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美徳のよろめき(中平康、1957年、日本)
b0062149_2182496.jpgハードディスク内映画消化期間です。スカパーで録画したものを鑑賞。三島由紀夫原作、というより中平康もの、ということで観ました。

夫(三国連太郎)との生活に不満を感じている華族の家に育った節子(月丘夢路)は、結婚前に一度接吻した土屋(葉山良二)と再会し、「体さえ許さなければ」と自分に言い聞かせて逢瀬を重ねるようになる・・というもの。クラシックですな!!

この後原作を読んでみたら、かなり物語が違ってました。原作では、節子は自分から土屋をリードしてるし、一線も軽く越えてます。映画の節子は自分が官能的であるということはほとんど表に出さず、最後まで奥ゆかしく描かれていて、それが物足りないといえば物足りないけれど、そこに原作とは異なる面白さも見つかります。その代表例が節子の日記で、「男性」という記述はかなり笑える・・

キャストはなかなか興味深く、節子の友人である与志子役の宮城千賀子がとてもお洒落で素敵です。また謎の指圧師(何でも見抜いた上で「奥様、失礼ですが・・」と語りかけるところがコワイ)が西村晃だとは気づかなんだ。唯一土屋役の葉山良二の影が薄いので、なぜ節子が彼に惹かれるのかがわかりにくいです。節子の夫役の三国連太郎のほうがえらくカッコよくて、普通に観ているとつかみどころのない土屋より旦那の方が絶対がええわ〜と思うのだけれど、「奥様」にはあの粗野なところ耐えられないのかしら・・・

映画の画像が見つからなかったので、月丘夢路さんのお姿をご覧下さい。
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by poyance | 2007-01-31 02:07 | 映画
2006年度私的ベスト10(音楽編)
06年回顧、今度は音楽部門です。FBNでは、昨年発売されたアルバムをご紹介しましたが、今回は去年聴いたもの、に範囲を広げて曲で選んでみました。案の定、情報が古いものが多いです・・


b0062149_1493712.jpg1 Shallow Days (Blackalicious)

ヒップホップはもともと嫌いではなかったけれど、この2人組を知って去年再開眼した。今まで出したアルバム3枚すべての完成度が高く、どの曲もカッコいい。Chief Xcel の音のセンスもすばらしいし、何よりもMC の The Gift of Gab の知性を感じさせる声がたまらなく好きだ。ポジティヴだという彼らの歌詞にもじっくりつきあってみたい。



b0062149_1573664.jpg2 Astronauts (G.Love)

こちらもポジティヴさを感じさせるGラヴ。これは04年作の "The Hustle" の中の曲だが、去年出た "Lemonade" も傑作だった(こちらには Blackalicious も参加していて、その曲がまたよい)。仕事に出かける前に聴いて気力をもらう。


b0062149_235299.jpg3 Destiny (Zero 7)

Gラヴが仕事前なら、彼らは仕事帰りに聴きたい。脱力系音楽では最も相性がよいかも。









b0062149_2182192.jpg4 Pay to Join (Little Barrie)

Music On TVのリコメンドで流れていたのが気になっていたら、知人から彼らのファーストアルバムを聴かせてもらえて、すごくハマった。3人、というシンプルな構成ながらも音は玄人っぽくて骨太。



b0062149_281123.jpg5 Grateful When You're Dead (Kula Shaker)

すいません、古い曲で・・でも彼らを知ったのは去年なんです。サイケとインドとポップてんこ盛りな彼らの曲を夏頃によく聴きました。復活してめでたいことです。



b0062149_2585911.jpg6 Wide Open Space (Mansun)

えー彼らもすでに解散してますな・・iPodに放り込んだまま忘れていた曲がシャッフルモードで流れてきたのを再発見、というものです。その後アルバムを買いまくって色々聴いてました。




b0062149_2141533.jpg7 Crazy (Gnarls Barkley)

プロモVのインパクトでアルバムも聴いてみたら、なかなか面白かったナールズ・バークレイ。これも夏前後にヘビロテでした。ところで、この写真は「バス男」のパロディだよね〜。








b0062149_2241847.jpg8 Six Days (DJ Shadow)

また古い曲ですね・・これはノスタルジックな音に加えて、ウォン・カーウァイ監督、チャン・チェン出演のプロモVの効果大です。









b0062149_233151.jpg9 Do You Want To (Franz Ferdinand)

2ndはどうかな〜と思っていたら、これがどうしてなかなかだったフランツ・フェルディナンド。とはいえ今となってはとても前に聴いた曲のように思えます。







b0062149_2594093.jpg10 Why Won't You Give Me Your Love? (The Zutons)

フジロックに来た頃から、結構メジャーになりましたよね。これもスカパーで観たプロモVの印象が強かった。





b0062149_2565561.jpg次点  Ordinary Guy (Joe Bataan)

おそらく家人が iPod に入れていた曲がシャッフルで出てきて、伸びやかな声で「僕はきれいな車なんか持ってないし・・フツーの男なんだ」と切々と歌われるのを聴いていたら妙に心を打たれてしまった。名曲です。




上位4組は今でもよく聴いてます。去年は後半 New iPod Shuffle 導入(その小ささと可愛さで衝動買い)のおかげで音楽がより身近になった年でした。今年はさらにヒップホップ分野を開拓しようと思っています。
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by poyance | 2007-01-30 03:09 | 音楽
2006年度私的ベスト5(映画編)
気を抜いていたら、もう1月も終わり・・あー今年はもっとマメに投稿、という意気込みがもはや崩れかけてます。FBNですでに発表したベスト3ですが、ここでは範囲を昨年のものに限らず選んでみました。去年は諸事情でなかなか落ち着いて映画を観る時間がなかったのが残念。逆に映画館は一昨年よりも行けた、という不思議な状況でした。10作品は無理なので、今回はベスト5にしてみます。

b0062149_20292373.jpg第1位  ブロークン・フラワーズ(ジム・ジャームッシュ)

前のとちょっと違うな、というところとあーいつものジャームッシュというところが程よくブレンドされていた新作。終わり方がとても気が利いていてすごく好きだ。キャスティングや音楽の使い方も、相変わらずセンスがよくて、久々に「いい気分」にしてくれる映画を見られて嬉しかった。ビル・マーレイのジャージ姿、ジュリー・デルピーのスーツ姿、クロエ・セヴィニーのレトロなお洒落など、各人のファッションを見ているのもまた楽しい。


b0062149_2039311.jpg第2位 硫黄島からの手紙(クリント・イーストウッド)

作品の内容はもちろんのこと、日本人の俳優を使って、このごろの日本映画よりよっぽどのびのびした映画が撮られた、という事柄に驚く。「父親たちの星条旗」とあわせて2位、ということで。


b0062149_2048558.jpg第3位 ヒストリー・オブ・バイオレンス(デヴィッド・クローネンバーグ)

クローネンバーグものではかなりあっさりした味付けだと思うが、それがかえってよかったのか、後々まで記憶に残る作品だった。このヴィゴ・モーテンセンはかなり好き。


b0062149_20524944.jpg第4位 ヴェラ・ドレイク(マイク・リー)

暗く、地味な色使いと、俳優の風采がいかにもイギリスらしくて好み。ヴェラ役のイメルダ・スタウントンだけでなく、家族役の俳優たちの静かな演技が心を打つ。




b0062149_20575769.jpg第5位 バス男〜ナポレオン・ダイナマイト

最後はナナメ見映画から登場。観ているときは「このままで大丈夫なのか・・」と作品の行く末が不安に思えるくらいだったのに、感動とか衝撃とかとは全く違う次元の意味で、ミョーに心に残る映画だった。

上位3本はFBNで発表したものと同じですね・・来年はもっとバラエティに富んだ内容の作品を観たいです。
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by poyance | 2007-01-27 21:13 | 映画
年末のナナメ見映画
昨年末までに観た映画の記録です。だいぶ時間が経っているので記憶が薄れかけているものもあります。


b0062149_22163342.jpgまずは「アルフィー」(チャールズ・シャイア、2004年、アメリカ)。家人はジュード・ロウのはまり役は「A.I.」のジゴロロボットだと言ってますが、この軽薄なプレイボーイ、アルフィー役もお似合いです。話の筋はん〜という感じですが、マリサ・トメイ、「アリー・マクビール」に出ていたジェーン・クラコウスキー、シエナ・ミラー、そしてスーザン・サランドンと、華やかな女優陣がそれぞれキャラが違っていて面白い。その他「ER」にかつて出ていたオマー・エップス、日系看護士役だった(「ヨシ」だっけ?)ゲディ・ワタナベなどが出演していてアメリカドラマ好きには楽しい配役です。



b0062149_1275356.jpgお次は「親切なクムジャさん」(パク・チャヌク、2005年、韓国)。「オールド・ボーイ」でも思いましたが、この暗くて濃い色彩感覚がいいですね。ポスターもピエール・エ・ジル風で素敵です。でも今回作品自体は所々で走りすぎてる?感じがします。チャングムでおなじみのイ・ヨンエが周到な復讐計画を立てる女性を演じているのは、ちょっとショッキングに見えるけれども、その理由はしごくまともなので、彼女のイメージダウンにはならないでしょう。一方で復讐相手を演ずるチェ・ミンシクの怪演に魅了されます。いやーこの人やっぱセクシーだわ。ときどき梅沢富美男に見えるけど。



b0062149_139236.jpg最後は「秘密の花園」(アニエシュカ・ホランド、1993年、アメリカ)です。金井美恵子の『噂の娘』で執拗にこの原作の冒頭が繰り返されていたのが頭にこびりついていて、スカパーで折よく放送されたこの映画を観ようと思ったのでした。昔アニメ版で観た記憶があるのですが、旅行に出かけて終盤を観ることができず、やっとここで最後まで観ることができました。この作品を観た後、原作をちゃんと読み直したのですが、子役のイメージはなかなかよいですね。特にコリン役の男の子はぴったりです(お父さんのクレイヴン卿も素敵です)。逆にディコンはアニメの記憶と比べると影が薄い感じがします。ディコンのお母さんも映画に出てこないのが残念ですが、映画自体の出来はとてもよいと思います。
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by poyance | 2007-01-11 01:58 | 映画
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト(ゴア・ヴァービンスキー、2006年、アメリカ)
b0062149_20484989.jpg前作を結構気に入った家人のプッシュでシリーズ2作目をレンタルDVDで鑑賞。海賊ジャック・スパロウを逃亡させたとしてエリザベスは投獄され、ウィルは彼女を救う交換条件として、ジャックの持つコンパスを手に入れなければならなくなり、一方でジャックはデイヴィ・ジョーンズなる恐ろしい海賊に命を狙われ・・という展開です。

1作目と比べると、むやみに長くて物語に統一感がありません(また寝てしまった・・)前半の島の住民たちとのいきさつは、本筋とあんまり関係ないし(逃げ出すシーンは面白かったけれど)、取ってつけたようなギャグ場面も多いように感じました。無理矢理3部作に仕立てあげようとしてできたような「つなぎ」的な作品でした。

俳優陣の演技は前作にも増してコミカルで、コメディ感が強まっています。ジョニーの海賊ぶりも板についてますが、シリーズは次作で終わらせといたほうがいいような・・
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by poyance | 2007-01-10 21:02 | 映画
パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち(ゴア・ヴァービンスキー、2003年、アメリカ)
b0062149_22182113.jpg「正月企画」として普段観ないような大作を鑑賞することに。エリザベス(キーラ・ナイトレイ)は昔助けた少年ウィルが身につけていたメダルを隠し持っていたために、海賊キャプテン・バルボッサにさらわれてしまいます。ウィル(オーランド・ブルーム)は、愛するエリザベスを救うため、独り者の海賊ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)と協力しますが・・

海賊、アドベンチャーという普段触手の動かないジャンルとはいえ、メダルを中心に、ウィル、ジャック、バルボッサの関係が明らかになってくるあたりの話の運び方がうまくできていて、楽しめます(とはいうものの、途中寝てしまったので次の日もう一度観直したのでした・・)。時間は長いけれどもテンポよく展開するのでそう気にはなりません。

ジョニー・デップはこれで一躍人気者になりましたが、確かに(思いもよらぬほどの)はまり役です。でもあのメイクの彼を見ていると、ときどき松本人志を思い出します・・ オーランド・ブルームは美しいけど、やっぱり今回の主役はジョニーですね。キーラ・ナイトレイはウィノナ・ライダーに似ているように思うけれど、ジョニーの心中やいかに・・
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by poyance | 2007-01-07 22:34 | 映画
THE有頂天ホテル(三谷幸喜、2005年、日本)
皆様、あけましておめでとうございます。今年もこのブログをなんとか続けていこうと思っておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

b0062149_2213986.jpgさて、例年通り新年は楽しい映画から、ということで、年末にTVで放映されたこの映画を(大晦日の話なので、1日ずれちゃいましたが)元旦の夜に鑑賞しました。12月31日の夜、カウントダウンパーティーに向けてあたふたしているホテル側の人々、およびそれぞれに色々事情を抱えている宿泊客たちの群像劇です。三谷さん好みの俳優をよくぞここまで集めました、というくらい豪華な面々です。

たくさんの細々したエピソードがだんだんつながって、最後は大団円、というこれまた三谷さんらしい話の持って行き方ですが、全体が長く感じられました。もう15分短いくらいがすっきりして見やすいのでは、とは思うけれど出演者が多いので削るに削れないのかな。慎吾君の「ラッキーアイテム」のような全体を繋ぐ物語は面白いけれど、この話が中心に据えられている、というわけでもなく、ストーリーのまとまりが悪いように感じました。それからこれもいつもながら思うことですが、「演劇」的な性格が強いですね。俳優さんたちの演技にもそれは感じられました。この作品をどうしても「映画」で撮るという必然性があまり見えてきません(逆に舞台でやってみたら面白いかも)。

俳優陣は、可もなく不可もなく、というところでしょうか。個人的には西田敏行&梶原善のやり取りがいちばんおかしかったです。大御所をどつくのは相当勇気いるだろうな〜。
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by poyance | 2007-01-07 21:15 | 映画


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