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砂と霧の家(ヴァディム・パールマン、2003年、アメリカ)
b0062149_22125172.jpgWowowで録画したものを鑑賞。税金滞納のために家を差し押さえられたキャシー(ジェニファー・コネリー)が、実はその法的処置がミスによるものだったために、その家を競売で手に入れたベラーニ大佐(ベン・キングズレー)と争うことになる・・というもの。物語が進むにつれて、それは単なる家の所有権争いの話にとどまらず、家族や人種、移民などの問題も深く関わってきます。
愛する父から受け継いだ遺産を手放すまいとするキャシーも、家族を養うために何としてもその家を高く転売しようとするベラーニも、そしてキャシーを好きになってしまったためにベラーニ一家に敵意を抱くレスターも、みんな「気持ちはよくわかる」ので、誰が悪いと言えず観ている側はやるせない気分になります。そしてキャシーとベラーニが心を通い合わせる予感がするのもつかの間、物語はあまりにも悲しい結末を迎えます。
この感覚は「21グラム」に通ずるものがありますが、この作品は抑えたトーンで非常に正攻法に撮られており、かつ家の所有をめぐるいざこざはどこの国でも起こりそうな事だけに、悲痛さは前者以上だと思います。
この題材の重さに主役の2人はじゅうぶん応えていました。ベン・キングズレーは亡命した先で、かつての栄誉を失っても、誇りを高く持ち続ける軍人を品よく演じていました。そしてジェニファー・コネリーの凄まじい荒み方は、10代のころの妖精のような彼女とはまったく別人のようです。
その他の配役を知らなかったので、ベラーニの息子と妻役が、「24」第4シーズンに登場したベルースとその母と同じでビックリ(もっとも「24」のほうが後でしょうが)! ここでも親子役だったため、しばらく邪念を払拭できぬまま観ていましたが、妻役のショーレ・アグダシュルーの慈愛に満ちた演技に後半は胸を打たれていました(「24」だとヘビでも食べてそうなコワイおばさんだったのに・・)。レスター役のロン・エルダードもどこかで見たことがあると思ったら、かつて「ER」に出ていた人でした。そして最初からちゃんと観ていない家人が「テロはまだか」とやたら茶々を入れてきたので、再度ひとりで落ち着いて観たいです。
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by poyance | 2005-10-26 22:58 | 映画
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