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愛の神、エロス(W・カーウァイ/S・ソダーバーグ/M・アントニオーニ、2004年、米/伊/仏/中)
b0062149_16372294.jpgレンタルDVDで鑑賞。ウォン・カーウァイ、スティーヴン・ソダーバーグ、ミケランジェロ・アントニオーニという3人の監督名が非常に興味をそそるオムニバス映画です。思わせぶりなタイトルであるものの、実際はあまりエロティックな内容ではないのでそれを期待していた人は裏切られるでしょう(作品のつなぎに流れるカエタノ・ヴェローソの楽曲がいちばん悩ましいかも)。
ウォン・カーウァイの作品がいちばんタイトルに忠実かもしれませんが、彼の作品にはどこか人工的な匂いが感じられるので(それが魅力だと思うのだけれど)、性行為の描写もそれほど官能的には思えません。3作品のなかではこの作品が最もわかりやすく、いつもながらのレトロな作風に2人の俳優が美しく映えています。今回も素敵なチャイナドレスのオンパレードで、スパンコールなどの光り物に透ける素材がプラスされ、ゴージャス度がさらにアップ。このドレスに身を包んだコン・リーが気位の高い女性をすばらしく演じています。チャン・チェンも彼女に翻弄される青年にぴったりだし、お互い「2046」ではほんのわずかな出番しか無かったので、ここで本領発揮、といった感じです。
ソダーバーグのは「エロス」を精神分析的アプローチからとらえたもの?で、コメディ仕立。肩の力を抜いて気楽に作った感が漂っていて、真ん中に置かれるにはちょうどいい作品というべきでしょうか。女性が着ている50年代風のファッションが可愛いのと、冒頭に高らかと流れる音楽がよいです。
そしてトリのアントニオーニ作品は、寓話風な作りで、正直何のことやらよくわかりません・・。会話も非常に観念的だし、みんな行動が突飛だし(女の人がすっごいスケスケの服で平気でレストランに入ったりしていたけど、あれは向こうでは自然なんだろうか)、かえって笑えてしまいます。監督は御年91歳であらせられるそうですが、3人の中ではいちばんブットビ感あふれる作品でした。
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by poyance | 2006-03-15 17:14 | 映画
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