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ナナメ見映画「ブラウン・バニー」(ヴィンセント・ギャロ、2003年、アメリカ)
b0062149_2235568.jpg家人のホームシアター化熱が最近急に高まってきて、電源関係が一新された(「基本は電源!」らしいです・・)のを記念して、この映画を再鑑賞です。実はこの作品は、去年映画館で見た唯一の映画でした。最初見たときは気がつかなかったんですが、粗い粒子のフィルムで撮影されていたんですね。その荒さと映像の褪せた感じの色合いが、古い写真アルバムを見ているような、どこか懐かしい感覚を生み出しています。白い色が印象的で、特にバドが中盤でバイクを走らせる塩の湖(でしたっけ??)のシーンは美しいです。
この作品は、ヴィンセント・ギャロの私的な部分が色濃く出ている映画だと思うのですが、決して「私映画(私小説の映画版)」になっておらず、とても「詩的な」作品に仕上がっています。それを象徴するのが最初のバイクレースの場面であり、えんえん続くバイクの円運動は物語の構造を、所々の音の遮断は現実がそうでなくなる瞬間を、すでに予告しています。小品のようですが、この作品は前作の「バッファロー’66」よりも綿密に練り上げられているように見えます。
カンヌでは大ブーイングだったそうですが、 例のラストシーンが問題だったのかな?? 確かにショッキングではあるけれど、あのシーンによってバドの弱さがより強調されることになると思うのです。なんだかかなり傷心モードみたいですが、ギャロさんにはまだまだこれから新しい作品を撮ってもらいたいです。
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by poyance | 2005-03-17 02:13 | 映画
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