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聖少女アンナ Un poison violent
b0062149_17165528.jpg監督:カテル・キレヴェレ
公開年、製作国:2010年、フランス

WOWOWから録画したものを鑑賞。カトリックの信仰に対する揺らぎ、両親の不和、老いつつある祖父、性へのめざめ、というテーマを羅列すると、暗そう(おまけに邦題が大きな誤解を招きそう)だが、田舎の明るくゆったりした風景をバックに淡々と描かれているため、いやらしい感じもせず、爽やかな空気さえ感じる。

一方で、娘の若さに嫉妬を抱く母親や、その母親に頼られて複雑な思いをする若い神父、死を迎えつつも色気を失わない祖父など、登場人物がそれぞれ面白い。恋愛と性的な感情が一致している少年と、その二つが結びついていないように見える少女の対比など、女性監督ならではの描写も興味深い。特に神父の存在が印象的で、幼い頃から神父になるのを決めていた、信仰の強い青年が初めて直面する苦悩をもっと突っ込んで描いてほしかった。

アンナ役のクララ・オギャルドの子どもでもなく、大人にもなりきれていない、危うい存在感がとてもよい。ポスターからも分かるように聖女のような清らかさと、これから大人になる女性の生々しさを合わせ持っている。母親役のリオは、フレンチ・ポップスとか歌っていた人ですよね。美しくきつい母親役が似合っていました。
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by poyance | 2012-12-15 18:07 | 映画
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