監督:ケン・ローチ
公開年、制作国:1969年、イギリス WOWOWから録画したものを鑑賞。録画だけして今さらまだ見ていないとはいえない映画シリーズ。炭坑の町、片親と兄と暮らす貧しい少年、というと『リトル・ダンサー』が思い浮かぶ(主人公の名前はどちらもビリーである)が、この映画では少年を取り巻く環境は容赦ない。彼は何かというと大人から目をつけられ、信用されず、家族からも愛されない。 彼に限らず、子どもたちに対して、ほとんどの大人たちは理由もなく厳しく、特に校長の態度は理不尽といってもいいくらいである。彼らはビリーに「人の話を聞かない」といって叱るが、当の大人たちこそ彼らの言葉に耳を貸そうともしないのだ。耳を傾けてくれる人がいれば、ビリーはいくらでも話ができるのに。彼がタカの育て方や、ペットとしてではなく、敬意を持ったタカへの接し方について語るシーンは今思い出しても涙が出てくる。だからこそ結末はあまりにもやるせない・・ 救いと言えば、彼の話を真摯に聞いてくれる英語教師の存在だが、この先彼の力になってくれるのだろうか。中途半端な終わり方であるからこそ、今後について色々想像する余地は残される。 ビリー役のデヴィッド・ブラッドレイは、ほとんど演技経験がなかったそうだが、見事にビリーになりきっている。タカは彼が本当に訓練したそうだ。そして、最後のシーンでは、実際は自然に死んだタカを使ったそうだが、彼は自分の育てたタカが本当に殺されると聞かされていたという。そういう方法での撮影がいいか悪いかは別として、このときの彼の悲しみの表現はほんものである。
by poyance
| 2013-05-30 19:58
| 映画
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