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大日本人(松本人志、2007年、日本)
b0062149_2213026.jpgレンタルDVDにて鑑賞。電気を浴びて巨大化しては各地に出没する「獣」と戦う男、大佐藤(松本人志)をドキュメンタリー風に追う作品。

カンヌに招待されたということも驚きでしたが、常々「映画には興味がない」というようなことを言っていた松本人志が映画を撮ったということ自体が驚きでした。「許されざる者」を高く評価し、ラース・フォン・トリアーやギャスパー・ノエ好きの彼がどんな奇天烈な作品を制作したのかと思いきや、前半はドキュメンタリーのパロディ(インタビューを受ける人々がすごく素人っぽくていい)として淡々と進み、昭和4~50年代の特撮映画に対するオマージュにも見えるし、とても映画らしい。

ところが後半へ行くにつれてコント色が濃くなり、テレビ的部分が大きく出てしまったまま終了してしまいました。これは視聴者の期待を裏切る計画がもとからあったのか、成り行きでただそうなってしまったのかはわかりませんが、賛否両論になったのもうなずけます(なぜかこの終わり方、オリヴィエ・アサイヤスの「イルマ・ヴェップ」を思い出してしまった)。個人的にはなぜ映画の結末にこの撮り方を、という意図が見えてこなかったのが残念です。大佐藤の日常を追うひなびた色の映像なんかはわりと好きだったんだけどな〜

音楽はテイ・トウワだそうですが、意外にも北野作品の久石譲のようなセンチメンタルな音に聞こえました。松本作の挿入歌(笑)「デラ・アモーレ」はツボでした。どえりゃ、どえりゃ〜ってフルコーラス聴いてみたい。

俳優としての松本人志は、娘に会いにいくときのちょっと嬉しそうな場面がよかったですね。自分が監督で全体の8割近くは自分を映しているのに、ナルシスティックな部分が感じられないのも不思議ですね(逆にマゾヒスティックな感じがしました)。ワンレンヘアも似合ってました。猫もいっぱい出てきて可愛かったです。
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by poyance | 2007-12-09 02:03 | 映画
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