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あなたになら言える秘密のこと(イザベル・コイシェ、2005年、スペイン)
b0062149_20315832.jpgWOWOWから録画したものを鑑賞。デンマークで心を閉ざして生活しているハンナ(サラ・ポーリー)は、会社から強制的に長期休暇を取らされて旅に出る。レストランでたまたま看護師を探す男と出会い、看護師経験のある彼女は火事で負傷した男ジョゼフ(ティム・ロビンス)を世話するため海底油田の掘削所へ行くことになる・・

旅に出るまで、およびジョゼフの看護師となるまでのいきさつが強引なので、その後の成り行きが不安でしたが、掘削所でのゆっくりとした展開からぐっと映画に引き込まれて行きました。映像は終始美しかった。ハンナが抱えている過去がこれほど深く重いものとは予想もつかず、そのためか後半からは物語のカラーが変わってしまったように思います。ジョゼフにハンナが受け止められるのだろうかなど疑問も残りますが、悲しい結末だとあまりにも救いようのない話になってしまうので、この終わり方でよかったです・・

物語そのものよりも印象深かったのは掘削所の人びととハンナとを描いた部分です。ジョゼフをはじめそれぞれどこかに孤独を抱えた男たちと関わることで、少しずつ変わっていくハンナを、たとえば食事を一緒にとるようになるとか、だんだん言葉を交わすようになるとか、といったシーンでさりげなく表現していくのがとてもよかった。特にコックのサイモンと海洋学者マーティンとの場面が好きです。この映画の陰の主役は食べ物で、ハンナの心境と彼女の食べるものがシンクロしているように思えるんだけれど、彼女に最初に変化を与えたサイモンのニョッキはとてもおいしそうだったなあ・・

サラ・ポーリーはまだ若いけれど、才能のある女優さんですね。ティム・ロビンスは、風貌がとても好きな俳優で、ユーモアと包容力のあるジョゼフにぴったりでした。サイモン役のハビエル・カマラもすごくよかったです。エディー・マーサンとダニエル・メイズという「ヴェラ・ドレイク」出演者も出ていましたが、二人とも別人のように化けてました。

この作品はサントラも魅力。バラード調の曲の使い方はちょっといやらしいところもありましたが、サイモンが料理しながらかける曲とか、何気なく流れてくるものがいい曲でした。一瞬日本語の歌謡曲みたいなのが流れてくるところはびっくりしました。選曲した「ミス・ワサビ」なる人物が気になる・・(と思って調べてみたら、監督の会社名らしいです。大の日本食好きとか)
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by poyance | 2008-09-08 21:05 | 映画
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