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ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜 The Help
b0062149_2062432.jpg監督:テイト・テイラー
公開年、制作国:2011年、アメリカ

WOWOWから録画したものを鑑賞。実はこれは『それでも、愛してる』より前に観た映画(アップするのを忘れていた)。60年代の南部の黒人差別を正面から扱ったもので、当時のインテリアやファッションを見るのは楽しいけれど、それぞれの人物のキャラクターが明確すぎて、いい人悪い人の境界がはっきりしているなど、物語自体に新しさや深みは感じられない。それでも暴露本がどうなるのか行く末は気になるし、キャストの力のおかげもあり、146分は長くは感じなかった。

中心となるのはスキーター役のエマ・ストーンと、エイビリーン役のヴィオラ・デイヴィスで、もちろん彼女たちも頑張っているのだが、それにも増して脇役陣がすばらしい。特にオスカーを穫ったオクタヴィア・スペンサーがチャーミングで一瞬で好きになった。彼女とからむジェシカ・チャステインもキュートだし、シシー・スペイセクも全体のスパイスとなっている。私の大好きなブライス・ダラス・ハワードは、今回ヒリーというヒール役なのは悲しいが、悪役に徹する姿は、エマ・ストーンよりも強い印象を与えていると思う。
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by poyance | 2013-07-07 20:25 | 映画
幸せの教室 Larry Crowne
b0062149_19472069.jpg監督:トム・ハンクス
公開年、制作国:2011年、アメリカ

WOWOWから録画したものを鑑賞。このところ重いテーマの作品ばかり観てきたので、なんにも考えなくていい感じの映画が観たくなり、こちらをチョイスしたら本当に期待通りだった(笑)。出てくる人はみんないいヤツばかり、主人公は最初に挫折を味わうけれど、頑張ったらだんだん道が開けてきて、希望が出てくる(そして、女性にもモテる)。わかりやすーい、うまく行き過ぎの映画なのだけれども、ふしぎと嫌悪感を覚えないのは、脚本がそれなりによくできているのもあるだろうが、全体に漂う上品さもその一因だろう。主人公のラリーも言われるように、「ジェントルマン」な作品なんですね。トム・ハンクスとジュリア・ロバーツのコンビに、だれも不幸な結末を望まないでしょう。

主演の二人はもちろんこちらが期待する通りのイメージと演技。そのほかのキャストもみんな魅力的で、特に黒人の俳優たちが輝いている。タリア役が印象的なググ・バサ=ローは、どこかで見たなあと思ったら、キーファー・サザーランド主演のドラマ『TOUCH』に出ていた人だった。タラジ・P・ヘンソンはこういう気のいいおかみさんの役をやらせたらピカイチですね。
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by poyance | 2013-07-07 20:02 | 映画
SHAME -シェイム- Shame
b0062149_193735.jpg監督:スティーヴ・マックィーン
公開年、制作国:2011年、イギリス

WOWOWから録画したものを鑑賞。これでもか、というくらいの性描写が次々と続くのだが不思議といやらしさを感じないのは、スタイリッシュで抑えたトーンの映像や、快楽というより苦痛に歪んでいるように見える主人公ブランドンの表情(まるで「行」を積んでいるようにさえ見える)、そしてこれらの行為のほとんどに愛情が伴っていないという事実によるためだろうか。彼らは人間と人間がまるで機械じかけの人形のようにただ動いているだけで、お互いの顔を見ようともしない。だからこそ、彼が唯一まともにつきあおうとした同僚の女性との行為は体温を感じさせるタッチで長く描写されるのであり、結局ブランドンはその温かい世界に入れないという結果を迎える。おそらく相手と正面から向きあおうとすれば、妹とのように傷つけあう関係になってしまうのだろう。後半の展開は取ってつけた感じもしなくはないが、ラストシーンは印象的だ。

マイケル・ファスベンダーは終始冷静にこのチャレンジングな役を演じているが、後々までトラウマになりそうだ‥‥ 妹役でキャリー・マリガンが出ているがこちらも男に依存してしまうダメな女を好演している。彼らが地下鉄の駅でたわいもない会話をするシーンは、唯一ほっとできるシーンでもあり、とてもよかった。
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by poyance | 2013-07-07 19:45 | 映画
それでも、愛してる The Beaver
b0062149_18243218.jpg監督:ジョディ・フォスター
公開年、制作国:2009年、アメリカ

WOWOWから録画したものを鑑賞。うつに苦しむ男がビーバーのぬいぐるみを手にすることで、自信とやる気を取り戻し、傾きかけた会社は復活、家族ともやり直し‥‥というと、何だか『マスク』みたいなコメディを思い浮かべてしまうが、病気が病気なので、それが長続きするはずもなく、ついには破綻を迎える。その前半と後半のギャップが大きくて、これも不思議な味わいの映画だが、その奇妙さを和らげているのが長男のエピソードで、父親の姿を自分に認めることに複雑な思いを抱いて悩む姿が物語に重みを与えている。結末はそんなにうまく行くものかな〜と思うけれど、監督ジョディ・フォスターの、この病に苦しむ人々への思いが現れたものと考えたい。

b0062149_18464890.jpgメル・ギブソンとマペットという意外な組み合わせは、最初監督ジョディのジョークなのか、メルの自暴自棄なのかと思ったけれど、物語が進むに連れて、父親、夫、CEOという立場の社会人として、苦しみ果てた姿を演じられる役者として、ジョディが友人である彼を指名したのだなと思う。ジョディはその彼を立てて控えめな演技に徹している。長男役で、またアントン・イェルチンと、その相手役にまたまたジェニファー・ジョーンズが登場して、今回も好演している。

ところで、このあまり可愛くないビーバーのぬいぐるみがすごく気に入ってしまった。私も欲しい‥‥
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by poyance | 2013-07-07 18:58 | 映画
今日、キミに会えたら Like Crazy
b0062149_17514268.jpg監督:ドレイク・ドレマス
公開年、制作国:2011年、アメリカ

WOWOWから録画したものを鑑賞。イギリスから留学している娘と家具職人をめざす青年の恋が、初めのうちは非常に爽やかに描かれていて微笑ましく思えるのだが、一瞬の判断の過ちで離ればなれになり、次第に心が冷めていく両者に今度は腹立たしさを覚えてしまう、という不思議な味わいの作品。何でも台詞と演技はすべて即興だそうで、たしかに会話はとても生々しい。映像もシンプルで瑞々しく、アメリカ映画なれどヨーロッパ映画の雰囲気をまとっている。

これを観たのはアントン・イェルチンと脇役でジェニファー・ローレンスが出ていたから。どちらも期待通りの演技だった。ジェニファーは控えめな役回りだが、やっぱり印象に残る。アントンの相手役のフェリシティ・ジョーンズも「この人、可愛かったのに何かムカついてきた」と思ってしまったのだから、やっぱりうまいのでしょう。
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by poyance | 2013-07-07 18:06 | 映画
少年は残酷な弓を射る We need to talk about Kevin
b0062149_17233673.jpg監督:リン・ラムジー
公開年、制作国:2011年、イギリス

WOWOWから録画したものを鑑賞。望まれない妊娠で産まれた子どもは、母親を憎み、他人を愛せない性格に生まれつく、というのは短絡的すぎるし、子どもの描写も単一的であり、人間ドラマに仕立てるよりもいっそホラー映画にしてしまえばいいのにと思う。結末は世界で頻発する同じような事件をいやでも想起させるが、その犯人たちがみんな同じ境遇とは限らない。ガス・ヴァン・サントの『エレファント』をすでに観た者としては、人間の複雑な心理をもっと掘り下げて描いてほしかった。

とはいえ、主演がティルダ・スウィントン様で、ジョン・C・ライリー共演となればこれは観ない訳にはいかない。ティルダが母親役、というのも珍しいが子どもへの接し方がわからない不器用な女性の姿を自然に演じていた。ティルダとジョン、という組み合わせもなかなか思いつかないが、父親の性格とその行く末を考えると、彼のキャスティングは申し分ない。マツジュンみたいなルックスの、少年役のエズラ・ミラーは、性格描写が画一的なので、自然と演技もそうなってしまうのが残念。子ども時代のジャスパー・ニューウェル君のほうがよっぽど怖さを感じさせる演技だった。
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by poyance | 2013-07-07 17:44 | 映画


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