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サマー〜あの夏の記憶〜 Summer
b0062149_1524594.jpg監督:ケニー・グレナーン
公開年、制作国:2008年、イギリス

WOWOWから録画したものを鑑賞。貧しい労働者階級を描いた作品としては、先日観た『ケス』や『リトル・ダンサー』と同じなのだが、前者のような容赦ない手厳しさもなければ、後者のような一種のおとぎ話的な幸福感もない中途半端な作品で、「友情もの」と銘打たれているが、ふたりの結びつきがなぜあれほど強いのか映像からはあまり伝わってこなかった。

主人公が今の境遇に至った大きな要因であるはずの「学習障害」の扱い方もあいまいで、周囲は彼の状態をわかっているのに、(少なくともその当時のイギリスでは)サポートするシステムは全くなかったのだろうか。彼は自分で悪い方悪い方へと進んでいったので、その代償としてすべての罪を背負い、親友の最後をひとりで見とらなければならない、ということなのだろうか。観賞後は消化不良に陥る。

とはいえ主演のロバート・カーライルはこういうワーキング・クラスの負け犬を演じるとピカイチで、生活感が体からにじみ出ていて、彼の演技を観ているのは心地よい。ダズ役のスティーヴ・エヴェッツはなんと The Fall のメンバーだった人で、この作品での演技が認められてその後ケン・ローチの作品などに出演しているそうだ。
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by poyance | 2013-06-02 15:59 | 映画
戦火の馬 War Horse
b0062149_16405542.jpg監督:スティーヴン・スピルバーグ
公開年、制作国:2011年、アメリカ

WOWOWから録画したものを鑑賞。ヨーロッパ映画を観たあとにハリウッド大作を観ると、やっぱり大味だなあと思うが、そこはスピルバーグなので長丁場を退屈させることはない。第一次世界大戦を背景にした馬が主人公のロード・ムーヴィーで、行く先々のエピソード自体はかなり短くまとめられていて、物足りなさを感じるくらいである。実話かと思ったらそうではなかったので、話がうまく運びすぎる点はフィクション感が強いが、児童文学が原作のディズニー映画であるから、それもありかなと思う。

子馬が生まれるシーンから、何か昔のアメリカ映画を観ている感覚(イギリスが舞台なのに)を覚えた。ジョン・フォード作品を参考にして撮影したという談話もあり、全体的に古きよきアメリカ映画へのオマージュを感じる。だからといって古くさいわけではなく、忘れていた心地よさを思い出させてくれる感じである。

馬の美しい姿を観るだけでもじゅうぶん価値がある映画だが、クライマックスの疾走シーンはやはりフルスクリーンで観たかった。馬は犬や猫よりも寡黙なのだが、演技してるの? と思える瞬間まであった(それともCGなのかな)。ちなみに有刺鉄線のシーンは、ゴム製のワイヤーを使用し、一部はアニメーションだそうです。

主演のジェレミー・アーヴァインはそれまで無名の俳優だったそうで、純粋な好青年役にぴったりである。エミリー・ワトソン、ベネディクト・カンバーバッチらイギリス俳優陣がそろうなか、ニコルズ大尉役のトム・ヒドルストンが印象に残ったが、彼は『ミッドナイト・イン・パリ』でフィッツジェラルドを演じた人だった。ジャームッシュの新作のヴァンパイア映画ではティルダ・スウィントンと共演していて、これからの活躍が楽しみだ。あと、エディ・マーサンが今回はいい人役だったのもちょっと嬉しかった。
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by poyance | 2013-06-01 17:21 | 映画


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