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アウェイ・フロム・ハー 君を想う(サラ・ポーリー、2006年、カナダ)
b0062149_20234474.jpgWOWOWから録画したものを鑑賞。「あなたになら言える秘密のこと」での演技やカンヌ映画祭の審査員への抜擢など、サラ・ポーリーからは常に年齢以上の大人びた印象を受ける(童顔なのでそのギャップが目立つ)。彼女の監督としての長編デビュー作が、老夫婦を扱ったものというのも象徴的だ。アルツハイマーを患う妻を「ホーム」に入れるかどうか迷う男を描きつつも、最後まで観終わればハートウォーミングな味わいは見せかけ(邦題タイトルも誤解を招いている)で、妻のため、という夫の口実は裏を返せば自分自身の幸福のためのものであり、若い頃から身勝手だった夫は結局のところ何ら変わっていないのがわかるようになっている。皮肉な結末は妻が夫に下した「罰」なのかもしれない。時間の関係が少々わかりにくい編集だったのが残念だが、冷静な視線が支配するやはり大人っぽい映画だった。最初の作品からこんな現実的でビターテイストの映画を作るとは、監督の今後が末恐ろしい。

妻を演じたジュリー・クリスティが大変美しい。その豊かな髪と気品ある身のこなしがすばらしかった。
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by poyance | 2009-09-06 20:46 | 映画
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