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ライラにお手あげ(ピーター&ボビー・ファレリー、2008年、アメリカ)
b0062149_238025.jpgWOWOWから録画したものを鑑賞。ニール・サイモン脚本による72年のコメディ「ふたり自身」のリメイクだそうだが、ライラのルックスとキャラクターは「メリーに首ったけ」のメリーを彷彿とさせるものであり、ベン・スティーラー主演ということもあって、個人的には「メリー・・」の続編的なスタンスで作られたのかなとも思う。しかしながら、魅力的な前者とは反対に、今回はすべて空回りというか、スティーラー演じる主人公エディのあまりにもの身勝手さ加減が鼻につきすぎて共感をまったく抱けない。いつもはツボにはまる下ネタも単なる悪趣味に思えるし、何よりも物語に活かされていない。ファレリー兄弟のファンなだけに、ちょっと残念な出来だった。手作りのクッションのネタとか好きだったんだけどな〜

ライラ役のマリン・アッカーマンはやっぱりキャメロン・ディアスを思い出させるけれども、彼女よりも大胆な役どころをあっけらかんと演じていて好感が持てる。反対にエディが好意を寄せるミランダ役のミシェル・モナハンは気を抜きすぎて演じているのか、「M:I:III」のときのようなキリッとしたクールさは感じられず、あまり魅力的に見えない。ベン・スティーラーの髪は地毛なのか? そうだとしたら年とりましたね・・
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by poyance | 2009-12-31 02:59 | 映画
トワイライト〜初恋〜(キャサリン・ハードウィック、2008年、アメリカ)
b0062149_2111857.jpgWOWOWから録画したものを鑑賞。クリステン・スチュワートを観たいだけで、吸血鬼映画という内容にはほとんど興味なかったのだが、結構面白くて最後まで観てしまった。

学校で普通の生活をしつつもヴァンパイアであることに葛藤する姿を観ていると、萩尾望都の『ポーの一族』を思い出す。時代も背景も違うんだけれど、どこか少女漫画的な雰囲気が漂っているのは、原作の著者もこの映画の監督も女性だからなのだろうか。ベラをとりまく若者たちのキャラがそれぞれ立っているのも漫画っぽいし。ただ『ポーの一族』では、愛する人を寂しさから自分の側に引き込むことになるが、こちらではあくまでも一線を保ち欲望に耐えるストイックなヴァンパイアが描かれるのが興味深い。もはや純愛とはこういう形でしか表現できない、ということか。

とはいえ、この映画が面白かったのは吸血鬼映画、というよりも学園ものの性格が強いからかもしれない。美しい転校生、学校のアウトサイダー的存在との恋愛、プロムの相手探し、などなど学園ドラマではおなじみのエピソードが次々と出てきて、アメリカのティーンたちにはたまらない内容だろう。ベラがそういう明るい高校生ライフにハマれない陰のある少女、という設定もよい。もっともこの映画は「トワイライト・サーガ」シリーズとして続く予定なのでどう転んでいくかはわからないが。個人的にはオオカミ族のジェイコブとの今後の展開が気になる。

クリステン・スチュワートの大人びたクールな美しさは、ヒロインの性格とぴったりである。彼女は良家のお嬢さんよりも、こういう田舎育ちでボーイッシュな雰囲気の役がよく似合う。何でもこのあとに出演した映画では、ジョーン・ジェットを演じているそうで、ロック・テイストな美女もはまり役かも。
一方で、エドワード役のロバート・パティンソンはハンサムに見えず、ベラの相手として少々見劣りする(ポスターの雰囲気とは結構違います)。もう少し繊細な風貌の人がよかったな〜(そもそもエドワードをはじめとするカレン家の人たちの白塗りメイクが最初から最後まで違和感アリアリで、もう少しどうにかならぬものかと思う)。
その他ベラの母親役に「24」のニーナ、エドワードの敵役ジェイムズに「The OC」のヴォルチェック、カレン医師に「シックス・フィート・アンダー」のジミーなど、見覚えのある顔がいろいろ出てきた。

エンドロールにレディオヘッドの 15 Steps が流れてきた。やっぱりカッコイイ曲だな〜。
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by poyance | 2009-12-29 21:01 | 映画
ほえる犬は噛まない(ポン・ジュノ、2000年、韓国)
b0062149_25247.jpgスカパー(シネフィル・イマジカ)から録画したものを鑑賞。大学に職を得るコネも金もなく悶々としている大学院生・・って何だか身につまされるような内容だが、それがコミカルかつシニカルに描かれ、今まで観てきた韓国映画にあるようなドロドロしたルサンチマンは感じられず、とても新鮮だった。感情に走ることもなく、倫理的にきれいな終わり方になることもなく、作品へのリアリティの持たせ方がとてもうまい。脚本のテンポもよく、ユーモアも光っている(切り干し大根のネタがツボでした)し、「TOKYO!」では今ひとつそのよさがわからなかったポン・ジュノだが、この映画を観てやはり才能のある監督だと確信した。「殺人の追憶」と「グエムル」はメディアで置いてあるので、これをまず観たい。それから「母なる証明」もいずれ。

是枝監督の「空気人形」で絶賛されているペ・ドゥナだが、ここでも大変魅力的である。監督たちがこぞって彼女を使いたがる理由もよくわかる。彼女はハスミ大先生&金井女史に好評の「子猫をお願い」にも出演していることもわかり、こちらもメディアで手元にあるので、近々観たいと思う。

今回のワンちゃんたちはシーズーやプードルといったお座敷犬ばかりで、好みではないのだけれども、やっぱりイタイ目に遭わされてるのを見るのは可哀想です・・
途中で主人公がカラオケで歌う曲が何か聞き覚えのあるメロディ・・と思っていたら、この映画の別タイトルは Flanders' Dog なのでした。この場面かなり笑えます。
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by poyance | 2009-12-15 02:01 | 映画
イングロリアス・バスターズ(クエンティン・タランティーノ、2009年、アメリカ)
b0062149_1949554.jpgなんばパークスシネマにて鑑賞。冒頭の田舎の風景の美しさに見とれ、その後にやってくる緊迫感にシビれつつ、152分という長さにもかかわらずあっという間に終わってしまった。タランティーノの映画はふつう、ちょっと長いなあと思うくらいのユルいやり取りがお決まりなのに、今回は常に場に漂う緊張感のためにほとんどダレることなく観ることができる。特に第1章がすばらしく、開けたドアから逃げていく少女が遠くに見えるシーンなど美しい映像のオンパレードである。

映画のなかでの「言語」の扱いも面白く、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語がとびかい、同じ言語についても話す地域による違いなど、言語間の差異の問題が効果的に物語に組み込まれている。その典型が酒場でのシーンであり、ここも名場面といえるだろう。何でもショシャナの伯母役にマギー・チャンがキャスティングされていたらしく、もし彼女が登場していたら中国語も聞こえてきたかもしれない。

b0062149_2054345.jpgところでこれは「戦争映画」と銘打っているけれど、これはやはり「映画のための映画」だ。マカロニ・ウエスタンの大胆なリメイクという起点から、映画女優のスパイ、宣伝映画という形での映画内映画、そして映画館での復讐劇・・画面からはタランティーノの映画愛があふれんばかりで、観ている方も嬉しくなる。映画ならではの結末も痛快だ。「デス・プルーフ」ほどのはじけっぷりはないものの、前作のテンションを下げることなく新しい方向へ転回させることに見事に成功している。選曲のセンスも相変わらずだが、ボウイの「キャット・ピープル」がほとんどフルコーラス流れたのはびっくりした(ちゃんとシーンには合ってましたが)。

日本ではブラッド・ピットをメインに紹介されているが、ここではやはりハンス・ランダを演じたクリストフ・ヴァルツの凄さが抜きん出ているだろう。カンヌで主演男優賞を穫ったときはまったく知らなかったが、こういう俳優を見つけ出してくるところもタランティーノの才能なのだろう。ショシャナ役のメラニー・ロランもいい感じだったし、キャスティングはその他もすばらしかった。家人曰く「実はブラピが出てないシーンのほうが断然面白い」ということだが、私もそう思えた。スター・オーラは、時に邪魔になりますね・・
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by poyance | 2009-12-10 19:47 | 映画
ベティの小さな秘密(ジャン=ピエール・アメリス、2006年、フランス)
b0062149_304087.jpgWOWOWから録画したものを鑑賞。アンヌ・ヴィアゼムスキー原作の小説を映画化したものだそうだが、両親の不和、姉の存在、幽霊屋敷、逃亡者を匿う、など「ミツバチのささやき」を彷彿とさせるような物語である。静かな撮り方で映像もそれなりに美しいが、「ミツバチ」のような深みやポエジーはそれほど感じられなかった。転校生の少年をはじめ、犬のナッツ、お手伝いのローズや逃亡者イヴォンなど、キャラクターはそれぞれいい感じなのに、彼らの存在がそれほどストーリーに活かされていないように思う。雑種犬のナッツ、とても可愛いのでもっと出番を増やしてほしかったな〜。

b0062149_312455.jpgベティ役のアルバ・ガイア・クラゲード・ベルージの栗色の目と髪の毛が印象的で、赤い服がとてもよく似合う。フランスの子供服はみんな可愛いですね。
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by poyance | 2009-12-07 20:34 | 映画
アメリカン・ガール/キットは名探偵(パトリシア・ロゼマ、2008年、アメリカ)
b0062149_19152483.jpgWOWOWから録画したものを鑑賞。「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイル・ブレスリン主演で、大恐慌直後のシンシナティが舞台。「リトル〜」のときのユニークな女の子と違って、クラシックな子供服を着こなすアビゲイルちゃんは、正統派の美少女だった。新聞記者になりたい勇敢な女の子の冒険談、と言ってしまえば平凡だが、一家の貧窮やホーボー(浮浪者)たちの話も盛り込んで、テンポよく進む物語を見ているのは退屈しない。お母さん役のジュリア・オーモンドをはじめ、悪役のスタンリー・トゥッチやジョーン・キューザック(好きだわ〜)も魅力的で、子供向け映画としてとても楽しめる。
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by poyance | 2009-12-05 19:11 | 映画


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