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硫黄島からの手紙(クリント・イーストウッド、2006年、アメリカ)
b0062149_20325585.jpg家の近くのシネコンで鑑賞。前回とは違ってかなり空席の目立つホールでゆったり観られました。
硫黄島での戦闘を日本軍の側から描いたもので、指揮官である栗林中将と下っ端の兵隊西郷を中心にして展開されます。彼らの周囲のバロン西、伊藤中尉、清水といった人物もあわせて最初は群像劇のようですが、別々の場で戦いを迎えた栗林と西郷が最後に交流することで、円環を成す物語であるともいえます。「父親〜」よりも構成が簡潔で、過去の回想も無理なく挿入されているので、内容になじみやすいです。

テーマとしては非常に重苦しいのですが、あくまでニュートラルに、乾いたタッチで描かれます。とりわけ人の死ぬ場面はあまりにもあっさりとしていて、あっけない。それだけに戦争の愚かさがクローズアップされ、やるせない気持ちにさせられます。特に清水のエピソードが非常につらいです。

俳優陣はそれぞれ持ち味が活かされていたように思います。二宮君は、ちょっと言葉遣いが現代的すぎるかな、とは思いましたがこのような大作に物怖じせずのびのび演技しているように見えました。加瀬亮君も、「無表情で何を考えているのかわからないけど、実は・・」という雰囲気にぴったりだし、中村獅童の使い方もいい感じ(キャスティングした人は「ピンポン」を観たのかな)です。西郷の同僚、野崎の人のよさそうな顔も忘れられません。なかでも渡辺謙の栗林中将は、アメリカ帰り、という設定でどこか爽やかさが感じられる演技でやっぱりうまいなあと思いました。唯一ひっかかるとすれば、裕木奈江のメイクが濃すぎるところでしょうか。あんな時節にマスカラバッチリはないだろう・・
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by poyance | 2006-12-30 21:03 | 映画
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