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『或る女』(有島武郎)
はあー。ようやく読み終えました。古本屋で激安で買ったカビくさい本だったこともあって中盤からは「早く終われ〜」と思いつつ読んでおりました。ちょうどこれを読む前に斉藤なずなの「千年の夢」(マンガだと知らずに買ったんですが、面白かったです)というのを読んでいて、与謝野晶子がこの小説の主人公の葉子さんに感激しているシーンがあり、当時の女の人には「自由な女性」像として映ったのかもしれません。田山花袋とか徳田秋声の小説にもこういう女の人が出てきたように思うんですが、文人の方々のお好みなんでしょうか?? 私はこの葉子さんどうも好きになれません。感情的で、プライド高くて男を翻弄しまくりだけど、結局は男に依存していないと生きていけない人なんですよ。後半なんかは嫉妬に狂って妄想がふくらみっぱなしで、周囲はたまったもんじゃありません。その後半は葉子の「思い込み」がいろいろ働いて、どこからどこまでが実際の話なのかがわかりにくくなっていて、ちょっと後期のヘンリー・ジェイムズのようですが、こちらは文章が大げさなのでキツイです。
葉子よりも、妹の愛子さんのほうが思いを秘めているようで、でも最後まで何を考えているかよくわからない謎めいた描かれ方をしていて、ずっと興味深いです。愛子を中心にして読んでいったらもっと面白いかもなあ。それから葉子の恋人の倉地は、最初佐藤浩市なイメージで読んでいたんですけど、「〜ないわい」だの「〜だろうて」だのミョーにおじいさん口調で、ギャップを感じながら読んでました。
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by poyance | 2004-11-21 17:31 |
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