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フレンチコメディ4連発
b0062149_2593645.jpgこの夏から時間があるとついつい海外ドラマを優先させてしまい、あまり映画を観ていません。ハードディスクがたまってくると、必要にかられてやっと観るという始末。WOWOWでフランシス・ヴェベール脚本のコメディがなぜか4本続けて放映されたのでこれは観ました。フランスのコメディ、というとやたらマシンガントークが繰り広げられて、結構疲れるうえに、あまり面白くないことが多い(笑)んですが、この4本はわりと楽しめました。

まずは「Mr.レディMr.マダム」(1978)と「Mr.レディMr.マダム2」(1980)(ともにエドゥアール・モリナロ監督、イタリア/フランス)。ゲイ・クラブを経営するレナト(ウーゴ・トニャッツィ)は看板「女優」で恋人のアルバン(ミシェル・セロー)と暮らしているが、かつて結婚していたときにもうけた息子ローランが突然婚約者を連れてくることになり、大騒動になる、というもの。「母親」になろうと必死なアルバンがいじらしく、悲しいのだけれど、それに大してローラン(大変美形)が冷たいのがちょっと不満です。「2」のほうは、レナトと大げんかして家を飛び出したアルバンが国家機密に関わる事件に巻き込まれる、というもので、いかにもな続編です。今回は姑との対面、という一大事もあり、またまたアルバンが悪戦苦闘。

この映画は何よりもミシェル・セローの「女性」のなりきり方が見もの。外見はどう見ても女装した男なのに、仕草のひとつひとつが繊細で柔らかく、普段からこういう人なのかと思ってしまうほどです。そしてもうひとつの見ものは、黒人の「メイド」のジャコブ。裸にエプロンだけ、とかいちいちぶっとびなコスプレがすごいです。


b0062149_304199.jpgその次に「奇人たちの晩餐会」(フランシス・ヴェベール、1998、フランス)を。暇を持て余すブルジョワたちが、各人「馬鹿者」を連れてきて笑い者にする、という晩餐会があり、この夕べの参加者であるブロシャンも、マッチ棒工作を趣味とするピニョンをその標的にしていたのだが・・というもの。ブロシャンのヤな性格も鼻につくが、ピニョンもかなりウザイです。双方を演じる俳優が生理的に少々苦手なものの、ラストへの持っていき方、およびオチのつけ方が気が利いていて楽しめました。80分というコンパクトなまとめ方をしているものの、結構長く感じました。これ以上長かったら退屈していたかも・・




b0062149_3151245.jpg最後は「メルシィ!人生」(フランシス・ヴェベール、2000、フランス)。リストラされそうになった冴えない中年男が、隣人の入れ知恵でゲイになりすまし、その差別でリストラされたと会社を糾弾することになるが・・というもの。この4本の中で最も面白く観ることができました。それは何といっても俳優陣によるところ大です。普段は二枚目も難なく演じられるダニエル・オートゥイユが、このような取り柄のない男をうまく表現できるのもいいし、彼を取り巻く女性陣や隣人役のミシェル・オーモン(そして可愛らしい猫さんたちも!)も好感が持てます。そして何よりもジェラール・ドパルデュー! はじめはなんでこんな脇役に彼が?と思いつつ観ていたのですが、次第にその存在感が増し、マッチョな差別主義者から恋する乙女への変貌ぶりに驚かされました。陰の主役は彼だったのだなあとしみじみ思いました。

ところで、後者2本の主人公の名前はどちらもフランソワ・ピニョンです。「ニョン」という音に何か愚鈍な響きがあるのかしら。「アメリ」の八百屋も「コリニョン」だったしね・・
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by poyance | 2007-11-06 21:05 | 映画
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