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バベル(アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ、2005年、アメリカ)
b0062149_22273817.jpg去年のカンヌ終了後から公開を待ちわびていたのに、ここへ来て妙に情に訴えようとする日本語のコピーがやたら眼につき逆に興醒めしてしまったこの作品を、ようやく某スクリーンで鑑賞しました。モロッコ(山羊の番をする少年が試し撃ちした銃の弾が、バスで旅行中の夫婦の妻にあたる)、アメリカーメキシコ(息子の結婚式に行くのにどうしても都合がつかない子守りの女性が、仕方なく子供たちを結婚式へ連れて行く)、日本(父親と暮らす聾唖の少女が、はけ口のない不満をつのらせる)でそれぞれ展開される物語。

「21グラム」よりぐっとわかりやすい編集でそれぞれの物語自体を理解するのはそれほど難しくありませんが、お互いにどうつながってくるのかはわかりにくいです。並行して語られる物語が、やがてひとつに集結していくのではなく、またそれぞれの物語が同時間帯のものではない、と気づくのが中盤になってようやく、というくらいです(時間の流れとしては、メキシコ〜モロッコ〜日本でいいのかな? )。かつ並行して語られる必然性もあまり感じられません。もの言わず抱きしめて終わり、というのも安易に思えます。期待して観ただけに、逆にフラストレーションの残る結果になってしまいました・・

出演者に関しては、やはり助演女優賞にノミネートされた2人が強い印象を与えます。菊池凛子は、顔で得しているように思います。国籍を超えて人々に訴えるあの強烈な目ヂカラは、カンヌで主演男優賞をとったときの柳楽優弥に通ずるものがあります。そして子守りのアメリア役のアドリアナ・バラーザはほんとうに素人の子守りにしか見えず、ブラッド・ピットやケイト・ブランシェット(相変わらず美しかったけど・・)のように「演技」を感じさせない自然さでした。

それはそうとガエル君の役はひどすぎます・・ もっといい役をあげてくれー!
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by poyance | 2007-05-21 22:28 | 映画
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