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ブラック・ダリア(ブライアン・デ・パルマ、2006年、アメリカ)
b0062149_224179.jpgレンタルDVDで鑑賞。元ボクサーの刑事バッキー(ジョシュ・ハートネット)は、同じく元ボクサーで相棒のリー(アーロン・エッカート)の恋人ケイ(スカーレット・ヨハンソン)に惹かれている。リーは女優志望のエリザベス(ミア・カーシュナー)(映画のタイトルをもじって「ブラック・ダリア」と呼ばれる)の惨殺事件の捜査にのめりこみ、バッキーはブラック・ダリアに似ているというマデリン(ヒラリー・スワンク)に接近する・・

実際にあった事件を題材にした映画ですが、このほかに男女の三角関係、警察や映画界の内部事情にまで内容が及ぶため、物語展開がつかみにくく、何に焦点が置かれているのかぼやけてしまっているようです。原作がかなり濃密なのかもしれないけれど、2時間前後にまとめるにはもう少し省略させてもよいのでは(バッキーとリーがコンビを組むまでのいきさつなど)・・・。ラブシーンやエロティックな場面はいつものデ・パルマらしくB級ムードたっぷりです。映画内に映画や別のフィルムを挿入させるのは面白いけれど、エリザベスのスクリーン・テストはもう少し古めかしい作りにしたらいいのに(あまりにも新しい感じの白黒映像なので、フィルムを映しているように見えない)など、素人目にも中途半端に思えました。

もう一点中途半端さを挙げるとすれば、エリザベスとマデリンが全然似てない、ということです。ヒラリー・スワンクはうまいけれど、この悪女役はミスキャストでは? 逆にスカーレット・ヨハンソンはこういうクラシックな雰囲気の映画にも非常にマッチする女優さんだと実感しました。隙なくセットされた髪や、赤い口紅、40年代ファッションがとても似合っています。しかし今回一番の見ものはマデリンの母親役のフィオナ・ショウの怪演でした。

今回はフランス版のポスターにしてみました。色合いが奇麗ですね。
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by poyance | 2007-06-30 20:59 | 映画
ゾディアック(デヴィッド・フィンチャー、2006年、アメリカ)
b0062149_2235594.jpg先ほど FBNに投稿してきました(ああ、またしてもフランスネタじゃない・・)。長くても面白い映画は退屈しないのだなあと実感できた好作品でした。

この映画は、アメリカドラマ好きが観ると「あ、あの人どこかで見た・・」という人がいっぱいでてきます。極めつけはERのグリーン先生なんですが、とっても地味でおまけに髪の毛のある役柄なので、結構大きな役なのにアップになるまで気がつかなかったです・・ ERからは他にもスーザンの旦那役だった人が出ています。

それからこの作品では最も盛り上がるシーンが、映画の中ではある種「外した」部分であることも面白かったです(とってもスリリングな場面なので、観て頂いたらすぐにわかると思います)。この辺もフィンチャーのヒネリなのかしら??
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by poyance | 2007-06-29 02:33 | 映画
ハンニバル・ライジング(ピーター・ウェーバー、2007年、アメリカ/イギリス/フランス)
b0062149_1172575.jpg某スクリーンにて鑑賞。「羊たちの沈黙」「ハンニバル」に続くシリーズ3作目で、ハンニバル・レクター博士の若かりし頃の物語。ハンニバル少年は両親、妹とともに戦渦を逃れて田舎家に避難したものの、両親は爆撃により亡くなり、妹のミーシャは家に押し入った逃亡兵たちに殺されてしまう。その後成長したハンニバル(ギャスパー・ウリエル)は収容されていた孤児院を抜け出して、フランスにいるおじの元を訪れるが、おじはすでに世を去り、未亡人の日本人レディ・ムラサキ(コン・リー)に迎えられる・・

監督が「真珠の首飾りの少女」のピーター・ウェーバーであるのと、ギャスパー・ウリエル君見たさに観た訳ですが、今回は監督の冴えを感じられなかったでしょうか・・ 戦争時の話が少々長かったのと、その後の物語展開も何かもたもたして見えてしまいました。かいつまんで言えば殺された妹の復讐劇なのですが、それが後に病的な殺人鬼になるファクターにはあまり思えないのも難です。武士道というか「日本」が彼にどういう影響をおよぼしたのかもわかりにくい(刀だけ?)。もっともこの辺は監督ではなく原作が問題となってくるわけですが・・

ギャスパー・ウリエル君は少し成長したからなのか、あの浮世離れした美しさは少しなりを潜めましたかね・・ スチール写真はため息ものですが、動いているのを見るとちょっと印象が変わりました。それから西洋の方々はコン・リーがお好きですよね〜。私はマギー・チャンのほうがずっと好きなんだけど、やっぱりレディ・ムラサキ(って名前もベタだなあ)はコン・リーのほうがお似合いかしら。でもなぜ日本人じゃないのよ!! 日本の女優なら誰でしょうね・・ やっぱ若いときの京マチ子?
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by poyance | 2007-06-19 01:22 | 映画
007/カジノ・ロワイヤル(マーティン・キャンベル、2006年、アメリカ/イギリス)
b0062149_1152635.jpgレンタルDVDにて鑑賞。ダブルオーに昇格したばかりのジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)が、テロ組織の資金源となっている「ル・シッフル」(マッツ・ミケルセン)なる男を、賭ポーカーで負かし、資金を回収する役目を担う。

007は日曜洋画劇場などで吹替になっているものをたまに観るけれど、ちゃんと観たのは初めてかもしれない・・ でも今まで観た007モノのなかでいちばん面白かったように思います。今回のボンドは今までの路線と全く違い、ワイルドで肉体派、お世辞にも「紳士」とはいえません。タキシードより裸のほうが似合います・・ というか、この作品、女性の肌の露出よりボンドの裸シーンのほうが圧倒的に多い! 濡れ場など申し訳程度。その筋の人向けなのかと勘ぐってしまうほどです。極めつけはあの全裸拷問シーン。「イエス! イエス!」というところは思わず吹き出した。笑える拷問場面というのも珍しいです。

高性能ボンドカー(今回の見所は「除細動器」というところが何となくショボイ・・)もあっという間に大破(アーストン・マーチンがもったいない・・)してしまうので、従来の007好きの人には拍子抜けなのかもしれないけれど、イイよ!このニューボンドは!と思いました。ダニエル・クレイグは先日観た「ミュンヘン」の路線で来たのがよかったです。あの役似合ってたし。時折麻雀をやっていて営業用の顔でなくなっているときのオール阪神(関西では吉本の芸人がただ麻雀をやっているだけ、という深夜番組があったのです・・)に見えてしまったが・・ ボンド・ガールのエヴァ・グリーンも美しい。名前が何となくレトロで、風貌もクラシックでいいわあ〜。個人的にはアイメイクばっちりじゃないときのほうが、ガーリーで可愛らしいと思います。そして、悪役のル・シッフルがまた冷淡顔で色っぽいのですよ。デンマークの俳優さんらしいけれど、素敵でした。

ところで、この映画の冒頭部分は非常にカッコいいです。モノクロで照明や構図も凝っていて、おお・・と観ていたら、おなじみのピストル撃ちポーズから始まるタイトルロールが、見ようによっちゃオシャレなのかもしれないが、ベタにも思えるトランプアニメに、まるで昭和歌謡曲のような主題歌という取り合わせで、ええー!?って思ってしまいました。でもここが妙に気になって、あとでまた観直してしまったよ。あの歌が今でも頭の片隅で流れてます・・
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by poyance | 2007-06-18 20:33 | 映画
サムサッカー(マイク・ミルズ、2005年、アメリカ)
b0062149_23574.jpgレンタルDVDにて鑑賞。親指を吸う癖が治らないジャスティン(ルー・プッチ)は、それを咎める父親(ヴィンセント・ドノフリオ)と彼をかばう母親(ティルダ・スウィントン)両者と関係がうまく築けないでいる。薬物療法を試みると、癖は消え去り、所属する弁論部で才能を発揮するが・・という物語。

「バス男」のようなオフビートのコメディを想定していたら、全く違ってかなりシリアスなドラマでした。親指を吸うのってそんなに人に隠したい困ったことなのか??ってくらいジャスティン君は悩んでます。「親指を吸う」ということだけが異色だけれど、これは結局「自分探し」の物語で、「君はありのままの君でいいんだよ」という結論が出されるところ、わりと典型的な(というか平凡な)展開だといえます。マット・シュラムが出てくるあたりは面白いけれども・・

キャスティングは結構ツボなんですけれども・・ ルー・プッチ君は先日WOWOWで見たドラマ(『追憶の街 エンパイヤ・フォールズ』)でも同じような役(でも最後は衝撃的)を演じていました。ティルダさんは今回普通の母親役で意外といえば意外ですね。また歯科医役のキアヌ・リーヴスも結構よかったです。弁論部の顧問役でヴィンス・ヴォーンが出ていますが、コメディではないときの彼のほうが印象的なように思います。
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by poyance | 2007-06-13 02:21 | 映画
トゥモロー・ワールド(アルフォンソ・キュアロン、2006年、アメリカ/イギリス)
b0062149_1591986.jpgレンタルDVDで鑑賞。女性に生殖能力が失われた近未来のイギリス。エネルギー省に勤めるセオ(クライヴ・オーウェン)は、元妻で FISH と名乗る反政府組織で活動しているジュリアン(ジュリアン・ムーア)に、入国拒否された移民の少女キー(クレア=ホープ・アシティ)の通行証を手配するよう頼まれるが、その少女は妊娠していた・・という展開。

アクションを交えたSFものと思っていたら、全くテイストが違いました。非常に抑制された作りで、灰色がかった色を感じさせない映像がよりストイックさを引き立てています。生殖能力がなぜ失われたとか、少女がなぜ妊娠できたか、またジュリアンたちが少女を送り届けようとする団体は何者なのか、など謎の多い物語ですが、あまり気になることなく物語に没頭できました。戦闘シーンや終わり方も、派手派手しい盛り上げ方をせず、全体的に映画作りへの真摯な姿勢が感じられる作品でした。イギリスのSFものってハリウッドものとは違う面白さがあるんですね。

主役のクライヴ・オーウェンをはじめ、出演者もなかなかよかったです。ジュリアン・ムーアは出番があんなに少ないとは思わなかったけれども・・ クライヴ・オーウェンはやつれていても、顔が濃いいのは相変わらずです。ジャスパーはどこかで見た人だ・・と思ったら、マイケル・ケインでした。今回のヒッピー老人の化けっぷりは見事です。そして、「キンキー・ブーツ」で華やかなローラさんを演じていたキウェテル・イジョフォーが、今回とても男くさい役で出てきて、その偶然にびっくりです。
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by poyance | 2007-06-10 20:58 | 映画
キンキー・ブーツ(ジュリアン・ジャロルド、2005年、アメリカ/イギリス)
b0062149_2272454.jpgレンタルDVDにて鑑賞。急逝した父が遺した紳士靴工場が、実は倒産寸前だったことを知ったチャーリー(ジョエル・エドガートン)は、ひょんなことで出会った女装のローラ(キウェテル・イジョフォー)の協力を得て、ドラアグ・クイーン向けの靴市場開拓に乗り出す・・という物語。

周囲と一悶着を起こしつつも、次第に皆心を通わせどん底状態からたち直る、というお話自体はありがちなのだけれども、それぞれの人のよさがにじみ出ていて好感のもてる映画です。偏見の固まりだった職人がローラと打ち解ける場面や、それまで頼りなさげだった社長が財産をなげうってまで工場を守ろうとする姿を見て皆が団結するところなど、わかりきった展開とはいえほろりときてしまいました。

圧巻は、何と言っても最後のショータイムで、ローラをはじめ、エンジェル・ボーイズの皆さんが華々しいステージを繰り広げるのが文句なく楽しい。「ブーツ・メドレー」と称する曲もカッコよく、ぜひサントラを入手したいです。ところどころでローラのショー場面が挿入されているのですが、それを見るたびに、「こういうショーを本場で観たい」と何度思ったことか。

ローラ役のキウェテル・イジョフォーのなりきり方も自然でしたが、人はいいのだけれど情けないチャーリーを好演していたジョエル・エドガートンがとてもよかったです。相方ローレンを演じるサラ=ジェーン・ポッツも、垢抜けないシャーリーズ・セロンといった感じで可愛かった。ところでエンジェル・ボーイズの皆さんはやっぱり本職の方々なんでしょうかね・・
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by poyance | 2007-06-05 21:06 | 映画


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