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紅いコーリャン(チャン・イーモウ、1987年、中国)
b0062149_20423455.jpgスカパー(シネフィル・イマジカ)から録画したものを鑑賞。造り酒屋の老人に金で買われたチウアル(コン・リー)は、輿入れの道中に野生のコーリャン畑で山賊に襲われそうになり、輿担ぎのユイチャンアオ(チアン・ウェン)に助けられる。嫁入り後、習わしにより実家に帰ろうとしていたチウアルは、そのコーリャン畑で待ち伏せしていたユイチャンアオと結ばれる。チウアルが実家に帰っていた間に、酒屋の老人は何者かに殺され、戻って一人になったチウアルは忠実なルオハン(トン・ルーチュン)や職人たちとコーリャン酒を作っていこうとするが、そこにユイチャンアオが再び現れる・・

チャン・イーモウ作品を続けて観ました。チウアルとユイチャンアオの純愛ストーリーかと思っていたら、ふたりが結婚するまでの過程がえらく野性的で、またここでもギラギラしたものを感じました。ルオハンさんのほうがどう見てもいいのに・・ 今回もまた色使いが鮮やかで、とりわけコーリャンの血のような紅い色がエネルギッシュなイメージとして用いられて強烈です。後半は、日本軍が介入してきて、こちらとしてはつらくなる内容ですが、最後までドラマティックな話でした。

「太陽の少年」を監督したチアン・ウェンが俳優として出ていますが、彼の顔がとてもいいです。ハンサムとかそういうのではなく、味のある顔とでもいいますか、この人の表情がとても好きになりました。コン・リーは「菊豆」よりさらにおぼこい感じですが、ユイチャンアオと見つめ合うシーンなど、「女」を感じさせる演技が印象的です。

コーリャンのお酒はワインよりも明るい赤い色になるんですね〜。どんな味のお酒なんだろう。ところでこの作品ではある偶然から名酒ができる、というエピソードがあるんですが、名酒とはいえ、これはあまり飲みたくないなあ・・
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by poyance | 2008-08-26 21:03 | 映画
菊豆(チュイトウ)(チャン・イーモウ、1990年、中国/日本)
b0062149_22374485.jpgスカパー(シネフィル・イマジカ)から録画したものを鑑賞。年老いた染物屋の金山(リー・ウェイ)の店を手伝いにやってきた甥の天青(リー・パオティエン)は、おじが金で買った若い嫁の菊豆(コン・リー)に心を奪われるが、彼女は子どもができないことを理由に夜な夜な折檻されていた。天青の気持ちを知った菊豆も天青に惹かれ、やがて二人は結ばれる。その後菊豆は天青の子を身ごもるが、金山は自分の子ができたと大喜びする・・

北京オリンピックの開会式のすばらしさに敬意を表して、というわけではありませんがチャン・イーモウ作品を観ました。この映画は昔テレビでところどころ観たことがあり、何だかエロティックだなあという記憶が残っていたのですが、今回観てその印象がなおさら強まりました。物語の内容はもちろんのこと、赤や青といった鮮やかな色の使い方が官能的で、それもしっとりした、というよりギラギラしているような感じです。監督自体の風貌にもそういったギラギラした雰囲気が感じられますし。

強欲じじいに痛めつけられる不幸な嫁と同じくじじいに虐げられる甥との悲恋物語みたいに見えますが、実際は菊豆も天青を誘惑するし、金山が下半身不随になったあとは、ののしったりいじめたりやりたい放題で、人間の業の深さを描いたものだといえます。その業の深さの象徴が子どもの天山で、無表情な顔がおそろしいです。

若いコン・リーがとても美しいです。この人はそれほど好きな女優、ってわけではないですが、この映画での体当たり演技を見て、女優魂を感じました。
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by poyance | 2008-08-24 23:00 | 映画
ミス・ポター(クリス・ヌーナン、2006年、イギリス/アメリカ)
b0062149_20281181.jpgWOWOWから録画したものを鑑賞。『ピーターラビット』シリーズの作者、ビアトリクス・ポターの伝記物語。結婚話を断り独身を貫くビアトリクス(レニー・ゼルウィガー)は念願の絵本を出版し、周囲の予想に反してベストセラーになった。ビアトリクスは彼女の担当を任されたノーマン・ウォーン(ユアン・マクレガー)と恋仲になるが、身分の差を理由に両親から反対される。ひと夏の間離ればなれとなっても気持ちが変わらなければ許す、というところまで両親を説き伏せ、湖水地方で幸せな日々を夢見ていたビアトリクスだが、悲しい結末が待っていた・・

『ピーターラビット』の物語はそれほど思い入れがないのですが、あのかわいらしい絵本が生まれた背景にこんなドラマがあったとはまったく知りませんでした。お嬢さん育ちのビアトリクスが、家で閉じこもって絵ばかり描いている娘から、恋にめざめ、やがては自立した女性となっていく姿が(悲しい部分もあるけれど)すがすがしく描かれていて、観ていて気持ちのよい映画です。19世紀の生活様式を見るのがとても好きなので、凝ったファッションやインテリア、食事風景などが見られて面白かったです。そして後半の湖水地方の美しい風景も素敵でした。ああ、イギリスってやっぱりいいなあ。

監督は「ベイブ」を撮ったクリス・ヌーナンだそうで、それがわかると全体に漂うゆったりした穏やかな感じが彼のテイストだなあと思えました。ピーターラビットのアニメーションなども出てきて、遊び心もあるんだけれど、それはあまりうまく活かされていなかったような・・

レニー・ゼルウィガーはこういう役にはまりますね。レニー&ユアンという組み合わせは「恋は邪魔者」でもそうでしたが、こちらのほうが全然いいです。ノーマンの姉役のエミリー・ワトソンのオールドミスっぷりもよかったです。結婚を決めたビアトリクスとのシーンはぐっときました。
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by poyance | 2008-08-21 20:51 | 映画
太陽の少年(チアン・ウェン、1994年、中国/香港)
b0062149_20391744.jpgスカパー(シネフィル・イマジカ)から録画したものを鑑賞。他人の家にこっそり入るのを楽しんでいる不良少年のシャオチュン(シア・ユイ)は、ある家で見つけた写真に写る水着姿の少女に惹かれるが、それはミーラン(ニン・チン)という大人びた娘だった。

70年代の中国を舞台にした青春映画で、当時の政治体制や環境は大きく違えど、日本や欧米の青春映画でもじゅうぶん通用するような内容でした。主人公の男の子が粋がっているんだけど冴えなくて、ハンサムな仲間の子に好きな女の子を結局取られてしまう、という成り行きは万国共通な図式なんですね。中国映画にしてはけっこう性的な事柄が大胆に扱われているように思うのだけれど、このまま上映されたのかなあ。

後で成長したシャオチュン役で監督自身が登場しますが、少年時代を演じるシア・ユイは監督そっくりです。ミーラン役のニン・チンは目が印象的な女優さんで、シア・ユイ君とものすごく不釣り合いな感じが面白かったです。
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by poyance | 2008-08-20 21:00 | 映画


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