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ジェシー・ジェームズの暗殺(アンドリュー・ドミニク、2007年、アメリカ)
b0062149_2042635.jpgWOWOWにて録画したものを鑑賞。ジェシー・ジェームズという無法者が、仲間に裏切られて殺されるまでのいきさつとその後を、特に人物の心理面に重点を置いて描いたものだが、いかんせん2時間40分というのは長い。特にジェシーが死んだ後がだらだらしているように見える。丁寧に描こうとするのはわかるが、物語が散漫に感じられるところもあるし、ナレーションまで入れているのだから、30分は削れるのではないかと思う。

これだけ長い映画なのに、ジェシーに憧れて仲間に入ったボブが彼を裏切ろうと心変わりするのが急で、そのきっかけもよくわからなかった。またジェシーは美男子とはいえ重罪人なのだから、死後に大人気になり、一方で暗殺者ボブがあそこまで蔑まれる理由も現在の地点から見るとよくわからない。そういう時代だったのかもしれないが、もしそうならば映画からはあまりよく伝わってこなかった。

物語自体はそれほど・・だが、この映画はカメラワークが大変美しい。特にアメリカの広々とした風景(特に枯れ草ぼうぼうの草原や雪景色といったさびれたもの)の撮り方は色も構図もすばらしくうっとりした。撮影はコーエン兄弟作品を多く手がけるロジャー・ディーキンス。音楽はなんとニック・ケイヴで、本人も最後に出演して歌を披露している(が、ちょっとマヌケな感じである)。

ブラッド・ピットのジェシーは、彼の持つスターのオーラも手伝って悪くない。ボブ役のケイシー・アフレックは、30をゆうに超えているのに、線の細い20歳の若者にじゅうぶん見えるのがすごい(この辺が兄ベンと違うところか)。ジェシーを銃殺する直前の表情もよい。サム・ロックウェルはあまり好きな俳優ではないが、今回のボブの兄チャーリー役はとてもよかった。そしてジェシーの兄フランク役でサム・シェパード様が出ているが、年とったなあ・・・
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by poyance | 2009-05-18 21:07 | 映画
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