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2007年度ベストテン映画
皆様、明けましておめでとうございます。年末年始はバタバタしっ放しでなかなかエントリーする余裕がありませんでした。今年はすでに2本ほど映画は観ているのですが、その感想を述べる前に昨年度のベスト映画を考えてみたいと思います。FBNのほうには「昨年何らかの形で発表されたもの」にしぼってベスト3を選んでいますが、こちらでは昨年観た映画全体に範囲を広げてみましょう。


次点
b0062149_20214598.jpgレディ・イン・ザ・ウォーター(M・ナイト・シャマラン)

俳優の個性が活かされたキャスティングで、都合のよい展開の物語とはいえ、それでいいじゃないのと思わせてくれる内容だった。シャマラン作品ではあまり評判が芳しくないようだが、とても温かみが感じられて好きな映画だ。アメリカではラジー賞(最低映画賞)の候補だった一方で、フランスでは「カイエ・デュ・シネマ」の2006年度ベストテンで6位に入っていたけど、それも何だかうなずける。


第10位
b0062149_20295590.jpg明日へのチケット(エルマンノ・オルミ他)

オムニバスものは期待はずれが多いのだけれど、これは参加した3人の監督すべてがそれぞれいいものを撮っていて、後味も爽やかだ。無名の俳優たちもいい仕事をしているが、やはりいちばん光っているのはヴァレリア・ブルーニ=テデスキだろう。多くを語ることなく、あの豊かな表情だけで深い印象を残している。



第9位
b0062149_3263777.jpgトゥモロー・ワールド(アルフォンソ・キュアロン)

予想していた内容と全く違っていた映画だったが、抑制された演出と画像が効果的な大人のSF作品だった。クライヴ・オーウェン好きとしては、彼のよさが活かされていた嬉しい作品。マイケル・ケインの化けっぷりも楽しい。


第8位
b0062149_330354.jpgボーン・アルティメイタム(ポール・グリーングラス)

これも2作目が今ひとつだったのであまり期待せずに観たのが功を奏したのか、なかなか面白く仕上がっていた。同じ監督で「ユナイテッド93」も観たが、真摯な姿勢はよいが気張りすぎている感じがしたので、このような「真面目な」エンターテインメント系のほうが合っているように思う。マット・デイモンもたくましくなりアクションシーンも見応えがあった(個人的には「オーシャンズ」のライナスのキャラのほうが好きだけれども)。


第7位
b0062149_3335595.jpgチャーリーとチョコレート工場(ティム・バートン)

奇しくも先日地上波でも放送され、再度その魅力を再確認できた。バートン&デップのコンビでは「シザーハンズ」が最も好きなのだが、それに次ぐ作品だと思う。しかしこの映画の見どころは何といってもウンパ・ルンパさんたちのショータイムのシーンにつきる。



第6位
b0062149_1434923.jpgスパイダーマン3(サム・ライミ)

シリーズごとに凝縮度が上がっていく作品。今回は複数のストーリーを絡ませていくぶん複雑な構造になっていたが、緩急をうまくつけて長時間を飽きさせない作りになっている。新しいキャストも魅力的だ。



第5位
b0062149_3364188.jpgリトル・ミス・サンシャイン(ジョナサン・デイトン/ヴァレリー・ファリス)

これも半ば不安を抱えながら映画館で観た作品だが、ミニ・シアターのものすごく前の席で観たハンデも関係なく笑わせてくれて同時にしみじみさせてくれる映画だった。「ザ・ロイヤルテネンバウムズ」と並ぶ家族モノの傑作だといえる。キャスティングも魅力的で子役のアビゲイル・プレスリンが大人の俳優たちのなかでのびのびと演じているのが微笑ましい。


第4位
b0062149_3444128.jpg世界(ジャ・ジャンクー)

「長江哀歌」の評価も高いこの監督は、作品を重ねるごとに新しい試みを取り入れ、かつ時代を経るごとに失われていくものにも目を向けながら中国の現在をとらえてきた希有な存在である。これまでの作品と比べて大幅にスケール・アップした映像もすばらしいが、若者たちを見守る姿勢は変わらないところが嬉しい。


第3位
b0062149_3504646.jpg007/カジノ・ロワイヤル(マーティン・キャンベル)

正直この作品がこんな上位に来るとは思ってもみなかったが、娯楽作品として非常に完成度の高い映画だと思う。それは新しいマッチョ系ボンドの好きずきにも関係してくるだろうけれども、ダニエル・クレイグはこのスパイ映画の新規開拓に多いに貢献したと思うし、しばらくボンド役を続けてもらいたい。今回はボンド・ガールのエヴァ・グリーンも大変好みの女優さんだったので次回のボンド・ガールも期待。


第2位
b0062149_3553531.jpgブロークバック・マウンテン(アン・リー)

内容としては「小品」といってもいいぐらいだが、広々とした風景をバックに繰り広げられると壮大な物語にすら思えてくる。ジェイク・ギレンホールはもとより、ヒース・レジャーの粗野な男の演技に感心してしまった。穏やかそうなアン・リー監督はまた次回でもセクシャリティの問題を取り上げているそうで、ハリウッドに対して非常に意欲的かつ挑戦的な映画人だろう。


第1位
b0062149_411229.jpgゾディアック(デヴィッド・フィンチャー)

1位だけはFBNと同じ結果となった。映画がもたらしてくれる戦慄と興奮を十二分に味わわせてくれる作品だった。70年代の雰囲気の表現も、奇をてらったり、派手派手しくしたりすることなく、終始抑えた感じの大人っぽい作りでほれぼれするほど素晴らしかった。次回作も大変楽しみだ。



ベストテン発表して誰が喜ぶんだよ、という思いもチラと頭をよぎりますが、何かの参考にでもしていただければ嬉しいです。今年はさらに幅広いジャンルの映画を観たいなあと思っておりますので、どうぞおつきあいください。コメントなどもいただければ幸いです。


* 「スパイダーマン3」を入れるのを忘れていた!ということで1月20日に再度順位を変えて更新しました。ついでに家人の考えたベストテンも下に発表しておきます。

b0062149_14315229.jpg次点   街のあかり(アキ・カウリスマキ)
第10位  エリザベスタウン(キャメロン・クロウ)
第9位  レディ・イン・ザ・ウォーター
第8位  チャーリーとチョコレート工場
第7位  キンキー・ブーツ(ジュリアン・ジャロルド)
第6位  リトル・ミス・サンシャイン
第5位  ブロークバック・マウンテン
第4位  小説家を見つけたら(ガス・ヴァン・サント)
第3位  007/カジノ・ロワイヤル
第2位  トゥモロー・ワールド
第1位  ゾディアック



私は「街のあかり」だけ事情で観られませんでした。今DVD注文中で、はやく観たいなあ(犬の場面がやはりいいらしい)。それ以外は半分ぐらいかぶってますね・・
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by poyance | 2008-01-12 20:32 | 映画
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