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リリィ(クロード・ミレール、2003年、フランス)
b0062149_2028648.jpgレンタルDVDで鑑賞。田舎の別荘で恋人リリィ(リュディヴィーヌ・サニエ)を主人公にして初めて作った映画を上映しようとするジュリアン(ロバンソン・ステヴナン)。しかし女優である母親マド(ニコール・ガルシア)から批判され、激怒したジュリアンは途中で上映をやめてしまう。リリィはマドの愛人で映画監督のブリス(ベルナール・ジロドー)に接近し、ブリスもリリィに惹かれるようになる・・

チェーホフの「かもめ」を脚色したものだそうで、読んだことがなかったため大まかな筋を後で知りましたが、演劇が映画に置き換えられたほか、物語もいくぶん変えてあります。話が進むにつれて、これは映画のための映画であることがはっきりしてきて、抽象的にすら思えます。これまでのミレール映画にあるような少年少女をみずみずしく描いたものを期待していたので、停滞したような雰囲気で進行する中盤から後半は少々つらかったです。

それを結局最後まで観られたのはやはりリュディヴィーヌ・サニエの魅力のおかげでしょうか。素直に生きている前半のリリィと孤独に苦しむ4年後のリリィとを自然に演じられる彼女はフランスの若手女優のなかで最も力あるひとりであろうし、実際に個人的に好きな女優のひとりです。ジュリアンやほかの人物を演じる役者が生理的に苦手なタイプが多かっただけに、彼女ひとりが浮き立って見えました。ただ終盤にミシェル・ピッコリが出てきたのはうれしかったけれど・・

芳しくないことばかり書きましたが、タイトルバック後の冒頭10分間の映像は大変すばらしいです。この調子で映画が進んでくれていたらよかったのに・・
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by poyance | 2008-10-09 20:46 | 映画
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