WOWOWから録画したものを鑑賞。「ジョーのパイの店」でウェイトレスをしているパイ作り名人のジェナ(ケリー・ラッセル)は、暴力をふるう夫アール(ジェレミー・シスト)の束縛から逃げ出す準備をしているが、意に反して妊娠してしまう。新しくやってきた産科医のポマター(ネイサン・フィリオン)と恋仲になり、ひそかに愛を育むものの、アールに脱走計画が発覚してしまう・・
アメリカ映画ではダイナーを中心に人間模様を描く映画が結構多いと思うのだけれど、わりと好きでよく観ます。これもそのジャンルに入る作品だと思いますが、別段好きな俳優が出ているわけでもなく、期待しないで観たわりにはなかなか面白かったです。登場する人たちにはみんなどこかズルさや、意地悪さや、優柔不断なところがあり、ストレートにいい人には描かれておらず、ハートウォーミングと銘打ってあってもこれ見よがしに強調されていないところがよかったです。特にジェナの同僚や上役との会話などに味がありました。反対にジェナとアール、またジェナとポマター先生の場面がちょっと弱かったかも。観た人の感想を観ると意外とアールに同情的な意見が多かったのもそのためかもしれません。もっとオレ様主義に描けばイヤに見えたでしょうが、私はあれでも十分イヤです(笑)。反対にポマター先生がいいようにもて遊ばれてポイかよ〜って見えてちょっと可哀想でした。 ケリー・ラッセルはあまりルックスが好きではないのだけれど、ジェナは適役だったと思いますし、他の人たちもキャスティングがよかったと思います。アール役のジェレミー・シストは「シックス・フィート・アンダー」でも性格破綻した男を演じていたし、こういう役は板についてますね。ジェナの同僚ドーン役を監督自身が演じていますが、これもよかったです。けれどもそのエイドリアン・シェリーはこの作品撮影後に事件に巻き込まれ他界・・・ やりきれないなあ。
by poyance
| 2009-02-22 19:19
| 映画
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