容のジーンとくる曲です。実はスミス時代はモリッシーの声ってそう好きでもなかった(どちらかといえばジョニー・マーのギターが好きだった)のですが、今回いい声だなあとしみじみ思いました。
# by poyance | 2005-02-08 23:25 | 音楽
ナナメ見映画「アメリ」「ビッグ・フィッシュ」
ナナメ見映画「アメリ」「ビッグ・フィッシュ」_b0062149_22394049.jpg「アメリ」は以前にレンタルで見たのですが、BSでやっていたのをHDDに録画して所々とばしつつ見ました。ジュネ監督の映画はこれしか見たことないんですが、凝りに凝っているけどどうでもよさげなディテールやアメリのストーカーと言ってもいいくらいの執拗さなどに彼の趣味が反映されているのかな。この映画はコメディーで最後も後味のよいハッピーエンドだから面白く思えるのだけれど、シリアスな映画とかホラーとかだとキツイかも。「デリカテッセン」も面白いと聞くのですが、グロそうで躊躇してます。「エイリアン4」はさらに・・ でしょうね。でも「アメリ」はとても好きな映画です。アメリのファッションや家のインテリアなどを見ていても楽しいし。特に好きなのはドワーフが旅行するネタと、ポルノショップに勤めている女の人たちがすごく楽しそうに仕事をしているところです。アメリ役のオドレイ・トトゥはまたジュネ監督と同じスタッフで作品を作ったらしく、今年度のアカデミーでも候補に挙がるのでは、と言われてます。こちらも楽しみ。
ナナメ見映画「アメリ」「ビッグ・フィッシュ」_b0062149_22395994.jpg
「ビッグ・フィッシュ」はレンタルで借りてきたのですが、真夜中に見たため、途中30分ほど寝てしまい、肝心のお父さんのホラ話シーンはかなり見逃してしまいました。ホラ話に登場する人たちが面白くって、特に大男の人とスティーヴ・ブシェーミがよいです。またお父さんの若い頃を演ずるユアン・マクレガーも、くったくのない感じが役にマッチしていました(でも年を取ったらああなっちゃうって・・お母さんは年を取ってもきれいなのに・・)。最後はホロリとさせるいい話でした。
# by poyance | 2005-02-08 21:03 | 映画
エレファント(ガス・ヴァン・サント、2003年、アメリカ)
エレファント(ガス・ヴァン・サント、2003年、アメリカ)_b0062149_22414197.jpg最初の空の風景を見ただけで、好きな映画だろうと確信しました。カメラは見上げていた空からゆっくりと下に降りて、その後はずっと静かに俳優たちを追っていきます。登場人物のひとりひとりをゆっくりとした時間で描く前半部では、アメリカの高校生たちの普段と変わらない日常が映し出されていて、前もって情報を得ていなければこの先何が起こるか予測がつかないでしょう。ひとりひとりは、友人や家族やその他の人々と関わりながらそれぞれの生活を生きています。彼らのかわしている会話がとてもリアルに思えた(特に女の子たちがしている取るに足らないやりとりなど)のですが、演技の多くはアドリブらしいです。
けれどもこの映画は「自然に」進行しているわけではありません。時間の流れに特にそれが現れていて、空の風景にあるような急速な時間がある一方、人物を背後から撮影した非常に印象的なシーンに代表されるように、とてもゆっくりとした時間もあり、また何度も同じ時間が繰り返されることもあります。しかし「21グラム」のように混乱を招かないのは、結局すべての時間が最後のクライマックスへと進むというひとつの方向性を持っているからでしょうか。題材や撮影方法はもちろんのことですが、私にはこの時間の扱い方がとても面白く思えました。
俳優のほとんどはオーディションで選ばれたそうですが、みんなそれぞれに良さがありました。特に男の子たちは美しく(監督の趣味なのかな)、またキレイなだけでなく雰囲気がある人たちばかりでした。その他ジョン(見ていたらつい、「カワイイ・・・」と口に出てしまった・・)の父親役にティモシー・ボトムズが出ていました。私は彼が主演した「ラスト・ショー」がとても好きなのですが、あれから何十年もたってくたびれたオヤジ役をやっていても、あの悲しげな目は変わってなかったです。昔は彼がジョンみたいな役をやってたのにねえ〜。
ガス・ヴァン・サントは「ドラッグストア・カウボーイ」から好きな監督ですが、いろんなタイプの映画を撮ってきて「エレファント」でひとつの頂点に達したように思います。この作品の前に「Gerry」というのを撮っていて、それがすごくいいという話を方々で聞くのですが、こちらも早く見てみたい!
# by poyance | 2005-02-07 23:26 | 映画


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