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ボルベール<帰郷>(ペドロ・アルモドバル、2006年、スペイン)
b0062149_1255624.jpgWOWOWから録画したものを鑑賞。ライムンダ(ペネロペ・クルス)は、娘パウラ(ヨアンナ・コボ)が夫パコ(アントニオ・デ・ラ・トレ)から襲われそうになって殺してしまったことを知り、かつての勤め先で閉店しているレストランの冷凍庫に死体を隠す。ライムンダの姉ソーレ(ロラ・ドゥエニャス)は伯母パウラの葬式から車で帰ってきたところ、トランクから死んだはずの母イレネ(カルメン・マウラ)が出てきて驚愕する。ソーレはイレネを自宅に住まわせ、美容師の手伝いをさせる。伯母の家の隣に住むアウグスティナ(ブランカ・ポルティージョ)はガンで余命幾ばくもないことを知り、姿をくらました母親の行方をイレネの幽霊に聞いてくれとライムンダに頼みにくる・・

物語を書き連ねるとあまり関係のなさそうな話が並べてあるように見えるけれど、これが最後に見事にまとまるのがこの映画のすごいところです。突拍子もない話ばかりで展開はとても強引なはずなのに、自然に見えてしまうのは監督と脚本の力もあるのでしょうが、スペインという風土がそうさせているのでしょう。ダラダラするところもなく、緩急をつけた構成で楽しく見ることができ、ラストも非常によかったです。画面にあふれる鮮やかな色彩が全体をひきしめていて、映像も美しかったです。

女優としてのペネロペは、「バニラ・スカイ」くらいしか見たことがなかったので印象が薄かったのですが、自国映画だとさすがに本領発揮しているようで、この肝のすわった美しい母親をすばらしく演じていました。彼女が着ている服が日本では考えられないようなハデハデな柄の組み合わせばかりなんだけれど、妙にそれがきまっている。イレネも言っていたけれど彼女はあんなに胸が大きかったっけ? はじけるようなボディと漆黒の髪に濃いーいメイクのペネロペは本当にきれいでした。それと対照的なのがアウグスティナ役のブランカ・ポルティージョで、丸坊主(!)でほとんどノーメーク、着ているのは地味な色の服装ばかりなのに存在感がありました。ほかの女優さんたちもそれぞれすばらしく、カンヌで全員が賞を取ったのも納得。

恥ずかしながら、アルモドバル監督の最近の作品は録画したままでぜんぜん観てませんでした(最後に観たのは「キカ」かしら・・)。この際母親もの三部作を観てみようかな。
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by poyance | 2008-09-18 12:33 | 映画
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