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恐怖の報酬(アンリ=ジョルジュ・クルーゾー、1953年、フランス)
b0062149_20271148.jpgスカパー(シネフィル・イマジカ)から録画したものを鑑賞。中南米のとある町で職にあぶれたフランスからの流れ者マリオ(イヴ・モンタン)は、高額の報酬に惹かれて、ルイジ(フォルコ・ルリ)、ビンバ(ペーター・ヴァン・アイク)、そして同じくフランスから来たジョー(シャルル・ヴァネル)らと、油田の大火災を消すため、大量のニトログリセリンをトラックで運ぶ危険な仕事を勝ち取るが、その道中は難関の連続だった・・

このところカンヌ映画祭やユーロ2008などを観ていたので、映画1本に費やす余裕がなかったのですが、長い間ハードディスクに入れっぱなしだったこの作品をようやく観ました。2時間30分という長丁場で、トラックがスタートするまでがちょっとダレるのだけど、中盤からはスリルが次から次へとやってきて最後まで緊張感漂う構成でした。この当時 CG もないわけだからほとんどが実写なのでしょうが、安っぽく見えることは全くありません。特にボロボロの足場を使ってカーブを切る場面や終盤の原油の沼を渡るシーンなどは手に汗を握ります。全身原油まみれで真っ黒になるマリオとジョーの姿は、モノクロ映画とはいえ相当のインパクトがありました。

派手な演出に走ることもないのに、大岩を爆破しようとするビンバを待つ3人の描写や、ルイジとビンバの最後(有名なタバコの葉が吹き飛ぶシーン)など、あっさりしているけれど印象深い場面が数多くありました。今から50年以上まえにすでにこのような映画が作られていた、ということがすごいですね。

金に飢えた4人の男たちの人間臭い描き方もなかなかでした。都会的なイメージが強かったイヴ・モンタンがこんなに泥臭いギラギラした男が似合うとは驚きです。主役だけれど「根っからの善人」に描かないところがいいです。そして兄貴風を吹かせていたジョーがトラックが走り出すと臆病者になる(それもものすごいヘタレっぷり)変わりようも意外な展開で面白かったです。
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by poyance | 2008-06-19 20:53 | 映画
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