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愛、アムール Amour
b0062149_16124858.jpg監督:ミヒャエル・ハネケ
公開年、制作国:2012年、フランス/ドイツ/オーストリア

シネリーブル梅田にて鑑賞。なかなか観に行く機会ができなくて映画館だと無理かなと思っていたら、意外とロングランしていてやっと観ることができた。内容が内容だけに今他人事のように思えず平常心で観られないかなあと思っていたのだが、やはりハネケ特有の淡々とした演出のおかげであまり感傷的にならずに観終えることができた。

音楽に携わる仕事をしてきたインテリの夫婦を主人公に、彼らのプライドを次々と傷つける事態が続き、それに対応しきれないでいる彼らの姿が容赦なく描かれるさまはいつもながらのハネケ作品であるが、最後のシーンにだけは珍しくある種の「救い」(それもやはりハネケ流の「救い」と言ったらいいのかもしれない。決して甘くはない)が感じられる。フランスを舞台にしているせいもあるのか、映像もやわらかい印象である。作品としてはパルム・ドールやアカデミー賞受賞も納得の出来だけれど、ハネケ作品として観ると、緊張感の漂う『白いリボン』や悲しいおかしみの漂う『ピアニスト』の方が個人的には好みかな・・

主演二人の演技は申し分なくうまいので彼ら二人を観るだけでも価値はある。世間ではエマニュエル・リヴァのほうがクローズ・アップされているみたいだが、私はジャン=ルイ・トランティニヤンも負けず劣らず素晴らしいと思う。この人若いときはちょっとキザな感じがしてあまり好きではなかったんだけど、『トリコロール赤』で年を取った彼の演技を観てからとても好きになった。二人の話すフランス語はゆっくり、はっきりしていてとてもわかりやすいので聞き取りの練習にもなります。
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by poyance | 2013-05-05 16:42 | 映画
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