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サン・ジャックへの道(コリーヌ・セロー、2005年、フランス)
b0062149_2483273.jpgレンタルDVDにて鑑賞。死んだ母親の遺言で、莫大な遺産を相続するためにスペインのサンチアゴ(サン・ジャック)まで歩いて巡礼することになったピエール、クララ、クロードの三兄弟と、同行した人々(ガイド、リセエンヌ?らしき少女2人、アラブ系の若者2人(うち1人は少女たちと同級生)、ガンを病む女性)との交流を描いた作品。

この監督の作品はとにかく登場人物がしゃべりまくるのが特徴で、そのマシンガントークが生みだすおかしさは「女と男の危機」などでは魅力的だったのですが、今回は特に前半部分がかなりあざとい感じで、観ていてつらかったです。ところが後半グループに連帯感が出てくるころから、会話も落ち着き出して観やすくなり、幻想的なシーンも挿入されてトーンも変わってきます。特に失読症のラムジイ君に関する話はエメン・サイディの素直な演技も手伝って涙腺を緩ませます。最後は感動を妙に引っ張ることなくあっさりと終了して、後味もよかった。特に新しさは感じなかったけれどもそれなりに楽しめる作品です。

しかし今回の見どころは会話よりも、巡礼の道をとりまく景色で、もくもくと人々が歩くシーンの何と美しいことでしょうか。日本でいったら四国のお遍路さんみたいなものだと思いますが、こういう道ならちょっと歩いてみたいなと思いました(でも2か月もかけて歩くし、スペインに入ってから800キロとかいってるから相当な距離なんだろうな・・と思って調べてみたら総距離1500キロ!でした)。豪華ではないけれども食べ物もおいしそうで、食事の場面も楽しみでした。

とりたてて美男美女が出演しているわけではないけれどもみんないい顔に見えたのは、やはり作品の力なんでしょうか。長女のクララ役のミュリエル・ロバンなどはいかついおばちゃん(長男とつかみあいの喧嘩もする)なんだけれども、ラムジイ君の柔和な顔と並ぶととてもいい感じです。ぽっちゃりしたナターシャ・レニエみたいなカミーユ役のマリー・クレメールも地味だけど印象に残りました。
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by poyance | 2007-12-17 02:49 | 映画
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