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ヒューゴの不思議な発明 Hugo
b0062149_15481634.jpgTOHOシネマズなんばにて3D吹替版を鑑賞。1930年代のパリが舞台くらいしか事前情報がないまま観たので、こんなに映画愛にあふれた作品とは知らなかった。3Dや最新技術を駆使しつつも、ジョルジュ・メリエスの作品をはじめ、当時のサイレント映画を随所にちりばめながら、映画の根本的な魅力に立ち返ろうとする姿勢は、アカデミー賞でオスカーを争った『アーティスト』と同じであろう。物語はフィクションだが、メリエスの経歴にはかなり沿わせてあるようで、実際に彼もモンパルナス駅でおもちゃ屋をしていたそうだ。きらびやかなパリの街や駅、映画撮影用のセットの表現も豪奢で、モダンなおとぎ話を観ている気分にさせられる。本来ならば主人公の名前は「ユゴー」なのだが、彼だけなぜか英語風に「ヒューゴ」となっているのが疑問。「ユゴー」って発音しづらいのかな。

b0062149_16245984.jpg主人公は子供だが、子役よりも今回は、やはりメリエス役のベン・キングズレーに目が行ってしまう。彼のエキゾティックなルックスは幅広い役柄に使われてますね。実物のメリエスにも雰囲気が似てました。『シャッターアイランド』のときにも出ていたエミリー・モーティマーがここでもいい感じに使われている。ちょっと驚いたのはサーシャ・バロン・コーエンが出ていたこと。普通に役者もやるんだ〜(笑。 彼の共演している犬のマキシミリアン君は、犬版アカデミー賞にノミネートされず監督が抗議してましたが、確かに彼もいい演技をしてました。

春休みの娯楽映画としては申し分ないんだけど、やっぱり「なぜこれをスコセッシが?」という疑問は残る・・
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by poyance | 2012-03-25 16:26 | 映画
メランコリア Melancholia
b0062149_20162281.jpg監督:ラース・フォン・トリアー
公開年、製作国:2011年、デンマーク/スウェーデン/フランス/ドイツ

『ドラゴン・タトゥーの女』を観た同じ日に、大阪ステーションシティシネマにてこちらも鑑賞・・のはずだった。カンヌで監督が問題発言をして物議を醸したり、おまけに主演女優賞をキルスティン・ダンストが受賞したり、話題に事欠かなかったこの作品のほうが、その日の本命映画だったのだが、途中で気分が悪くなり会場から出るはめになった。最初のえんえんと続くスローモーション映像でワクワク感が高まっていたのに、披露宴のシーンに変わると画面がえらくブレブレで酔ってしまったのだ・・ キルスティン・ダンストの冒頭のこわいくらいの悲壮な顔つきから、花嫁姿でリムジンに乗ってる愛らしい表情のギャップに驚かされ、これからどうなるの〜と思っていた矢先に・・ 1時間近く外で休んで、ようやく会場に戻ったものの、物語がどうなったかほとんどわからず、映像を見るとやはり酔いそうなので、ほとんど目を閉じて音を聴いてるだけだった。横でちゃんと全編を観た家人も「ようわからんかった。映像も期待したほどではなかった」とのことだ(笑。まあこの監督らしく、救いのない映画だった、ということだけはわかりました・・

家人によればキルスティンよりシャルロットのほうがよかったらしい。私も切れ切れに観た映像から判断しても、シャルロットは印象深かった。彼女の「ジョン」の発音が今でも耳に残る。ああ、でもキーファー・サザーランドやシャーロット・ランプリング、ウド・キアーとか非常に気になるキャストだったのに・・ ディスク化されたらTVの小さい画面で見直そう・・
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by poyance | 2012-03-21 20:34 | 映画
ドラゴン・タトゥーの女 The Girl With The Dragon Tattoo
b0062149_194127.jpg監督:デヴィッド・フィンチャー
公開年、制作国:2011年、アメリカ

大阪ステーションシティシネマにて鑑賞。待望のフィンチャー新作は、スウェーデンのベストセラーミステリーを先に本国で映画化したもののリメイクで、『セブン』や『ゾディアック』のような作品を期待して映画館へ。フィンチャー作品では『ゾディアック』が最も好きなのだが、それに及ばないとしても非常にタイトでキレのいい作りになっており、158分という時間の長さを感じさせることはない。

この後原作を一挙読みし、『ドラゴン・タトゥーの女』のスウェーデン版映画も観た。フィンチャー作品は、いくつかエピソードを省いた以外は、かなり原作に忠実な作りとなっていて、スウェーデン版映画のほうがより脚色されたものとなっている。原作やスウェーデン版映画では、暴行シーンや連続猟奇殺人の現場の表現がかなりあっさりしているのだが、フィンチャー版はここがグロテスクに描かれていて、それが彼らしいだろうか(殺人現場の再現は楽しんでやってると思えるくらい)。またリスベットの人物造形がサイボーグかアンドロイドみたいなのだが、原作ではもっと人間味を感じる。しかし、ルーニー・マーラのキャラも相まって非常に美しくカッコよいこのリスベットがすっかり頭にインプットされてしまい、原作のほうに違和感を覚えてしまうのだった・・

そのルーニー・マーラをはじめ、キャストもなかなかである。リスベット役はいろんな女優が挙がっていたみたいだが(スカーレット・ヨハンソンまで挙がっていたらしいが、これは絶対ミスキャストとなってただろう・・ クリステン・スチュワートならちょっと観たかったけど)、彼女でよかった。『フェイスブック』に出ていたあの可愛らしい少女が大変身&大躍進である。ダニエル・クレイグは好きだけど、どうしても 007 とかぶってしまう。彼もそれを気にして、こちらの役を演じる際に体重を増やしてたるんだ感を出したらしいけど、やっぱり筋肉質な体が目立っちゃいますね。それに彼が出る作品は全裸&拷問はお約束なのか(笑。あとミカエルは女たらしという設定なんだけど、これもイメージが違いました(007でも女好きという感じがしないしね)。

またフィンチャー版を観た後でスウェーデン版を観ると、キャストがみんな老けて見えた。小説ではみんな美男美女という設定なんだが・・ リスベット役の女優も評判がいいのだが、やっぱりルーニー・マーラが強烈すぎる・・ ただしハリエットはどちらの映画でもはかなげな美少女だった。
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by poyance | 2012-03-21 20:09 | 映画
聖トリニアンズ女学院2 St.Trinian's 2: The Legend of Fritton's Gold
b0062149_18173927.jpg監督:オリヴァー・パーカー、バーナビー・トンプソン
公開年、制作国:2009年、イギリス

WOWOWから録画したものを鑑賞。日本では未公開とはいえ、前作が本国ではヒットしたらしいからその流れで第2弾を制作したのだろう。学園の隠された秘宝を探せ、というこれまた第2弾にありそうな物語なのだが、キャストはほとんど変化してないためノリは持続されていて悪くはない出来だった。元寮長役のジェマ・アタートンがボンドガールに抜擢されたこともおそらく脚本に取り込まれ、作り手の自由で柔軟な姿勢がじゅうぶん伝わってくる。

ルパート&コリンの二人は今回も名コンビぶりを発揮。特に即興で演ずる「ロミオとジュリエット」が見ものだ(観客の人たちも楽しそうなのがいい)。今回はコリンがさらにパワーアップしているように思うが、この作品を『シングルマン』と『英国王のスピーチ』の間でやっているという事実がおかしい。
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by poyance | 2012-03-18 18:36 | 映画
聖トリニアンズ女学院  St.Trinian's
b0062149_17501236.jpg監督:オリヴァー・パーカー、バーナビー・トンプソン
公開年、制作国:2007年、イギリス

WOWOWから録画したものを鑑賞。地味な少女が転校した女子校は、手のつけられない少女たちの無法地帯の園だった・・という映画は、まるで一昔前の少女漫画にありそうな物語で、一条ゆかり原作、と言われても違和感がない(今調べたらやっぱり1940年代に始まる漫画が原作だった)。そういう漫画に出てきそうなキャラの立った女の子たちと、いかにもなストーリー展開だったのだが、キャストがキャストだけにとても楽しかった。

ルパート・エヴェレットとコリン・ファースといえば、『アナザー・カントリー』で共演した二人だが、彼らがこういう形で再び顔を合わすとは83年の時点で誰も想像しなかっただろう(セリフに "another country" というフレーズが聞こえたように思ったのだけど、それをふまえてたのかな。他にもコリンが出演した『高慢と偏見』や『真珠の耳飾りの少女』をふまえたセリフやシーンがある)。カミングアウトしたとはいえ、女校長役だなんて・・ルパートも最近目立つ仕事をしてないし、まわってきた役はなりふり構わずやってるのだろうかと心配したが、制作にも関わってるみたいだし、映像でもはじけてるので、楽しんでやってるのだろう。

一方のコリン・ファースも着実にキャリアを積んでるのにこういうB級っぽい作品で「求められるコリン・ファース像」をじゅうぶん理解して演技している。ルパートとは仲がいいのだろうか、息もぴったりで、二人のからむシーンではこちらの頬が緩みっぱなしだった(それが調べてみたらルパートとコリンの不仲は有名なんだとか。休戦モードなのかそれとも和解したのか)。最後にデュエットまで披露してくれてます。もちろん寮長役のジェマ・アタートンをはじめ女の子たちも皆それぞれに個性的でよかったが、アナベル役のタルラ・ライリーはスッピンのほうが可愛かった。
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by poyance | 2012-03-18 18:15 | 映画
捨て犬マッカムの大冒険 Mid Road Gang
b0062149_17182760.jpg監督:パンタム・トンサン、ソムキアット・ウィトゥラーニット
公開年、制作国:2007年、タイ

BSスカパーから録画したものを鑑賞。無料放送中のこのチャンネルで試しに録画してみたこの作品が、意外に面白くて最後まで観てしまった。多種多様な犬たちが人間のように会話するというスタイルで、ディズニーの『奇跡の旅』のような映画を想像してもらえばいいのだけど、話す言葉がタイ語なので、あの柔らかい言葉の響きが何だか聞いていて心地よいのである。特に主人公の名前の発音(邦題は「マッカム」となっているが、耳には「マカア〜ム」と聞こえる)がツボで何回でも聞いていたいくらい。ストーリーは単純なのだが、テンポのよさと犬たちの名演技でとても楽しい映画だった。ところで最後に出てくる「犬の楽園」の先生はレディーボーイなのだろうか、妖しい魅力の方でした。

犬たちは2007年カンヌ映画祭で全員パルム・ドッグを受賞したのだが、訓練犬にまじって野良犬たちもキャストに入っているそう。あまり可愛いとはいえないのだが、みんな味のある犬たちです。
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by poyance | 2012-03-18 17:34 | 映画
ラブ・アクチュアリー Love Actually
b0062149_16555310.jpg監督:リチャード・カーティス
公開年、制作国:2003年、イギリス/アメリカ

WOWOWから録画したものを鑑賞。軽い気分で観られる映画ということでこれをチョイスしたのだが、群像劇とはいえ、一つ一つのエピソードが深みのないものばかりで、ひねりも何もないため、途中で飽きてしまった。せっかく豪華な俳優陣(ロドリゴ・サントロまで出てた)を揃えていて、キャストの仕方も悪くないのに、肝心の内容がつまらないので実に勿体ない。なので途中からストーリーは無視して俳優の演技だけに注目した。

ヒュー・グラントの首相も、コリン・ファースの作家もいいのだけど、いちばん期待して観たのは子役のトーマス・サングスター君である。『ナニー・マクフィー』や『ブライト・スター』でいい味出してた少年は、ここでの役柄はあまり好みではないが、やはり可愛らしい。『ノーウェアボーイ』ではポール・マッカートニー(!)を演じているそうなので、今度はこれを観よう。
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by poyance | 2012-03-18 17:12 | 映画
J.エドガー J.Edgar
b0062149_166352.jpg監督:クリント・イーストウッド
公開年、制作国:2011年、アメリカ

なんばパークスシネマ(たぶん)にて鑑賞。映画を見てから1ヶ月以上も経ってしまった。FBIという組織を、システムを合理化して確立した反面、「正義」という名目のもと手段を選ばないワンマンぶりを発揮した長官(20代から死ぬまでトップに君臨ってすごい・・)の生涯を、本人の口述筆記をもとに構成した映画なのだが、「口述筆記」というのがミソであり、「語られたこと」「語られなかったこと」そして「歪曲されて語られたこと」が映像として提示される。

断然興味深いのは「語られなかったこと」であり、ここに彼の人間としての弱さが凝縮されている。しかしいつもながらのクリント調で、常にニュートラルな形で描かれているので、単に嫌悪すべき人物には見えない。「語られなかったこと」の根幹を成すのはもちろんクライドとのエピソードなのだが、彼らの相思相愛っぷりがすごいのである。クライドはフーパーのもとで働く条件として、「毎日一度食事をともにする」約束をさせたが、これはもうプロポーズと同じですね。痴話げんかのあげく、クライドに泣きつくフーパーの姿も哀れだった。

ディカプリオはまた眉間にシワ、という演技で世間が言うほど名演技とは思えなかった(先日『タイタニック』をたまたま観たけど、この頃はぜんぜん眉間にシワはなかった)。それよりクライド役のアーミー・ハマーのほうが、優雅で美しく印象深い。全身から育ちのよさがにじみ出てくるようなたたずまいだったのだけど、彼自身富豪のお坊ちゃまなんですね。納得。
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by poyance | 2012-03-18 16:53 | 映画


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