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リード・マイ・リップス(ジャック・オディアール、2001年、フランス)
b0062149_2114790.jpgスカパー(シネフィル・イマジカ)から録画したものを鑑賞。秘書として会社で働く難聴のカルラ(エマニュエル・ドゥヴォス)は、同僚から心ない仕打ちを受けていたが、社長の助言で、助手としてポール(ヴァンサン・カッセル)を雇う。ポールが刑務所上がりでまだ保護観察中の身を偽っていることを知ったカルラは、仕事を横取りされた同僚に仕返ししようと彼を利用する・・

FBNで以前これについての投稿があって気になっていたのですが、スカパーで放送されたので観ることができました。ポールもカルラも互いを自分のために利用しあうし、いい人間に描かれていないけれど、なぜか憎めないのは、二人とも自分の居場所に生き残るのに必死だからでしょうか。特にカルラに関して、難聴を単に同情を引く要素とせずに、難聴がゆえ習得した読唇術をこっそり使っていたり、ポールより頭が切れていつも一枚上手だったりと、したたかな女に描いているのが面白かったです。撮影も美しく、最初のカルラの登場シーンがとてもよかった。

「アメリ」のオドレイ・トトゥを差し置いてセザールの主演女優賞を受賞したエマニュエル・ドゥヴォスが秀逸です。彼女の地味目なOLファッションも好きでした。ヴァンサン・カッセルはこういう感じの役はあまり見たことがなかったのだけれど、カルラを利用しようとして逆に押されっぱなしのポールをうまく演じていて、演技の幅を感じます。

テンポのよい脚本は誰かと思ったら、トニーノ・ブナキスタでした。彼の小説は饒舌すぎて苦手でしたが、脚本家として優秀なのではないでしょうか。ブナキスタ&オディアールは「真夜中のピアニスト」も手がけていて、こちらは録画してあるのでいずれ観ようと思います。
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by poyance | 2009-03-12 21:01 | 映画
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