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<   2005年 12月 ( 7 )   > この月の画像一覧
ルールズ・オブ・アトラクション(ロジャー・エイヴァリー、2002年、アメリカ/ドイツ)
b0062149_20353894.jpgスカパー(シネフィル・イマジカ)でちらりと見かけたところ、面白そうだったので、録画して鑑賞。アメリカの金持ちのボンボン、お嬢の大学生たちが、日がなパーティーで、セックス、ドラッグ、酒に明け暮れるなかで、結局思いを寄せる相手にはフラれる、という物語。みんな全然勉強してないで、自堕落な日々を過ごしてます(教授までも)。その報いなのか、どの人も皮肉な結末を迎えます。唯一、モラルを保とうとふんばっているロレイン(とはいっても教授の誘惑に体は許さずとも屈している)も最後は踏んだり蹴ったりだし。
逆回しを多用したシーンのつなぎ方が印象に残りますが、色んな手法を頑張ってあれこれ取り入れている(例えばヴィクターのヨーロッパ旅行の場面など)ので、統一感に欠けるようにも思えます。監督は以前「キリング・ゾーイ」を撮った人だったというのを後で知ったのですが、前作のほうが作りは断然刺激的でした。
俳優陣は「期待の若手」みたいな人たちが多数出ていて、なかでも「ドーソンズ・クリーク」のジェームズ・ヴァン・ダー・ピークと「LOST」のイアン・サマーハルダーが有名でしょうか。サマーハルダー君は、ルックスがかなり苦手なんですが、今回のゲイの男子学生役はとてもよくて、ヴァン・ダー・ピーク演ずるショーンにからむところなんて切ないです。それからロレイン役のシャニン・ソサモンの意志の強そうな顔立ちがとても素敵でした。彼女のファッションもとびぬけて可愛かったです。
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by poyance | 2005-12-22 21:07 | 映画
オールド・ボーイ(パク・チャヌク、2003年、韓国)
b0062149_2295122.jpg昨年のカンヌ映画祭(クエンティン・タランティーノが審査委員長)でグランプリを獲得した作品をWowowで鑑賞。遅ればせながらこれが初韓国映画です。韓流ドラマにまったく興味が持てないので、映画も敬遠気味だったのですが、その偏見を一掃してくれる作品でした。
ある日突然連れ去られ、理由もわからぬまま15年間監禁されていた男、オ・デスがこれまた突然解放され、正体不明の犯人にその後も執拗に追い回される・・というもの。彼の前に現れた娘ミドの正体が途中で予測できてしまうものの、監禁された理由と物語の結末はやはりショッキングでしょう。日本の漫画が原作らしいけれど、ストーリーは忠実なのでしょうか。結末への持っていき方などは、ちょっとデヴィッド・フィンチャーの「セブン」みたいでした。
内容だけでなく、映像も凝っていて面白かったです。手からアリが出てくる場面は、やっぱりブニュエルの「アンダルシアの犬」を連想させるし、部屋のレトロっぽい色調はウォン・カーウァイを、細部でデヴィッド・リンチを思い出させましたが、この監督さんは色々映画を観て研究しているのではないかなあ。かといってそのまま使ってます!というわけでもなく、独特のトーンとコミカルさが味わえました。
俳優では、何といっても主役のチェ・ミンシクの存在感に圧倒されます。黙っているだけでも絵になる人ですね。監禁後の苦悩の演技もすごいけれど、私は冒頭の警察での場面がいいなあと思いました。ミド役のカン・ヘジョンもキュートな女の子でした。
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by poyance | 2005-12-21 22:40 | 映画
ドラマ事情
年末は、雑用に追われて映画を観る暇と余裕がなかなかできません。おまけにこの忙しいのにバイオハザード4を購入してしまい、PS2にうつつをぬかす毎日(プレイしているのは家人ですが)・・。観ているといえるのはドラマぐらいで、それも今期の日本のドラマはコレ!というのがないので、もっぱら海外ドラマばかり観ています。

b0062149_1565077.jpgなかでも、スカパーのAXNでやっている "LOST" は面白いです。飛行機事故のために未知の島に取り残された人々をめぐる物語で、その島はどうやら謎めいた力を潜めているらしく、不思議な出来事が次々と起こる・・というもの。制作は「エイリアス」のJ.J.エイブラムズで、彼はB級に近い内容でも、それを非常に高級に見せる才能を持っている人だと思います。トム・クルーズの「ミッション・インポッシブル3」も監督するそうなので、とても楽しみですね。

エイブラムズ作品は配役も絶妙で、このドラマでも初めて見る俳優さんが多いですが、この作品も的を得たキャスティングです。何よりもまず主役のジャックとケイトを演じるマシュー・フォックス(写真上)とエヴァンジェリン・リリーがよいです。私のお気に入りは妊婦のクレア(エミリー・デ・レイヴィン、写真下の左)と巨漢のハーリー(ホルゲ・ガルシア)です。家人はケイトとアラブ系のサイード(ナヴィーン・アンドリュース、写真下の右)のファン。ほかにも「ロード・オブ・ザ・リング」のメリー役、ドミニク・モナハン、「24」や「スパイダーマン」に出ていた韓国系のダニエル・ディ・キム、「エイリアス」出演中のテリー・オクィンなど、映画・ドラマ好きにはおなじみの俳優も出ています。b0062149_261164.jpg

こういう面白いドラマを観ていると、ついつい日本版だったら、と頭のなかでキャスティングを考えてしまうもの。ジャック役はやっぱり最近医者と正義派の役が多い江口洋介でしょうか。ケイトはちょっと難しいですね。過去を背負っていて、かつサバイバル系でも違和感ない女優って誰かなあ。松雪泰子だと、都会的すぎるしねえ・・その他思いつくのは、ソーヤー=北村一輝(嫌らしさ加減が)、シャノン=梨花(これもその嫌らしさ加減が)、テリー・オクィン演ずるロック=山崎努くらいでしょうか。
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by poyance | 2005-12-18 02:35 | ドラマ
ホワイト・ライズ(ポール・マクギガン、2004年、アメリカ)
b0062149_22161818.jpgフランス映画「アパートメント」のリメイクで、ジョシュ・ハートネット主演ということで、Wowowで録画したものを鑑賞。元ネタ映画(ヴァンサン・カッセルとモニカ・ベルッチ夫婦にロマーヌ・ボーランジェがからんだもの)を前に観たことがあるにもかかわらず、前半はだいぶ忘れていました。あんなところでなぜジョシュ君は睡眠薬?を飲んだのかとか、大事な会議をほっといてもいいのか、などつっこみどころがいろいろあり、物語が強引に進むため次々と疑問がわいてきます。物語の進み方も少し進んでは前にまた戻って・・という感じだし、後半はえんえんとすれ違い場面が連続するのがもどかしく、少々フラストレーションがたまりました。ところどころで「ミッドナイトクロス」に出てきたような映像処理が見られるのも、ここでは妙に気張った感じで空回りに思えました。
b0062149_2230352.jpg一方で配役はよかったです。ジョシュ君は女の子から何か頼まれたら断れないタイプの青年役がお似合いです。アレックス役のローズ・バーンはあまり見ない女優さんですが、一途な想いからストーカー行為に走る女の子を嫌らしさも含めてうまく演じています。誰かに似ているなあと思っていたら、富田靖子でした。この人もこういう役がうまそうです。
韓国版のポスターもいい感じなので載せてみました。内容にも合っていますね。
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by poyance | 2005-12-11 22:37 | 映画
読書記録
読んだ本がたまってきました。

『おめでとう』(川上弘美、新潮文庫)

するりとした文章が読みやすい川上さん。雑誌で読んだいくつかの短編が楽しかったのでこの短編集をチョイス。日常の中にとっぴょうしもない要素が急に介入してくるところが、心地よく思えるときとそうでないときがありました。


『オリヴァー・トゥイスト』(チャールズ・ディッケンズ、ちくま文庫)

『荒涼館』を買おうとしたらどうも品切れらしく、それに危機感を覚えてディッケンズものを買いだめ(『荒涼館』もかろうじて入手)。そのなかでつい最近ロマン・ポランスキーが映画化したこの作品を。ディッケンズは話が面白すぎて、文章を味わう間もなく読み急いでしまうのが難点といえば難点です。はやく映画が観たい。


『幸福・園遊会』(キャサリン・マンスフィールド、岩波文庫)

b0062149_22272942.jpgマンスフィールドを別翻訳でまた読み直し。人(特に少女)の心理の繊細な変化を冷静なタッチで描くのがうまい作家です。代表作の「園遊会」のほか「入り海」のような物語のない写生文などが好きです。


『遠い山なみの光』(カズオ・イシグロ、ハヤカワepi文庫)

映画化された『日の名残り』の著者のデビュー作。『日の・・』は非常に静かで、古典の香りがする小説だったのですが、こちらは曖昧さを全体に漂わせた前衛的ともいえる作品。いずれにせよ英国の現代作家の中で最も興味深い一人でしょう。他の作品ももっと読みたいです。


b0062149_22572586.jpg『マンスフィールド・パーク』(ジェイン・オースティン、中公文庫)

オースティン作品がまた文庫で登場。中盤まで会話のやりとりなどが少々長く感じることもありますが、終盤は急展開で、最終章はものたりないくらい。主人公が極端に控えめな性格で、『エマ』や『高慢と偏見』などとはまた違った印象です。しかし物語の端々にオースティンの鋭い視点が感じられ、冴えた文章が味わえます。


『夜を喰らう』(トニーノ・ベナキスタ、ハヤカワ文庫)

彼の作品を仕事で一部読む機会があったので、勉強のつもりでフランス現代作家を新規開拓。パリの夜の世界に出没する吸血鬼のような謎の男女を追うはめになった、路上生活者アントワーヌの物語。リュック・ベッソンが映画化したらはまりそうな作品です。私はこの饒舌で大げさな文体が、ちょっと苦手でした。


b0062149_23264526.jpg『博士の愛した数式』(小川洋子、新潮文庫)

去年の話題本がようやく文庫化されて購入。小川さんの小説はデビュー作から2000年くらいまではずっと読んでいたのですが、しばらくご無沙汰してました。今回久々に彼女の文章に触れましたが、とてもよかったです。前は古い学校の人気の無い理科室、のような静かで冷たくてよそよそしくて、一方でどこかグロテスクなイメージが彼女の作品には感じられました(それが魅力のひとつでもありますが)が、この本ではそれがかなり影を潜めているようです。それも万人受けした要因なのではと思います。博士のキャラクターも魅力的でしたし。
もともと小川さんが阪神タイガースファンというのは知っていましたが、彼女とタイガースというのがどうもうまく結びつかないでいたところ、小説で解決されるなんて思ってもみませんでした。それにしても江夏豊の話でこんなに泣かされるとは。
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by poyance | 2005-12-10 23:29 |
お出かけの記録
前の投稿と前後しますが、先週の週末、愛知県の豊田市美術館まで遠出しました。
家人が前々から行きたがっていたこの美術館を設計した谷口吉生氏がニューヨークのMoMAの増築案コンペに優勝、その増築部分が開館されたことを記念して、MoMAの歴史と谷口氏の足跡をたどる展覧会が開かれ、先日やってきた新車を走らせたいという家人の思いも重なり、ようやく足を向けることになったのです。

b0062149_335852.jpgまずこの美術館の静かなたたずまいがとても立派で、来ただけの甲斐があったというものです。企画展の内容も、この建築家についてあまり知識をもたない私にとっても興味深く構成してあり、面白く観られました(量は少なかったけれど)。谷口さんは予想外にとてもダンディな方でした。彼の手がけた施設のなかでも、土門拳美術館と広島のごみ処理場に行ってみたいなあと思いました。前者はかなり遠そうですが、広島には母の実家があり、行けなくもない場所なのでぜひ見学したいです。その他豊田市美術館の常設展のインスタレーションも楽しい作品がありました。


次の日、新車を買ったばかりで車への情熱がかなりハイな状態の家人の希望で大阪モーターショーへ駆り出されました。免許を持たないのでそれほど車のことは分からないのですが、最新の設備を備えたものは、やっぱり目を引きますね。デザイン重視の家人は憧れのシトロエンC6を間近に見られて興奮しておりました。この件については、CFCが復活した暁(お待たせしております・・もうしばらくお待ち下さい)に書こうかなと思ってます。
b0062149_319091.jpg個人的にはフィアットのコーナーが楽しかったです。グランド・プントも素敵だったし、パンダのアレッシィ・バージョンがとても可愛かった(写真は最もアレッシィらしいタイヤ部分)免許取ろうかな、と真剣に思案中。新車も運転してみたいし・・
ところで、モーターショーでの会場では、それぞれの会社のコーナーにオーナーズ・カフェがあり、持ち車のキーを提示すればそこで飲み物のサーヴィスが受けられることになってるんですが、なぜか日産/ルノーのコーナーだけそれが無かった! 大きなスペース占めてるくせに! そしてプジョーはあったのに・・新規ルノー所持者の我が家としてはそれが心残り(貧乏性ですね・・でも東京モーターショーではちゃんとあったらしい、というのがさらに拍車をかけてます)。
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by poyance | 2005-12-05 03:27 | 日々の記録
街角/桃色の店(エルンスト・ルビッチ、1940年、アメリカ)
b0062149_1243258.jpgスカパーのシネフィル・イマジカでルビッチ特集をしており、そのなかでメグ・ライアンとトム・ハンクスの「ユー・ガッタ・メール」の元ネタだというこの作品をまず鑑賞。メグ&トム版では、Eメールが使われていますが、この時代での手段は私書箱を通しての文通です。とはいえ、主人公たちの恋模様がクローズアップされるのは後半からで、前半はクラリク(ジェイムズ・スチュアート)が店主の誤解から勤める雑貨店を解雇されてまた復帰するまでのほうに力点が置かれ(この部分で結構寝てしまいました・・)、作品は原題 (街角の店)どおり、店をめぐる人間模様を描いたものになっています。
ジェイムズ・スチュアートが若い!ですが、この時点ですでに彼らしい役柄を演じていて愛すべき俳優としての地位を着々と築きつつある、という感じです。相手役のマーガレット・サラヴァンはちょっとオバサンに見えてあまり魅力を感じられなかったのと、イローナ役の人と似ていて紛らわしかった。それよりも店主マトゥチェク、店員ピロヴィッチ、使い走りのペピといった脇役の人たちがすごくよくて、彼らどうしのやりとりの方が見ていて楽しかったです。ところでなぜ邦題は「桃色の店」なんでしょう?
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by poyance | 2005-12-03 21:04 | 映画


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