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ミリオンダラー・ベイビー(クリント・イーストウッド、2004年、アメリカ)
b0062149_341054.jpg待望の作品がついにDVD化になり、レンタルで鑑賞。女ボクサー、マギー(ヒラリー・スワンク)とトレーナー、フランキー(クリント・イーストウッド)との物語を、元ボクサー、スクラップ(モーガン・フリーマン)の観点から語られる、というもので、中盤まではアメリカ版スポ根ものといえる展開です。
「女はコーチしない」というフランキーがマギーを受け入れるまで少々時間を感じますが、それ以降は試合のシーンが多くなり緊張感に包まれます。ところがこのままマギーがタイトルを手にする物語に徹するかと思いきや、後半ある事故きっかけでがらりとトーンが変わってしまいます。その後抑制された空気の中でストーリーは進み、重い結末を迎えます。
途中で結末は予想できたために、驚きは少なかったのですが、ここ数作のイーストウッド作品のご都合主義な終わり方とは違い、シビアなまとめ方だったので、説得力がありました。もっともフランキーとマギーの物語だけだったら、重苦しさのみが残る作品になったでしょうが、そこにデンジャーというジムのお荷物的ボクサーとスクラップのサイドストーリーがからんできたところに救いを感じました。
アカデミー賞の主要な賞を獲得した作品ですが、どちらかといえば私は前作の「ミスティック・リバー」やその前の映画「ブラッド・ワーク」の質感のほうが好みです。クリントさんは犯罪がらみの作品のほうが、全体的な仕立てが面白いように思うのですが、どうでしょう。
俳優陣は皆さん達者でお見事、という感じです。ヒラリー・スワンクのハングリーさの表現も、クリントの苦悩の演技もよかったですが、第三者として存在するモーガン・フリーマンのあり方がいちばん好きでした。彼の穴のあいた靴下や、ジャージの下に着込んだ赤いシャツなどのビジュアル的な部分も記憶に残りました。
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by poyance | 2005-11-01 03:37 | 映画
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