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天安門、恋人たち(ロウ・イエ、2006年、中国/フランス)
b0062149_2104351.jpgレンタルDVDにて鑑賞。タイトルにあるように、89年の天安門事件を背景にして大学生たちを描いたものだが、政治的な色合いは薄く、当時の学生たちの生活、特に恋愛の実態がメインである。

奔放で恋愛にどん欲な女子学生ユー・ホンが、同じ匂いを嗅ぎとった男チョウ・ウェイと破滅的な恋愛をする、というのは、日本の6-70年代の映画か小説かで扱われていたような感じで、既視感を覚える内容だった。また話の筋とは全然関係ないのに、雰囲気としていつも村上春樹の「ノルウェイの森」が頭をよぎっていた。上映禁止の理由となった性描写は、暗闇の中で行われるなど控えめではあるが、回数はやたらと多い(笑)し、学生寮や会社の一室など危ういシチュエーションが多く別な意味でもドキドキさせられる。

主人公の二人は、ものすごく美男美女というわけではないが、どちらも存在感のある役者だった。特にユー・ホン役のハオ・レイの目は印象的である。「大人計画」の平岩紙に似ているリー・ティ役のフー・リンも雰囲気のあるお洒落な女の子だった。
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by poyance | 2009-07-12 02:26 | 映画
それでも恋するバルセロナ(ウディ・アレン、2008年、スペイン/アメリカ)
b0062149_1463342.jpgなんばパークスのシネコンにて鑑賞。スペイン撮影&ペネロペ出演ということで、アルモドバルで盛り上がっている家人は過剰な期待を持って臨んだようだが、そこはいつものウディ・アレンということで、いささか肩すかしを食ったようだ。こちらはいつもの感じかなと思っていたから、「タロットカード・・」よりはダレることなくスムーズな展開だったので、楽しく観られた。だけどナレーション映画はやっぱり苦手である。

恋愛に節度を求めるも秘めた情熱を抱く女(ヴィッキー)、奔放で自由だが結局はわりとフツーな感覚の持ち主(クリスティーナ)、恋愛に充実しないと才能を発揮できない男(ファン・アントニオ)、別れた男を忘れられず嫉妬に狂う女(マリア・エレナ)と、登場人物はそれぞれ風刺的に描かれていて、誰が正しいなどという愚かな結論は示されぬままエンディングへ向かう。ナレーションが導くまま、誰に焦点を置かれずに物語がつらつら描かれていくためか、96分の割には長く感じられた。

ウディ・アレンものに出演するスカーレット・ヨハンソンはどれも好きだが、ウディのここ最近の「ミューズ」の割にはいつも結構おバカな扱いを受けているような気もする。今回も健康的なエロティシズムが全体から発散されていて、それはそれでよい。情熱的でワイルドなペネロペもよいが、これでオスカーを穫るんだったら、「ボルベール」であげたかった。個人的にはヴィッキー役のレベッカ・ホールが好きである。スレンダーな体と全体的に「薄い」感じのする彼女は、かつてのウディのヒロイン、ダイアン・キートンやミア・ファローに通ずるものを持っている。ヴィッキーの着こなすラフでシンプルなファッションも好みだった。
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by poyance | 2009-07-12 02:04 | 映画
迷子(リー・カンション、2003年、台湾)
b0062149_2102236.jpgレンタルDVDにて鑑賞。ツァイ・ミンリャン製作で、彼の映画の常連俳優であるリー・カンションが監督したもの。孫がいなくなったと老女があちこちを探しまわる話と、学校をさぼってネットカフェでゲーム三昧の青年の同居している祖父がいなくなる話が交互に描かれる。特に前者の話に力点が置かれ、遠景からの長回しがえんえんと続くので、結構観ていて疲れるし、本当に彼女が探す孫が存在するのかどうかも疑わしい。現代人の抱える孤独(祖父母と孫ばかりが存在し、「両親」は常に不在である)をテーマに、余計な音楽などをいっさい省いて描きだそうとするのは面白かったけれど。

まず老女役のルー・イーチンのなりふり構わず行動する姿にインパクトを感じる。トイレできばる姿、孫の親つまり自分の子供に電話する姿、見知らぬ青年のバイクに無理矢理同乗する姿、そして夫の墓の前で心情を吐露する姿、すべて印象的である。
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by poyance | 2009-07-07 02:28 | 映画
007/慰めの報酬(マーク・フォースター、2008年、イギリス/アメリカ)
b0062149_144694.jpgレンタルDVDにて鑑賞。「カジノ・ロワイヤル」が予想以上に面白かったので、今回も期待して観たが、冒頭のカーチェイスにしろ、タイトルロールのアニメーションにしろ、主題歌(せっかくホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトを起用しているのに〜!)にしろ、二番煎じという感じで前作を超えることはなかった。監督も替わっていたのね。

ボンドはますます粗野な感じになり、タキシードを着ることはあっても(それも他人のを横取り)紳士というにはほど遠い。おまけに上司の言うことを聞かず、勝手に行動するところなんかはもろジャック・バウアーじゃねえか! イギリスの誇る諜報部員、という要素は今回もことごとく無視され、ただただボンドは走り回りその肉体の強さのみが誇示されているように思う。とはいっても前作みたいにボンドの裸が強調されるわけでもなく、全体的に非常に中途半端である。お色気シーンも取ってつけたような感じだし、ヴェスパーを失った直後でボンドは傷心のはずなんだから、余計な色恋沙汰は省いてもよかったのでは。

b0062149_1442745.jpgとはいえ、前作に引き続き今回もキャスティングの趣味はとても好きだ。今回のボンドガール、オルガ・キュリレンコ(ボンドと彼女の間に何もないのはよかった)の野性的な美しさもよかったし、フィールズ役のジェマ・アタートンのルックスとツンデレな感じも好きだ。悪役が前作のマッツ・ミケルセンからマチュー・アマルリックというのもよい。マチュー・アマルリックの側近エルヴィス役のアナトール・トーブマンのカッパ頭は今回要注目である。
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by poyance | 2009-07-07 02:07 | 映画


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