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ブラックブック(ポール・ヴァーホーヴェン、2006年、オランダ/ドイツ/イギリス/ベルギー)
b0062149_20315170.jpgWOWOWから録画したものを鑑賞。レジスタンスになりすましたナチ将校に家族を射殺され、一人生き残ったユダヤ人の娘ラヘル(カリス・ファン・ハウテン)は、彼女を救ってくれた抵抗組織の人々と活動をともにする。エリスと名を変えたラヘルは諜報部の将校ムンツェ(セバスチャン・コッホ)に近づき、ナチ陣営に盗聴器をしかける・・・

「ショーガール」を観てからあの独特の雰囲気が頭から離れず、キネ旬の昨年度ベストテンに入っていたヴァーホーヴェン作品を鑑賞しました。2時間半という長丁場にもかかわらず、物語の展開が早く凝縮された感じがします。「繊細」とか「気品」という感想はお世辞にも出てこないんだけれど、どうしてこうこちらの興味をグイグイ引き寄せるのがうまいのか。あれこれやりたいことをできるかぎり詰め込んで、観客へのサービスも満点(過剰ともいえる)です。その頂点がラヘルが汚物を浴びるシーンでしょうか・・ だからといって下品な雰囲気もしないのが不思議です。そこが「バカバカしいことを真面目にやっている」というこの監督の魅力なんでしょうか。

ラヘル役のカリス・ファン・ハウテンはそこまでやるか、というくらい体当たり演技で、「ショーガール」のエリザベス・バークレイにも感じたことですが、演技自体は大味でそううまいとも思えないのに、その女っぷりのよさが画面に大きな存在感を与えています。あの最後のチョコレートをむさぼり食う場面は、「タイタニック」でケイト・ウィンスレットが笛を吹きまくるシーンみたいに、切羽詰まった場面なはずなのになぜか笑えてしまった・・ ムンツェ役のセバスチャン・コッホは「善き人のためのソナタ」のイメージが強かったので、ナチ将校として登場したときはショックでしたが、なるほどと思わせる配役でした。
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by poyance | 2008-04-08 20:58 | 映画
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