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殺しのドレス(ブライアン・デ・パルマ、1980年、アメリカ)
b0062149_22375041.jpgWOWOWから録画したものを鑑賞。夫に不満をもつミラー夫人(アンジー・ディッキンソン)は、美術館で出会った行きずりの男とベッドを共にするが、何者かにエレベーターで殺され・・というもの。

決して上品とは言えないマダムのお色気シーンから始まり、前半は笑えるくらい非常に唐突な展開で、キワモノ映画なのかと思いきや、途中で主人公が交代し、犯人を追う男女が窓を覗き見するシチュエーションなどから、この映画がヒッチコック作品、特に「サイコ」と「裏窓」を下敷きにしているということが素人目にもだんだんわかってきました。しかし単なるパロディーなのではなく、そこにデ・パルマの美学を溶け込ませたオマージュとしての作品になっていると思います。ただパロディーとオマージュの境界は本当にギリギリな感じなので、1981年のラジー賞(最悪映画賞)にノミネートされているのもわからなくはないです・・

こういう展開の作品がすでに多く作られている現在では、犯人は中盤でだいたい予測がつくのでサスペンスものとしての面白みは今ひとつかもしれませんが、それよりも美術館でのシーンや、(この当時では結構ショッキングな)クライマックスの撮り方が興味深いです。「見ること」「見られること」が強調されていて、登場人物の視線の行方など、映画批評をする人には格好の材料となりそうです。

ナンシー・アレンは「ミッドナイト・クロス」でも蓮っ葉な感じの女の子を演じていましたが、今回の娼婦役も似合っていました。彼女の相棒となる、ミラー夫人の息子はとてもハリー・ポッターな雰囲気の男の子でした。
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by poyance | 2007-05-13 22:38 | 映画
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