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アリス・イン・ワンダーランド Alice in Wonderland
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監督:ティム・バートン
公開年、製作国:2010年、アメリカ

109シネマズ箕面にて鑑賞。ようやく3Dモノを映画館で観る。この映画館では最良方式の3Dで上映だということで箕面まで足を伸ばした。字幕に気を取られないように吹替版、というのも初めてのことだ。アリスが穴に落ちる場面などおおっと思ったけれども、全体的にはまあこんなものかという感じ。『アバター』だったらまた違っていたかもしれないが、この映画に関しては3Dでなくてもいいように思う。結局いちばん感心したのは映画が始まる前のディズニー・スタジオのマークが出てくるところだった。

さて、肝心の映画だが、ルイス・キャロルのアリスをイメージしていると全く期待はずれに終わってしまう。19歳に成長したアリスが再びウサギの穴に落ちる、という設定だが、原作のナンセンス感は皆無(『チャーリーとチョコレート工場』のほうがよっぽどナンセンス感にあふれている)。赤の女王の暴政に立ち向かい、白の女王の騎士となる・・なんてまるでナルニア国やん!という展開。おまけに帽子屋(どうしてマッドハッター、ってそのままなのだろう・・こう聞いても何のことかすぐわからない)もヘンテコ動物たちもみんな理性的。もうこれは原作と切り離して、ディズニー的ビルドゥングスロマンと考えるほうがよい。原作を知らなければ、娯楽映画としてまあ楽しめるだろう。動物たちの造形はわりと可愛い。カエルの質感がよかった。それからチェシャー猫が家の猫に見えました。

アリス役のミア・ワシコウスカは、ちょっとグウィネス・パルトロウを思い出させるルックスで、主役には地味かなと思う部分もあるが悪くはなかった。ヘレナ・ボナム・カーターの赤の女王はそのアンバランスさが意外と可愛い。アン・ハサウェイも容貌がいかにもお姫様だからあのキャラはおかしい(吹替のあの人もピッタリ)。そして何よりもクリスピン・グローヴァーのハートのジャックがカッコよい! 変な役がいつも多いけどやっぱりこの人二枚目ですな〜。そして、ヘレナともどもジョニー・デップはもういいかげんコスプレじゃない役で観たいっす!
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by poyance | 2010-05-16 14:51 | 映画
扉をたたく人 The Visitor
b0062149_221733100.jpg監督:トム・マッカーシー
公開年、製作国:2007年、アメリカ

WOWOWから録画したものを鑑賞。妻に先立たれて以来心を閉ざした大学教授ウォルターが、タレクという名の青年との交流を通して人間らしさを取り戻す、という物語は、それが9.11以降の変貌したアメリカを舞台にし、青年がシリアからの移民であることを考慮に入れても、取り立てて新しいとは言えない。しかし、この映画がありきたりな「感動モノ」と一線を画しているのは、まず彼らの交流の接点にあるアフリカン・ドラムの存在だろう。シンプルだが力強いこの楽器は、登場人物の内面をストレートに表現するのに一役買っており、その最たる例がラストシーンである。また登場人物それぞれの描き方もうまく、なかでも素朴で人のよいタレクが非常に魅力的である。だからこそ、終盤で彼の変貌ぶりを見ると胸が痛む・・

リチャード・ジェンキンスというと『シックス・フィート・アンダー』のお父さんのイメージが強いのだが、今回のような真面目な役もきっちりとこなしていて、オスカーへのノミネートも妥当だといえる。タレク役のハーズ・スレイマンも気持ちのよい演技で好感が持てた。
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by poyance | 2010-05-10 22:26 | 映画
ウェンディ&ルーシー Wendy And Lucy
b0062149_19395931.jpg監督:ケリー・ライヒャルト
公開年、製作国:2008年、アメリカ

スカパー(シネフィル・イマジカ)から録画したものを鑑賞。ルーシーという名の犬の相棒を連れて、職を探しに車でアラスカへ向かう娘ウェンディの話、というと何だかほのぼのしたロード・ムービーみたいだが、ここで繰り広げられているのは、カツカツの予算で旅をしているのに車は故障、おまけに腹をすかせた犬のためにスーパーで食べ物を万引きしてつかまり、やっとのことで戻ってみれば犬が消えている・・という悲しすぎる話である。ウェンディの経歴やなぜ向かう先がアラスカなのか、といったことはほとんど語られないのだが、彼女の行動や人々と交わす言葉から、これまでどんな生活をしてきたのか、うっすりと透けてくるように感じられる。物語にこれといった起伏や新しさもないのに、孤独な彼女がどうなっていくのか気になって一気に観てしまった。ところどころに小さな救いはあるとはいえ最後は不憫すぎる・・

このようなインディー系の作品にミシェル・ウィリアムズ主演、というからてっきり売れてないころの出演作かと思ったら、なんと2008年の作。『ブロークバック・マウンテン』などの大作にも出た後で出演していたのだった。映画の中では見事なまでに女優のオーラを消して、負け犬になりきっている。『エレファント』のジョン・ロビンソン(やな感じの役なんだけど)や『パラノイド・パーク』のゲイブ・ネヴァンス(通りすがりでほとんど顔も映らない)というガス・ヴァン・サント組がなぜかチョイ役で出ているのが不思議。ルーシーは雑種犬好きにはたまらぬワンちゃんで、彼女はカンヌ映画祭でパルム・ドッグを受賞しています。
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by poyance | 2010-05-07 20:42 | 映画
ベティ・ペイジ The Notorious Bettie Page
b0062149_2261954.jpg監督:メアリー・ハロン
公開年、製作国:2005年、アメリカ

スカパー(シネフィル・イマジカ)から録画したものを鑑賞。1950年代の「裏マリリン・モンロー」と言われた実在のピンナップ・ガールをモデルにした作品。彼女は水着はもちろんのこと、ヌードやボンデージ・スタイルもこなしたわけで、映画にももちろんそういうシーンが多く登場するにもかかわらず、これほどエロティックな匂いがしないのも珍しい。この当時のポルノグラフィが今からすればのどかに見える(撮る側も見る側も上品なのである)こともあろうが、やはりベティ・ペイジが罪悪感もなく楽しげにやっていることによるのだろう。過去に酷い目にあったり(実際のベティはそれを否定しているそうだ)、男とうまくいかなかったり、周囲はマイナス要因ばかりなのに、彼女が明るいのはやはり厚い信仰によるものなのだろうか。自分の仕事と神への愛を矛盾させない彼女の性格がとても興味深かった。なので結末はちょっと普通すぎるのが少々残念。物語だけでなく50年代の風俗を見ているのも楽しい。クラシックなボンテージ・ファッションが素敵です。

グレッチェン・モル(普段はブロンドらしく、この役ではかなりイメージが違っているようだ)はすごく美人、というわけではないけれど屈託ないベティのイメージにとても合っていた。すばらしい肢体も披露してくれます。がめつい感じの写真家をリリ・テイラーが演じていてこれもよかった。
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by poyance | 2010-05-06 22:27 | 映画
イエスマン “YES”は人生のパスワード Yes Man
b0062149_2111365.jpg監督:ペイトン・リード
公開年、製作国:2008年、アメリカ

WOWOWから録画したものを鑑賞。久々にジム・キャリーのコメディを観る。どちらかというと暗い彼のほうが好きなので、これはどうかなと思っていたら、最初の20分はダークサイドの彼も観られたうえ、内容も予想以上に面白かった。「ポジティヴに生きるのはいいけれど、それもほどほどにしたほうがいいよ」という至極まっとうな話なんだけれども、脚本がそれを数倍も魅力的にしている。カール(ジム)が参加した自己啓発セミナーが相当うさんくさいけれども、何かを無理矢理買わせたりしているわけではないので、それはまあよしとするか・・ この映画ではほんのワキ役にも味のあるキャラクターが与えられていて、細かな人物描写が楽しめる。下ネタが少々やりすぎかな、というところもあるけれど、お下劣という感じはしなかった。

ジム・キャリーはしばしばあざとい演技が気になるけれど、今回はわりと控えめでそれもよかったのかもしれない。他のキャストもみんなよくて、特にノーマン役のリス・ダービーがよい(映画は初出演だがコメディアンとしては結構な芸歴の持ち主のようだ)。セミナーの主催者を演じるテレンス・スタンプもキワモノ感たっぷりでよし。アリソン役のズーイー・デシャネルは、こういうちょっとエキセントリックな感じの女の子を演じるととてもいい。彼女の目ヂカラはいつもすごいなと思う。個性的な顔立ちのキャストのなか、カールの親友ピーター役のブラッドリー・クーパーだけ妙にキレイな顔立ちで周囲から浮いているように見える。彼はこのごろコメディ映画によく出ているみたいだが、どうしても『エイリアス』に出てた頃を思い出すので、少々違和感を覚える。でも出世しましたよね〜。
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by poyance | 2010-05-03 01:29 | 映画
私がクマにキレた理由(わけ) The Nanny Diaries
b0062149_20352854.jpg監督:シャリ・スプリンガー・バーマン
公開年、製作国:2007年、アメリカ

連休はハードディスク消化三昧になりそう。WOWOWから録画したものを鑑賞。やりたいことも見つからないまま、ひょんなことからアッパー・クラスのナニー(子守り)になった人類学専攻の娘の人間観察、という形を取りつつこれまた「結局『私』探し物語」で、『プラダを着た悪魔』などとテイストが似ている。小生意気だが両親の愛に飢えた子供、上流階級の母親をキメつつ子育ての何から何でもナニーに押しつける一方夫との不和に苦しむ母親、外に女を作って家庭を顧みない父親という、ありがちな X 家の設定と、ちょっと甘い感じの結末には新しさは感じないけれども、適度なユルさとスカーレットの可愛さで何とか楽しめる。

スカーレット・ヨハンソンはこういう庶民的な女の子を演じるととても自然な感じで魅力的だ。チープ・シックでちょっとレトロな彼女のファッションもキュートである。『イカとクジラ』でもやな感じの母親を演じていたローラ・リニーが、ここでもソツない演技を見せている。逆に父親役のポール・ジアマッティの影が薄すぎて残念。せっかくいい俳優を使っているのにもったいない。
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by poyance | 2010-05-02 20:58 | 映画


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